映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

理由  大林宣彦

2010-10-31 21:19:33 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
宮部みゆきが直木賞を受賞したミステリーを、大林宣彦監督が映像化したサスペンス・ドラマ。荒川のマンションで発生した一家4人殺人事件に端を発する不可解な謎を、多数の人々の証言から解き明かしていく。
登場人物の多さに戸惑う。まあこれだけの出演者をよく集めたものだ。

 1996年6月5日暴風雨に見舞われていた深夜未明、荒川区にある高層マンションで、階上から転落する人を見た女性の父親と管理人の岸部一徳が落下地点で遺体を確認した後、どこから転落したかを調べて2025号へ向かう。そこには殺された遺体があった。犯行現場の2025号室には小糸信治一家が住んでいたことが分かる。当初4人の遺体はこの小糸家の人々と思われていた。しかし調べを進めるなかで、4人は小糸一家とはまったく赤の他人の別人であることが判明する。マンション管理人の岸部一徳によるとこの部屋は以前から人の出入りが激しかったという。殺された4人は何者か? 謎は深まるばかりだった…。

インタビュー形式で事件の関係者に取材する形で話が展開する。その人数が半端じゃない。
誰が好演という訳でもない。途中で何度もわけがなからなくなった。

城東地区を舞台にしているということにこだわる。荒川、江東、江戸川と下町の匂いを感じさせる路地裏の風景が多い。尾道三部作で古い街のたたずまいを撮る大林監督が好きそうな映像コンテだ。映像は美しいが、時間も長く、ちょっと凡長な感じがする。
コメント
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