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111125:老害、奢りは周りが言ってやらないとわからない・・清武巨人軍前GMのやり方

2011年11月25日 | 辛口ひとりごと

 緊迫した戦いがすすむ日本シリーズのさなかに
清武巨人軍元GMがこともあろうに巨魁渡辺恒雄読売新聞社主を、突然記者会見を開いて直訴、糾弾し、世間の耳目をあつめた。通称ナベツネさんは正力松太郎初代社主から数えて3代目、85歳になる今も読売グループ本社会長兼主筆として絶対権力を握っており側近や大メディアまでもが恐れをなして何も言えない(らしい)
 同じようなことが、年は若いが(47歳)れっきとした上場大会社大王製紙の前会長、井川意高がグループ小会社から100億円近く借入、カジノで使い込み、特別背任容疑で逮捕されようとしている。
 内視鏡で世界シェアの70%を握るオリンパスも株取引の大損失を買収を隠れ蓑に隠ぺいしようとし、役員、監査役、監査法人までもがおのが可愛さに見過ごした。普通では信じられないようなことが日本の財界でおこっている。しかも氷山の一角とか

 清武氏は週刊誌情報によると地方記者出身で上昇志向が強く
スクープを連続する特ダネ記者として頭角を現し、渡辺会長に見込まれ、読売巨人軍代表、専務に上り詰めた男で毀誉褒貶あい半ばする人物らしいが誰もが恐れをなしているナベツネにかみついた。勝算があってのことか、コーチを守る、企業統治ガバナンスの原則を守るという義墳からか。

 ジャイアンツの法人名は株式会社読売巨人軍。
今時、社名に軍をつけてるなんて違和感があるが、かつての日本軍隊では上官の命令は絶対服従。二人で行動しても上位者の命令は絶対だが反対に責任はおわねばならない。しかしながら、意見具申ということが認められていたということを軍隊経験者から聞いたことがある。それをうけいれるかどうかは上官の器量にゆだねられるが少なくともそういう制度はあった。
 週刊誌情報では電撃記者会見の前に二人の話し合いがあったらしいが双方歩み寄りがなく今回の事態になったとのこと。

 問題は組織内で強力なリーダーシップを発揮する前提
として上司、トップ、絶対権力者などとの普段からのフォロワーシップで彼らの価値判断や性格を熟知し、根回しをして自らの決断をすべきということ。これを唯我独尊でやってしまうと反対に自分の意志も通せなくなってしまう。このあたりが俺がわしがとそれぞれやっている(奢りに気付かない)ことが今回のような泥仕合になりかねないことになってしまったのではないだろうか。
 明智光秀と豊臣秀吉の違いと言える。金と人事権をもっている人間には雇われているものは弱い。よっぽど腹にすえかねても彼らと対峙するには辞表を胸にいれてやるか、そんなトップがいやならさっさと会社を辞めればよい。そんな覚悟と度胸もないなら、はいはいと従って、屋台で焼酎飲みながら上役の悪口を言っておればよい。

 晩節を汚さないトップとしての基本心得はボケや奢りに気が付いたら進言してくれる側近を置いておく(女房が一番わかっていることだが)ことが経営の大原則である。
いづれにしてもナベツネへのキヨタケ造反劇、先行きが見ものである。

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