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第28回日本アカデミー賞

2005-02-19 00:00:00 | この人に萌え萌え!

の授賞式のテレビ中継に貼りついていた。今年は、アカデミー賞にありがちな大きな資本の映画が、最優秀受賞を総なめということでなく、ばらけたのが良かった。

佐々部清監督の「半落ち」が最優秀作品賞を受賞、同作品は最優秀主演男優賞(寺尾聡)も獲得した。主だった最優秀の受賞は、以下のとおり、監督賞=崔洋一(血と骨)▽主演女優賞=鈴木京香(血と骨)▽助演男優賞=オダギリジョー(血と骨)▽助演女優賞=長沢まさみ(世界の中心で、愛をさけぶ)

17歳の最年少で受賞の長沢まさみさんは、会場入りのころから、緊張のあまり、痛々しいほど表情がカチカチだったのが、何と最優秀を受賞して、感極まって涙に崩れたのが、初々しかった。

主演女優賞は、4度目の候補になる鈴木京香お姉さまに取ってほしかったから、実現して本当に良かった。さすがに美女も、声が上ずるほど嬉しかったよう。彼女のよさを引き出してきた監督の名前を順にあげてお礼を言われていたが、さすが大人の女優の貫禄だね。

さてさてカッチイのお目当ては、助演男優賞!だって吉岡秀隆さんが候補にあがっているんだもん。「隠し剣 鬼の爪」で、主演を演じた永瀬さんとの暖かなエールの交換に、微笑むヨシさま、その笑みにキュン。

はっとしたのは、プレゼンテーターの佐藤浩市さんのスピーチ。去年「壬生義士伝」で、感激のあまり何も言われなかったのを取り返すように、急逝された相米監督の言葉をひいて胸に突き刺さるようなスピーチをされた。

「人の心のなかに残りたいとか、記憶のなかで生き続けたいとかそういう恐ろしく、あさましい、不遜な、それでいてい切ない思いが、自分のエネルギーになっていたと思い起こすのですが、ここにいらっしゃる皆さんは、どうでしょうか?」

浩市さんのスピーチのあいだ、カメラが、役者さんの顔を映し出していたが、彼らの真剣な表情がみものだった。特にヨシさまは、聞き入るように、ちょっと表情を硬くされていたのが印象的だった。

下馬評どおり、オダギリジョーくんに、最優秀助演男優賞は持ってかれたけど、彼は、華のある男優さんだからね。

総合芸術である映画のキャスト、しかも主演級の俳優は、誇りと野心と謙虚さを、どこで折り合わせていくのだろうか?俳優の内面とその演技には、興味がつきない。

相米監督の言葉どおり、人々に鮮烈な記憶を残すことが映画の醍醐味なのだから。