花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

子ウサギの異変

2016年09月26日 11時25分11秒 | 日記
私が中学生の頃兄がウサギを飼っていました
やがて子ウサギが生まれましたが子ウサギは成長したウサギを
単に小型化したというのとはまるで異なりそれは可愛いのです  
殊に小豆を濡らしたような目は何とも言えない愛くるしさです
それにぴょこんぴょこんと飛ぶ様子も只見るだけでは承知できなくて

私は何匹かいる子ウサギのなかから1匹を連れ帰って家の中で遊ばせました
そしてお裁縫箱をだして子ウサギのために“ちゃんちゃんこ”を縫って着せました
絹の着物の端切れで仕立てましたので子ウサギによく似合います
座敷で遊ばせてやり夕暮れになったのでウサギ小屋に返してやりました

ところが翌朝私はなんとも悲しい場面に出会ったのです
それは私が昨日終日にわたり可愛さに満足して遊んだ子ウサギがウサギ小屋の
隅っこにうずくまっていたのです
急いで手に取ると何てことでしょう 既に死んでいるではないですか
その時のウサギ小屋の様子は“ちゃんんちゃんこ”を着た子ウサギに沢山のウサギの
糞がかけられていたのです

私は想いました
私は可愛さを実感したのだからよいものの
ウサギ小屋では“ちゃんちゃんこ”を着た子ウサギは魔物 悪魔 敵と見做されて
一族から攻撃を受けたのものだろうか
それともその子ウサギだけが可愛がられたので一族から嫉妬のあまりの仕打ちを
受けたのだろうか
いずれにしても私が一匹だけを選び出したことに大きな反省と胸を痛める
出来事になってしまいました
動物の世界の出来事 本当はどうなのでしょうか 今も解らないままです



小さな小さな七福神です