映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

地震直後から4

2011-03-20 20:05:06 | Weblog
地震が起きてからはや1週間が過ぎた。
しかし、行方不明者は1万人を超える。これは警察に届け出があった分なので、実際にはもっと多いのかもしれない。本当にむごい話である。

先週週初めから相場が大荒れだった。
地震が起きた時、あの揺れでは恐怖感でポジションを取ることは無理。西日本の人たちを除いては難しかったと思う。普段より揺れがひどいということを加味して、とりあえず売っておこうとした人もあっただろうが、そこまでは考えなかったろう。しかし、週明けのボラティリティの高まりはすさまじいものであった。通常、こういった予測不可能な事象が起きると、上か下かに大きく振幅するものである。
素人?であれば、オプションのディープアウトオブマネーを両建てで買っておくのが、軽いヘッジもできて一番いいのかなあと自分は思う。いわゆるストラングルの買いである。でもあの時点で地震の影響がここまでひどいとは誰も考えなかったし、自分の職場は地震の揺れ途中に停電である。同じような人も多かったろう。これじゃどうにもならない。

しかし、その後オプション、FXでとんでもないことが起きたようだ。追い証を払うどころか、強制反対売買で証拠金以上の損失を出して終了した投資家が続出したと今朝の日経新聞で見た。自分たちの損でなく、顧客の損で億単位の貸倒損失を証券会社が計上しているのである。これはすごいことだ。オプション、先物の取り扱いをやめる証券会社が出てくるなんて話はまさに平成2年の強烈な下げ相場を連想させる。
外から見ていると、絶好のタイミングで売り買いを重ねている人がいるように見えるが、現実には素人では不可能に近いと思う。当局介入によるドル円相場の戻しでも、70円台後半ではドル買いどころか、すでにゲームオーバーでポジション取れずだったろう。そう簡単に上に下に反射神経を使ってディーリング出来ないと思う。特にボラティリティが激しい動きを見せると、反対方向のオプション売りを仕掛けている人たちには地獄である。
破産続出か?ポジションを持たず、客観的な目で見ていると気楽だなあ。
ここで震災とは全く別な意味で地獄に落ちた人が出てきた。

2月に営業活動の一環で、法人営業部隊に同行して銀行をまわった時に、来店客が多いのに正直びっくりしていた。一昔前と違い、銀行も勝負が早いということで投信の販売にかなり力を入れている。銀行の支店長は2,3年で異動になる。手っ取り早く収益の実績を上げるには手数料商売をするのが一番楽だろう。
慣れない素人がやるとロクなことがない。愚直な大衆たちがまた買っているなと心の中で思っていた。別に遊び人といった風貌ではなく、すでに定年を迎えているような人たちや初老のご婦人たちである。銀行の支店長たちに「景気がいいですね。」というと、意識的にそうしているわけではないけど、来店が多くてと言っていた。まんざらでもなさそうだった。日経平均は11000円に向かいつつあるときだった。
こういう人たちがろうばい売りをするとは考えづらいけど、金融商品の恐ろしさは身にしみて感じたのでは。

原子力発電所の問題は深刻である。放射能の危険をしりながら日本国のために頑張っている自衛隊、消防署の人たちには心の底から敬意を表したい。非難を浴びているが、東電の社員も必死だろう。予測の甘さはあるとはいえ、今現在寝ずに頑張っている社員さんに対してこころから応援したい。
コメント
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