
ロバートデニーロとアルパチーノ御大二人の共演である。二人の共演なら、もっと人気を集めてもよさそうなものであるが、静かなロードショーだった。しかも2008年から2年遅れ。「ボーダー」は邦題で、原題はRighteous Killである。
原題のごとく「ダーティハリー」を連想させる凶悪犯罪を犯した変質者の始末というテーマである。

20年以上コンビを組んだニューヨーク市警のベテラン刑事、アルパチーノとロバートデニーロは、やり手コンビで有名だった。あるとき、凶悪犯罪者ばかりをねらった連続殺人事件が発生する。ターゲットは法の手が届かない悪人たちであった。いずれも投獄された後に裁判で無罪となった男たちである。捜査を進めていくと、犯人像として犯罪者に制裁を加える怒りに満ちた警官の犯行を示していたが。。。
ロバートデニーロが犯罪を告白するシーンが当初から流れる。古い映画だが、ビリーワイルダー監督の「深夜の告白」を連想した。同時に映画が進むにつれ、イーストウッドの「ダーティハリー」シリーズのキャラハン刑事も連想した。荒くれ刑事ロバートデニーロを印象付けるシーンが多く、若い鑑識の女性とのからみが印象的。しかし、迷彩がそこには隠されていた。
二人が共演したマイケルマン監督「ヒート」は実によくできた映画であった。その時は取り締まる立場のアルパチーノと悪の黒幕ロバートデニーロの両端に別れた。しかし、両方には似た者同士のように通じるものがあった。その時二人はレストランで一瞬だけ対面する。別々に撮影したという説もあるが、二人は会話していた。170分にも及ぶ長丁場の5分程度のご対面である。
今度は別だ。刑事映画の基本はコンビである。一般にはベテラン刑事と若手刑事の組み合わせが多い。ここでは約30年コンビを組み続けた二人の刑事である。お互いを知りつくした仲という設定である。したがって、画像は二人を一緒に写し続ける。でも老けているからなあ。こんな刑事も実際いないだろう。10年前だったらもう少し違う展開だったかも?
映画はむしろB級に属するタッチである。へたするとテレビの2時間ドラマに同じような話があるかもしれない。製作費がずいぶん多額だけど、あくまで二人のギャラだろう。二人の共演をクローズアップする映画にすぎない。期待しすぎるとちょっと外れるが、超ベテランの域に達した二人では、こんなものかなと思って観た方が期待外れにはならない。
話の展開は悪くはない。でも普通という感想。
原題のごとく「ダーティハリー」を連想させる凶悪犯罪を犯した変質者の始末というテーマである。

20年以上コンビを組んだニューヨーク市警のベテラン刑事、アルパチーノとロバートデニーロは、やり手コンビで有名だった。あるとき、凶悪犯罪者ばかりをねらった連続殺人事件が発生する。ターゲットは法の手が届かない悪人たちであった。いずれも投獄された後に裁判で無罪となった男たちである。捜査を進めていくと、犯人像として犯罪者に制裁を加える怒りに満ちた警官の犯行を示していたが。。。
ロバートデニーロが犯罪を告白するシーンが当初から流れる。古い映画だが、ビリーワイルダー監督の「深夜の告白」を連想した。同時に映画が進むにつれ、イーストウッドの「ダーティハリー」シリーズのキャラハン刑事も連想した。荒くれ刑事ロバートデニーロを印象付けるシーンが多く、若い鑑識の女性とのからみが印象的。しかし、迷彩がそこには隠されていた。
二人が共演したマイケルマン監督「ヒート」は実によくできた映画であった。その時は取り締まる立場のアルパチーノと悪の黒幕ロバートデニーロの両端に別れた。しかし、両方には似た者同士のように通じるものがあった。その時二人はレストランで一瞬だけ対面する。別々に撮影したという説もあるが、二人は会話していた。170分にも及ぶ長丁場の5分程度のご対面である。
今度は別だ。刑事映画の基本はコンビである。一般にはベテラン刑事と若手刑事の組み合わせが多い。ここでは約30年コンビを組み続けた二人の刑事である。お互いを知りつくした仲という設定である。したがって、画像は二人を一緒に写し続ける。でも老けているからなあ。こんな刑事も実際いないだろう。10年前だったらもう少し違う展開だったかも?
映画はむしろB級に属するタッチである。へたするとテレビの2時間ドラマに同じような話があるかもしれない。製作費がずいぶん多額だけど、あくまで二人のギャラだろう。二人の共演をクローズアップする映画にすぎない。期待しすぎるとちょっと外れるが、超ベテランの域に達した二人では、こんなものかなと思って観た方が期待外れにはならない。
話の展開は悪くはない。でも普通という感想。