映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

2008年 忘れられない年

2008-12-31 20:53:26 | Weblog
家のテレビで紅白歌合戦やっている。
本気でなく見ている。外へ出たら、車すいていた。
妻が年越しそば作ろうとしている。

一年あっという間に過ぎた。
仕事的には9月までは悪くない年であったが、10月から状況が一転した。
前のバブル崩壊と比較すると実にスピードが速い。しかも、いい業種がほとんどない気がする。暗中模索のまま年が明ける。

父と母がなくなった。それだけでも忘れられない年になった。
今年の初めはまだ二人ともいたと思うと、不思議な感じがする。
10月30日の早朝、母から自分の携帯に電話があって、妹が面倒見るのはもう無理だからこれから入院しようと思うと決意した連絡の声が耳に響く。

二人とも看取ることになった。
父は横で寝ていて母が気がついたが、母は自分が朝来るのを待っていたかのように亡くなった。人が亡くなる瞬間というのをはじめて見た。

今までと違って頼るところがない。心細い気もするが、何とかせねば。。。

2008年は結局映画327本見た。本は数えていなかった。
来年の決意はまた明日にするが、読書にウエイトを置こうと思う。
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ダイアンキートン  赤ちゃんはトップレディがお好き

2008-12-31 09:31:40 | 映画(洋画 89年以前)
ダイアンキートンが彼女らしい冴えを見せる作品
ラブコメディで気持ちよく年末を迎えられた。

ダイアンキートンはニューヨークのコンサルティング会社で働くバリバリのキャリアレディ、イェール大主席卒業でハーバードを出ているキャリアで、トップから役員昇格をも打診されている。同棲している男性がいるが、結婚は希望していない。
そんな彼女に深夜電話が入る。いとこ夫妻がなくなって遺産が入るという話。そのために空港に来てくれと。。。
空港に行くと、いとこ夫妻の赤ちゃんを渡される。何で自分がというが、結局引き取ることになる。情を移さずに養子縁組の依頼をと斡旋所に出して、希望者と面談し引き渡すが、泣きじゃくる赤ちゃんの声を聞き自分で育てることにする。
しかし、仕事と育児の両立はうまくいかない。トラブルが続き、ダイアンの部下の男性が同格に昇格。結局、ダイアンが担当するフードチェーンの担当をはずされる。上司からは少しクールダウンしろよと。。
ダイアンはバーモント州の人口300人の田舎で一戸建ての購入を決意して、赤ちゃんをニューヨークから連れて行く。ところが、中古の家は瑕疵だらけ、寒い冬を過ごすにも大変なところ。嫌気が差したとき、子供のためにりんごを加工してつくったベビーフードが、観光客の目に留まったのを見て、それを売り込むことを考える。。。。

エリート社員が、ちょっとしたトラブルに巻き込まれて、転落していくパターンの話は、アメリカ映画の定番パターン。徹底的に落とされたあとで、あるきっかけから大逆転ということになるが、それだけがこの映画のテーマではない。
女性にとっての仕事と育児の両立の難しさ、男性がそれに対していかに楽な立場にいるか。セリフの中に次から次に出てくる。
あとは田舎暮らしの大変さもよくわかるようになっている。
しかし、都会にないささやかな幸せが大切だということも教えてくれる。

それでもダイアンはやっぱりマンハッタンが似合う。日本と比較すると、バリバリのキャリアレディはアメリカの方が断然多いし、それなりの地位についている人も多い。そういうキャリアレディを演じるとダイアンは抜群にうまい。
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