ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

160124 氷点下の朝、大雪&風雪。「人生第四楽章としての死」曽野綾子!!

2016年01月24日 | アフターセブンティ

昨夜からマイナス10度の寒気団襲来、氷点下の朝、起きると一面真っ白、10センチくらい積雪。

庭に鳥みたいなのが2羽

玄関の赤い花も、キンカンも雪をかぶっている。階段も純白の雪

ガレージにおりて長靴をだし、周辺ウオーク。

食パンとコーヒーがきれたので近くのスーパーまで行くつもりだったがまともに風雪が顔にあたる

こりゃだめだ。引き返す。近くの子供たちが雪遊び。姉弟かな

 市の図書館で借りてきた本、曽野綾子の「人生の第四楽章としての死」を読む。大学卒業までの学生期、就職して結婚して家を買って、子供たちを独立させ、定年までの家住期、悠遊リタイア、一人で自分を見つめる林住期、75歳まで。そして人生の第四楽章、死へむかう遊行期(ゆぎょうき)古代インドの人生原理とか。第九を聞いても第四楽章合唱でぐんと盛り上がりフィナーレをむかえる。がどうも、周辺の現実の楽章はなかなかそうはいかないようだ。

在原業平は「ついにゆく道とはかねて聞きしかど 昨日今日とはおもわざりしを」。人間にとって唯一確実なのは死だがいつ訪れるかは?明日かもしれない。ということで曽野綾子さんは死をどうとらえているのかということで借りてきた。

1、イル・ディーボー・・・アメイジング・グレイス(驚くべき神の恵み)をはじめて聞いた時の衝撃。歌詞:驚くべき神の恵みは私のような哀れなものも捨てなかった。かつて私はさまよっていたのだが実は私は見守られていたのだった。私は運命に対し盲目だった。しかし今、私にはすべてが見えている。神の恵みはなんと優しかったことか   自分で死期を早めたりしてはいけないのではないか

2、カレンダーもないのに梅や桜はその時期になると開花する。秋、木の葉が落ちるのは死の操作ではなく次なる生の変化に備えるためである

3、人間は死をおそれるのではなく、死に至る苦悩をおそれる。往生際の悪い成功者たちはなかなか死の運命を承認できず煩悶する

4、まだ当分生きると思うことは無限に生きると思っているのと同じ。だから妻のある男は今すぐ妻はいないと思って生きねばならない。在原業平は「ついにゆく道とはかねて聞きしかど 昨日今日とはおもわざりしを」平家物語、「沙羅双樹の花の色・・ひとえに風の前の塵に同じ」すべてをかりそめのものとおもふこと。

5、もし今苦しいことがあったらそれをしっかり記憶し死に臨んでそれらから解放されることを深く感謝すればよい。解決であり救いであるという機能が死にはある

6、死ぬとき後悔しないようやりたいことをやっておく

7、人生は初めから終わりまで通過である。輪廻転生、なにかに生まれ変わる。キウイフルーツも摘果しないと大きなのができない。間引きは後の世代のために必須、役立つ儀式である

8、自分の生涯に納得できれば死を迎えやすくなる。まあ良しと考えるか、不満たらたら悔やむか。愛燦燦のような歌詞のように考えられるか

9、自分のたどってきた道を人のせいにして恨んではならない。死ぬまで人生の舵をとってきたのは自分だと思えるひとは敢然とその人生を手放すことができる

10、現生で何をのぞむか、心残りのないレベルまでやりたいことをやり抜けばよい。日本では金の許す限りにおいてなんでもできるありがたい環境にある。クラシック音楽をすべて聞きつくすとか、有名な絵や彫刻を見尽くすとか・・・〇〇したいとか

11、晩年はひっそり生きて、静かに死にたい!毎日ひとつづつ身辺の不要物をすててゆく。1年で365個捨てられる。

12、平和日本を希求し、毎日、自分の食べるものくらい自分で料理できるようにしたいもの

13、老年の種々の衰えは神様からの贈り物。もうこれ以上生きていても仕方ないよと諦観させ、ゆっくり死への心の準備をしなさいよという天の指令だ。

私の場合は、世界旅行したとか、フランス料理をたべたいとか、1000万をこす高級車に乗りたいとか、あまり思わないね。まあ苦しみながら死ぬというのは御免こうむりたけれどもね・・

今夜から明日、さらに冷え込むらしいが、まあ1日ひとつづづ私物の整理をはじめて書斎周りをすっきりさせるかね。琴奨菊が14勝1敗で優勝、10年ぶりの日本人力士の優勝、よかった、よかった。白鳳は日馬富士に力なく敗退、引退の予感がする・・・

コメント
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