映画「夜、鳥たちが啼く」を映画館で観てきました。

映画「夜、鳥たちが啼く」は函館出身の作家佐藤泰志の原作を名脚本家高田亮が脚本にして、城定秀夫が監督を受けもつ新作だ。この3人は自分にとってはゴールデンコンビで、「そこのみにて光り輝く」から佐藤泰志原作の一連の作品が映画化されるたびに観ている。今回は松本まりかが主演ということ以外は事前情報なしで映画館に向かう。
若き日に文学賞を受賞した後、サッパリいい作品が書けない慎一(山田裕樹)の住んでいる処に裕子(松本まりか)が息子アキラを連れてもぐり込んできて、慎一は仕事部屋のプレハブ小屋に移り住む。裕子は離婚する一歩手前だ。以前、慎一は恋人(中村ゆりか)と同棲していたが、精神が安定しない慎一は愛想を尽かされ恋人は飛び出していた。裕子が夜の仕事にでるので、息子のアキラが徐々に黙々と小説を書く慎一になつくようになり話が広がる。
事前情報なしで観たので、慎一(山田裕樹)と裕子(松本まりか)の関係がしばらくはよくわからない。お互いに言葉づかいに気を配っているので、恋人同士でないことがわかる。近所に挨拶しようかという裕子に慎一は2人の関係を説明するのも面倒だと言う。そんな2人の間に1人存在するのがわかるのは映画がはじまって1時間後くらいだ。わからないようにさせるのもテクニックだ。

⒈佐藤泰志
佐藤泰志の私小説なんだろうか?若き日に賞を受賞したにもかかわらず、その後パッとしないという主人公のキャラクターと佐藤泰志の経歴は一致する。いつもの作品と異なり今回は函館が舞台ではない。こんな出会いが佐藤泰志にリアルであったのであろうか?映画のような実際の出会いがあったなら、自殺をしていない気もする。
佐藤泰志作品は下層社会を描き、いつも自堕落な男がでてくる。この小説家もそうだ。ダメ男ぶりを山田裕樹がそれらしく演じるのはいい。同じように鳥が題名に入る「きみの鳥はうたえる」という佐藤泰志原作の映画があった。そこで、ヒロイン石橋静河が本屋の店長と付き合っているシーンがあった。ここでも、恋人役の中村ゆりかが、スーパーの店長に言い寄られている。もしかして、佐藤泰志が実際に彼女の勤務先の店長に言い寄られたという経験があるとも考えられる。

⒉高田亮と城定秀夫
この映画のネット作品情報はある意味ネタバレしすぎのように書いてあるが、事前情報なしで観る方がいい気がする。高田亮の脚本はうまい。どちらかというと、監督の城定秀夫とコンビも組んだ今泉力哉のダラダラ感とは違う簡潔さだ。セリフは最小限で映像で見せる。
高田亮の脚本では、真木よう子主演の「さよなら渓谷」が何よりすばらしい。佐藤泰志原作の作品では「そこのみにて光り輝く」という傑作を生んだ。「まともじゃないのは君も同じ」はコミカルで楽しいが、「裏アカ」はイマイチで、「死刑にいたる病」は阿部サダヲの怪演こそあったが、まあまあのレベルだった。
廣木隆一同様ピンク映画出身の城定秀夫はからみシーンが得意だ。今年公開の「愛なのに」では瀬戸泰史に珍しく絡みを大胆に演じさせる。よくできている。ただ、「夜、鳥たちが啼く」は子どもの出演場面も多いから、泣く泣くエロシーンを最小限に抑えているのではないか。廣木隆一も多作だが、城定秀夫も次々と新作を出す。いかにも2人とも量で勝負のピンク出身らしい。

⒊松本まりか
オダギリジョー主演の「ぜんぶぼくのせい」では息子を養護施設に入れ込んで別の男のもとで暮らす女を演じる。シングルマザーになることから逃げた無責任な女だ。今回は、夫の不倫でシングルマザーになり果てた女だ。役柄的にも似ているし、ピッタリの配役だ。年齢的にしばらく同じようなオーダーが松本まりかに来るだろう。

城定秀夫作品だから、当然からみもあると推測されその通りだった。ただ、男性サイドからすると寸止めの感じは否めない。もうちょっとバストトップの露出を高めて欲しかったなあ。


映画「夜、鳥たちが啼く」は函館出身の作家佐藤泰志の原作を名脚本家高田亮が脚本にして、城定秀夫が監督を受けもつ新作だ。この3人は自分にとってはゴールデンコンビで、「そこのみにて光り輝く」から佐藤泰志原作の一連の作品が映画化されるたびに観ている。今回は松本まりかが主演ということ以外は事前情報なしで映画館に向かう。
若き日に文学賞を受賞した後、サッパリいい作品が書けない慎一(山田裕樹)の住んでいる処に裕子(松本まりか)が息子アキラを連れてもぐり込んできて、慎一は仕事部屋のプレハブ小屋に移り住む。裕子は離婚する一歩手前だ。以前、慎一は恋人(中村ゆりか)と同棲していたが、精神が安定しない慎一は愛想を尽かされ恋人は飛び出していた。裕子が夜の仕事にでるので、息子のアキラが徐々に黙々と小説を書く慎一になつくようになり話が広がる。
事前情報なしで観たので、慎一(山田裕樹)と裕子(松本まりか)の関係がしばらくはよくわからない。お互いに言葉づかいに気を配っているので、恋人同士でないことがわかる。近所に挨拶しようかという裕子に慎一は2人の関係を説明するのも面倒だと言う。そんな2人の間に1人存在するのがわかるのは映画がはじまって1時間後くらいだ。わからないようにさせるのもテクニックだ。

⒈佐藤泰志
佐藤泰志の私小説なんだろうか?若き日に賞を受賞したにもかかわらず、その後パッとしないという主人公のキャラクターと佐藤泰志の経歴は一致する。いつもの作品と異なり今回は函館が舞台ではない。こんな出会いが佐藤泰志にリアルであったのであろうか?映画のような実際の出会いがあったなら、自殺をしていない気もする。
佐藤泰志作品は下層社会を描き、いつも自堕落な男がでてくる。この小説家もそうだ。ダメ男ぶりを山田裕樹がそれらしく演じるのはいい。同じように鳥が題名に入る「きみの鳥はうたえる」という佐藤泰志原作の映画があった。そこで、ヒロイン石橋静河が本屋の店長と付き合っているシーンがあった。ここでも、恋人役の中村ゆりかが、スーパーの店長に言い寄られている。もしかして、佐藤泰志が実際に彼女の勤務先の店長に言い寄られたという経験があるとも考えられる。

⒉高田亮と城定秀夫
この映画のネット作品情報はある意味ネタバレしすぎのように書いてあるが、事前情報なしで観る方がいい気がする。高田亮の脚本はうまい。どちらかというと、監督の城定秀夫とコンビも組んだ今泉力哉のダラダラ感とは違う簡潔さだ。セリフは最小限で映像で見せる。
高田亮の脚本では、真木よう子主演の「さよなら渓谷」が何よりすばらしい。佐藤泰志原作の作品では「そこのみにて光り輝く」という傑作を生んだ。「まともじゃないのは君も同じ」はコミカルで楽しいが、「裏アカ」はイマイチで、「死刑にいたる病」は阿部サダヲの怪演こそあったが、まあまあのレベルだった。
廣木隆一同様ピンク映画出身の城定秀夫はからみシーンが得意だ。今年公開の「愛なのに」では瀬戸泰史に珍しく絡みを大胆に演じさせる。よくできている。ただ、「夜、鳥たちが啼く」は子どもの出演場面も多いから、泣く泣くエロシーンを最小限に抑えているのではないか。廣木隆一も多作だが、城定秀夫も次々と新作を出す。いかにも2人とも量で勝負のピンク出身らしい。

⒊松本まりか
オダギリジョー主演の「ぜんぶぼくのせい」では息子を養護施設に入れ込んで別の男のもとで暮らす女を演じる。シングルマザーになることから逃げた無責任な女だ。今回は、夫の不倫でシングルマザーになり果てた女だ。役柄的にも似ているし、ピッタリの配役だ。年齢的にしばらく同じようなオーダーが松本まりかに来るだろう。

城定秀夫作品だから、当然からみもあると推測されその通りだった。ただ、男性サイドからすると寸止めの感じは否めない。もうちょっとバストトップの露出を高めて欲しかったなあ。
