映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

アヒルと鴨とコインロッカー  

2010-10-04 04:40:27 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
伊坂幸太郎の原作の映画化である。
見どころある部分もあるが、個人的には正直そんなにいいとは思わなかった。

仙台の大学に進学し、初めて一人暮らしを始めた主人公こと濱田岳。ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら引越の片付けをしていると、アパートの隣人こと瑛太に声をかけられる。本屋から「広辞苑」を盗み出す手伝いをするように誘われる。同じアパートに住むブータン人留学生が彼女を失って落ち込んでいるから日本語の勉強のため「広辞苑」をプレゼントするのだと。困惑しながらもモデルガンを手に本屋襲撃の手伝いをしてしまうが。。。。

しばらくは淡々と流れて学園物の匂い。どういうミステリーかと思う。ところが、ブータン人をめぐる人間関係がまったく違うことに気づき、展開が変わってくる。
ストーリー自体は割と奥が深い気がするが、前後のシャッフルの仕方が割と難しい。妄想と現実の交錯、回想も入ってくるのでごちゃごちゃになる。デイヴィッドリンチのようにわざと難解にごちゃごちゃにする映画とも違う訳だから、映像の展開に難しさを感じた。
脚本の作り方が容易でなく、映画化が難しい作品だったのかもしれない。

濱田岳の演技はわざとらしく感じた。脚本がもう一つなのかな?瑛太はいいかも。
良かったのは大塚寧々かな?もう40過ぎたかと思うと奇妙な感じがする。成熟女性を演じ絶妙のうまさを感じた。
コメント
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