映画とライフデザイン

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ガープの世界  ロビンウィリアムズ

2011-06-06 04:34:39 | 映画(洋画 89年以前)
1982年のロビンウィリアムズ主演の作品。ジョン・アーヴィングのベストセラーの映画化である。監督は「スティング」、「明日に向かって撃て」の巨匠ジョージロイヒル。ガープ少年の成長していく姿を描き、全般はアメリカのほのぼのとしたムードが流れる。


1944年、主人公の母である看護婦ジェニーことグレン・クローズは赤ん坊を連れて実家にもどって来た。両親は、娘の話を聞いて驚いた。グレンはかねて子供がほしいと思っていた。病院へ瀕死の兵士が運び込まれた。患者のアソコが勃起しつづけているのをみたグレンは、彼の上にまたがって受精、妊娠。生まれたのが、この子だというのだ。名前は父親がテクニカル・サージェントだったことから頭文字をとってT・S・ガープと名付けられた。
グレンは男子校に学内看護婦として住み込む。ガープ少年はその男子校へと進学する。青年となったガープことロビン・ウィリアムズは、レスリング・コーチの娘へレンことメアリー・ベス・ハートにひかれる。幼馴染のませた女の子に誘惑されて青空でいたそうとしているのを、その妹で意地悪のプーがヘレンに覗かせたので彼女は怒る。ガープは相手にしてもらえない。こんな場所に長くいても仕方ないと感じたガープは母とニューヨークに行くことにした。
ガープは子供のころから空想癖があり小説家になろうと考えていた。母クローズは文筆活動に興味はなかった。しかし、男子校生活や世の男性の性への関心に興味を持つ。そしてニューヨークの街娼をコーヒー・ショップに誘い、金を払って娼婦について取材する。やがて彼女は「性の容疑者」という本を出版する。出版社の巧妙な宣伝で本はベストセラーとなり、ジェニーは女性解放運動の闘士と見られるようになる。一方ガープは大学で学問の道に入るヘレンとの関係を取り戻しつつあったが。。。。


グレンクローズの子作り話が普通でないけど、あとはハッピーエンドストーリーと思わせた。青春もののような青年期の性の探求もテーマにある。ところが起伏が大きくできて後半ヤマを作る。ただし、手に汗を握る印象はない。全般的にはアメリカ映画特有のほのぼのとしたムードが流れる。やばいシーンもそう感じさせない。連想させるのはトムハンクスの「フォレストガンプ」だ。原作があるせいか、時間内にいろんな話を詰め込もうとしている。脚本に穴ができている印象もある。

ロビンウィリアムズは大好きな俳優だ。ハンサムボーイではないが、主役を張れる貴重な存在だ。見てはずれを感じることはほとんどない。グレンクローズは「危険な情事」のイメージが強すぎる。この映画の彼女が真実の彼女に近いのではないか?この作品をはじめいずれの初期の作品も彼女の演技が一級品であることを示す。最近は舞台中心と聞くが、そろそろもらい損ねたオスカー狙いのいい作品に恵まれてほしいものだ。



またもや最初にビートルズがでた。このところ映画の挿入歌にビートルズとの相性がいい。自分の車でも「ホワイトアルバム」を聴いているせいなのか?ここでは「サージェントペパーズ」にある「when I'm sixtyfour」だ。ポールの歌で、64歳になってこうなりたいという夢、自分を見捨てないでほしいと語る歌。アルバムではジョージのインド音楽の後、緊張を冷やすように「笑い」があってこの歌がスタートする。意識的にのんきだ。
ストーリー的に起伏が激しいのにのんびりしたムードとなっているのはこの歌がテーマソングになっているのもあるかもしれない。

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