花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

役に立たないお遣い

2016年09月14日 09時17分39秒 | 日記
幼い頃母が言ったのです
「間に合わない」
それは私を近所のお店にお遣いにいかせるとちょっとやそっとでは
帰ってはこない 急ぐ時には無理なのだと
なぜかというと今でも私は覚えているのです
そのお店のお客さんがみんなお買い物を終わるまで待っていて最後に
私がお買い物を申し出るからどうしても遅くなってしまうのです

でもそんな性格は大人になっても変わらないのです
ある日 離乳食に新鮮な魚の身を食べさせたくて町の鮮魚店に行きました
そのお魚屋さんは鮮魚をあつかうので評判が良くて間口の狭いお店にお客が
集まります
みるからに新鮮な“れんちょうかれい”を見つけて
「れんちょうを下さい」といいましたが
お刺身 焼き魚といった注文にそって魚をさばいていかれるので
時間が掛かります

私は子供が泣いているかもと気掛かりでついに買わないでその日は帰って
しまいました
その翌日またその鮮魚店に行きました でも今日は早くして貰えそうと嬉しくして
「れんちょうを下さい」といつもより大きな声で注文すると
鮮魚店の奥さんが言われたのです
「奥さんは きのうから言よってよね」



夏の終わりに元気をとりもどして元気に咲く紅葉葵です