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視聴率操作

2003-11-02 00:00:00 | インポート
選挙のことより、やっぱりカッチイには、今週一番インパクトがあったのは、日本テレビの視聴率工作のニュースだった。41歳のバラエティ番組のプロデューサーが、視聴率調査を行うビデオリサーチ社の調査サンプル世帯に謝礼を渡し、自分が制作した番組を見ることを依頼したというものだ。

日本に帰ってきてから、連ドラのファンになって、自分のお気に入りのドラマが、どれくらいの視聴率かは、やっぱり気になるし、チェックするのは楽しみだった。浩市さんの良質の(でもジミ)なドラマが、視聴率不振のため打ち切りになったのは、ショックだった。現実のテレビ局は、視聴率至上主義で、回っているのだ。

プロデューサーはサンプル世帯の割り出しを興信所に依頼。興信所はビデオリサーチ社が測定器をメンテナンスに回る社用車を尾行、そこからサンプル世帯を割り出したそうだが、興信所の捜査力にも恐れ入る。しかし、サンプル世帯が、600世帯という少なさを知って今回驚いた。関東だけで、1600万世帯あるのに、サンプル数が、600なんて宝くじに当たるような確率だ。こんなんで視聴率が決められるなんて、絶句してしまう。今回サンプル世帯が割り出せたのは、10に満たなかったらしいが、それでも1以上%の視聴率の差が出てくるのは、大きいことだ。

くだんのプロデューサーが、自分で電話し、謝礼が1万くらいの商品券というのも、とんまな話だ。額が多いか少ないかも(カッチイは口止めするには、少ないと思う)議論が分かれるところだが、どんなに額を積んだところで、そのとおり見てもらえるかの確証は、最後までつかめないのだし、話が漏れるリスクのほうが、ずっと高い。こんなことまでして、視聴率を上げようなんて、テレビマンとして、悪魔に魂を売ったと言われても仕方ないだろう。

日本テレビの社長の弁明は、すべてがプロデューサーの責任になすりつけるもので、視聴者を裏切ったというのに、およそ誠意というものが感じられなかった。
視聴率が高い番組が、必ず良質の番組でないという現実を、これを機会に受け止めて、改善してほしい。(カッチイは、個人的にバラエティは、見るに耐えないというのが確率は、高いと思う。)テレビは、魅力ある媒体だと思っていたいから。