映画とライフデザイン

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ダイアンキートン  赤ちゃんはトップレディがお好き

2008-12-31 09:31:40 | 映画(洋画 89年以前)
ダイアンキートンが彼女らしい冴えを見せる作品
ラブコメディで気持ちよく年末を迎えられた。

ダイアンキートンはニューヨークのコンサルティング会社で働くバリバリのキャリアレディ、イェール大主席卒業でハーバードを出ているキャリアで、トップから役員昇格をも打診されている。同棲している男性がいるが、結婚は希望していない。
そんな彼女に深夜電話が入る。いとこ夫妻がなくなって遺産が入るという話。そのために空港に来てくれと。。。
空港に行くと、いとこ夫妻の赤ちゃんを渡される。何で自分がというが、結局引き取ることになる。情を移さずに養子縁組の依頼をと斡旋所に出して、希望者と面談し引き渡すが、泣きじゃくる赤ちゃんの声を聞き自分で育てることにする。
しかし、仕事と育児の両立はうまくいかない。トラブルが続き、ダイアンの部下の男性が同格に昇格。結局、ダイアンが担当するフードチェーンの担当をはずされる。上司からは少しクールダウンしろよと。。
ダイアンはバーモント州の人口300人の田舎で一戸建ての購入を決意して、赤ちゃんをニューヨークから連れて行く。ところが、中古の家は瑕疵だらけ、寒い冬を過ごすにも大変なところ。嫌気が差したとき、子供のためにりんごを加工してつくったベビーフードが、観光客の目に留まったのを見て、それを売り込むことを考える。。。。

エリート社員が、ちょっとしたトラブルに巻き込まれて、転落していくパターンの話は、アメリカ映画の定番パターン。徹底的に落とされたあとで、あるきっかけから大逆転ということになるが、それだけがこの映画のテーマではない。
女性にとっての仕事と育児の両立の難しさ、男性がそれに対していかに楽な立場にいるか。セリフの中に次から次に出てくる。
あとは田舎暮らしの大変さもよくわかるようになっている。
しかし、都会にないささやかな幸せが大切だということも教えてくれる。

それでもダイアンはやっぱりマンハッタンが似合う。日本と比較すると、バリバリのキャリアレディはアメリカの方が断然多いし、それなりの地位についている人も多い。そういうキャリアレディを演じるとダイアンは抜群にうまい。

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