花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

やわらかくて

2016年09月20日 10時15分26秒 | 日記
私はときに思い出すことがあるのです
そしてそんな時はこころがほんわりとして幸せになれるのです
それは子育ての頃のひとつの体験です
離乳期の始まった頃でしょうか
わが子を抱っこしたとき私の肩にのせられたわが子の小さな手が
それはやわらかくてあたたかでそして重みをも感じられて
その不思議な感触に自然と私の顔がほころんだものなのです
でも不思議なのです 私はこどもを抱っこしているのになぜか私は小さな
我が子に抱かれているような感じを覚えたものです

その感触は子供の発育途上の一時期だけに感じられたものでしたが
その小さな手の重みは本当は母親にとって子育ての責任の重さを教えて
くれていたのかもしれないと今では想えるのです
何十年を経た今でもそれは不思議な感触として私には残っているのです
そして私は想うのです
そんな小さな手のやわらかくて重いぬくもりを一度でも体験していたならば
世に報道されるようなわが子の虐待行為は決して生じないであろうにと