世の中、デフレで、モノの値段は、下がっていると言われる。若い女の子は、なかなか値段にシビアで、親に誕生日プレゼントに、自分のコンポを買ってもらうのでも、主導権を握るのは、もちろん本人。姉妹で買うからとか、これも買ってあげるから、まけなさいよおとお店で、大人も顔負けの値切りを演じて見せたらしい(身内の話です。都会っ子は、さすがにさといですわ)
そこは、電化製品全般を扱うそこそこの規模の中型店だったそうだ。そこでは販売員の権限で、ある程度の値引きが可能ならしい。超大型店になると、事情は違う。
たとえばの例。カメラ好きの兄貴いわく大阪駅前の巨大店○ドバシカメラでは、ライカの数十万するカメラが、普通は鎮座ましますのに、ごろごろ置いてあって、触ってみることができるそうだ。欲しそうに見ていると、すかさず、販売員が近づいてきて、入念に説明をしてくれるそう。でもその人は、○ドバシカメラの人じゃなくて、ライカの人が出向で来ているということだ。だから、ためしに値切ってみたところで(関西人は、得意ですね)「値段のことは、私は何ともできないんですう。」になってしまう。誰に対しても、ワンプライスなのだ。
中型店で「お客さんには負けましたわ」を言わせることが、客にとっても買い物の最大の醍醐味であったりする。販売員との駆け引きを真剣に楽しむのだ。
大型店の○ドバシカメラにしてみれば、メーカーから社員を出向でおくってもらえれば、よく売ってもらえる。なにせ自社製品なんだから、商品知識は豊富だし、モデル商品を提供してもらえるし、○ドバシカメラの社員としては責任を負うこともないから、願ったりかなったりだ。押しの強い客だけが得をするより、ワンプライスの店のほうが、フェアといえばそうだ。カッチイなどは、こういうお店のほうが、買い物しやすい。良く買ってくれる顧客に露骨に優遇するお店は、小額しか買わない客は、あしらわれるような気になって気分はよくない。