ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

自信

2007-06-08 01:16:00 | ショップ ダンケ

4月以来のブログである。また2ヶ月も間を置いてしまった。短くても、ブログは、頻繁に書いていったほうがいいのだが、私は、気持ちの余裕がないと、文章は、書けないタイプらしい。

5月のGWは、「東京国際フォーラムで、開催された「熱狂の日」音楽祭2007のハーモニー市場に出店させていただいたのに、全エネルギーを注いだ。このイベントは、オフィス・ダンケにとって、年間で一番大きな催しである。

10日間、東京に泊まり、毎日、東京国際フォーラムに通った日々は、まだ記憶に鮮明だ。体力的には、かなりきつかった。販売の場に立つと、商品に振り向いてもらうことから、「買ってもらう」というところまでこぎつけるのに、いくつももステップがあることを、実感する。

東京のお客様は、目が肥えている。素晴らしい音楽を聞いて、気が大きくなっているからといって、そう安々と衝動買いはしない。課題は、いろいろ出来た。

来年のテーマは、「シューベルトとその仲間たち」ということなので、ドイツ浪漫派の音楽家も、多く出てくるであろうから、ドイツ雑貨のオフィス・ダンケには、手がけやすいところはあるはずだ。

このイベントを、とにもかくにも無事に乗り切り、一息ついたら、ピカソ展が、5月25日から、岩手県立美術館に、移動したので、盛岡まで行った。自分の商品には、ベストを尽くすという姿勢であるので、出張するのはいとわない。現地に赴き、実売するという経験は、貴重だからだ。

この2つのイベントのことは、おいおい写真も挙げて、記録としてアップしていこう。

個人事業主であるオフィス・ダンケが、このようなイベントに参加できたのは、インターネットの恩恵である。情報発信していることが、回りまわって、つながるはずのない取引相手とめぐり合うことになった。

2006年のワールドカップの前年から、「ドイツ年」として、ドイツ関係の催しものが、目白通しになったことが、幸いした。2005年春に、ドレスデン美術館展に呼んでいただいたのが、催事に参加するきっかけとなった。「ショップ ダンケ」の商品は、手ごろな小物が多かったので、催事には向いていたのだ。しかし運営者の私は、それを初めから意図していたわけでない。

「おもちゃ」とか「キッチン用品」だけというように、ドイツ雑貨のなかで、特化しなかったことが、かえって、よかったのかもしれない。しかし、本当のところは、いろいろなカテゴリーの商品を出してみて反応があればと、当初、行き当たりだったのだ。自分が犬を飼っていないのに、ドイツのペットグッズがいいと聞いたので、ちょろりとそんなものを購入してきたり、商品の買い付けを、知人に任せたりしていた。

添乗員や現地ガイドをしていて、日本のお客様が買うお土産ものは、見てきたつもりだったので、当初その線に沿うものを集めようとしていて、自分の確固たるコンセプトがなかった。

催事で出会った人から、「貴方の世界観でやらなければ、駄目だ」とびしっと言われたことが、契機となった。

多分 made in Germany の商品の魅力というのは、職人気質に裏打ちされた信頼感だと思う。仕事が丁寧で、いつまでも持って大事に使いたくなる愛着のわくもの。ささやかなドイツ雑貨といえども、それを感じさせるものでないといけない。

送料のことを考えると、基本的に、小さく、軽くて、かさばらないモノと決めていた。

私が選んでくる商品は、私というフィルターを通したドイツを体現している商品でなければならないのだ。

自分の商品には、自信を持たなければならない。私の個性というもの、センスというものの信頼から、スタートしなければならないのだ。つまり、それは、運営者の私自身が、自信を持つということだ。

ドイツ語では、Selbstvertrauenが、自信という言葉になるが、日本語と同じで、文字通り、自分+信頼という語からなる。 日本社会で、正面切って「自信がある」と言って行動すると、ストレートで直球すぎることがある。謙虚に、へりくだって振舞うことが美徳とされているので、表現方法には、配慮が要る。

自信というのは、とかく、自惚れと、取られがちなのだ。しかし、この2つは、全く違う。自分のありのままの価値を、自ら信頼することが、「自信」だ。それに対して、ドイツ語では、自惚れに当たるのが、語義からいくと、Selbstgefaelligkeit だろうが、私は、過信と訳したい。

ドイツに行って、自分の目でコレと思ったモノを見つけ、取引先とは、直接、交渉する。フットワークが軽いのと、人とのコミニュケーションには、長けているほうだと思うので、それが強みかな。

自信を持っていれば、怖くない。物販は、旅行商品と違い、目に見えるモノを扱い、具体的で、ダイレクトである。売れれば、めちゃくちゃ嬉しい。もう、迷いはない。

過信せず、自信を持って、ショップ・ダンケを運営していきたい。


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2 コメント

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カッチイさん、こんばんは☆ (ゆうゆう)
2007-06-10 00:03:23
カッチイさん、こんばんは☆
お忙しい中で前に私のブログへ来て頂きとても嬉しかったです。私は若葉マークのブログ者なので良くわからないコトばかり。 やっと半年になろうとしてます。吉岡さんに嵌って吉岡さんを応援した気持ちで突っ走ってきた感じですが…汗
ドイツに長くいらしてたのでしょうか?  凄く聡明な方なのでしょうね。
「自身をもってれば怖くない」…私も西洋の言喭に「幸運は、挑戦する人間にこそ微笑む」を読んで、日々向上の気持ちで生活をと思ってます。  吉岡さんのサンドラックCMはもう見ましたか、穏やかな吉岡さんの雰囲気が良いです。
では、お休みなさい。失礼します。
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ゆうゆうさん (カッチイ)
2007-06-10 00:36:57
ゆうゆうさん

インターネットに慣れるには、マイ・アイドルにはまるのが一番です。いろいろ検索するうちに、愛しの君の情報もさることながら、同志にも出会えますし(笑)

サンドラックCMのポスターは、見ました。
いいよね。優しくて穏やかで、彼の笑顔は、ほっとしますよね。
Drコトー診療所のDVDを、やっとゆっくり見れます。

投稿が、同じものがアップされていたので、一つ削除させていただきました。





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