
去る平成27年1月25日(日)午後13時30分より食素材部会活動の一環として一番町にあるスタジオエアシーで〈薬膳セミナー~旬の野菜でデトックス〉が約15名近い参加者を集め開かれました。
大寒の中でも穏やかな日でしたがやはり寒さはひとしおでその寒さを吹き飛ばすような熱気一杯の教室でした。
講師は薬膳のエキスパート堀 桃先生です。
堀先生から参加者に薬膳と聞いて何を思うか問われ「苦い」「まずい」「薬」などこれから解き明かされる薬膳の世界を前に思うことは皆同じでした。
そこで「薬膳の定義 薬膳の基本」が大変わかりやすく説明されました。
とくに新しい知識としてなるほどと思ったのは
・医食同源――食材は薬と同じような作用を持つ
その人に必要な食材が何かを知り実際にそれを正しく食べることによって体調を整え、
手に入りやすい一般食材の組み合わせでまず試してみる。
・身土不二――体と環境は2つに分けられない
暮らす土地でとれる旬の食材を常食するとその土地の気候や風土に適応し季節の変化についていくことができる。
これによってその季節に起こりうる不快な症状を予防し病気になりにくいと言われる。40キロ圏で取れたものを意識的にとる。
【食べ物の食性】
私たちは体の具合が悪いとすぐ病院に行き痛いと言えば痛み止め、眠いと言えば睡眠導入剤、便秘と言えば下剤など西洋医学を中心に石油系薬品などで製薬会社が作った薬品を処方してもらっていました。
しかし人工の薬で逆に体を副作用で痛めたりして体調を崩す人も多々あり大きな課題です。そこで人工的なものでなく昔からある自然界の旬の食材を使って東洋医学を基にした日常食で病気の予防から未病、症状改善、病気回復までトータルに養生していく、自然治癒力を育てていく、食養生活が薬膳というものだそうです。
もしこの力が充分に私たちの生活に浸透したら安全で安心な病気治療でありとてもいいものだと思いました。
食べ物の持つ性質、味が色々な角度から考えられ上記治癒に使われる。素晴らしいことです。
今の季節は冬~春への大気が不安定で人も何かと不調になりやすい。
春先は解毒の臓器である肝臓が目覚めたばかりであるから負担を軽くしてあげる必要がある。そこで肝臓に負担をかける飲酒は極力控えるとよいということです。これを聞いて「ドキッ!!」と思ったのは私だけでしょうか。
最後に先生から冬にぴったりの薬膳のスイーツなど3種が出され大変おいしくごちそうになりました。メニューは下記の内容です。
1、 ごぼうのコンポート
2、 ブロッコリーの茎のイチゴマリネ
3、 ブロッコリーのシードペースト
苦い、まずい、薬みたいと思っていた薬膳が実は普段の食品を季節にあわせて美味しく食ししかも身体によいとは二重に得した気分で大変幸せな時間でした。
最後に冬のデトックスポイント5つお聞きしました。参考にしてください。
① 朝一番に口をすすいで清潔にしてから歯磨きをする。
② 朝起きたら体温に近い白湯をコップ1杯飲んで毒素の排出
③ 腕の内側又うなじにガラス越しの太陽光を5分から10分あびる
④ パソコンなど電磁波を長時間あびる仕事の方は1時間に1回休みを取りストレッチをし血液の流れをよくし腕を肘付近まで真水で洗い流す
⑤ この季節は早寝遅起きがよい
以上
堀先生、担当の皆様準備ありがとうございました。
文章 食素材研究部会 只浦 徳子
写真 食素材研究部会 遠藤 敬