参加した食育部会員は3人。阿部恵里子さん、小澤恵子さん、庄子みつ子と家族2人
の合計5人でした。
平成24年6月24日(日)10時に「道の駅上品の郷」(石巻市小船越字二子)に集合し、直売所でシジミを購入500g入り4袋を購入。
尾ノ崎へ移動しました。途中、地盤沈下した道路がかさ上げ改修されており、津波の被害の大きさを感じつつ進みました。尾の崎集落に近づいた頃の地域は、津波の被害や被災したままの家屋などがあり、復旧の大変さを感じました。
仮設の橋を渡り尾ノ崎集落に到着。「のんびり村」オーナー坂下清子さんが迎えてくれました。早速、持参したテーブルを組みたて会場準備です。小さなテーブルに食育部会員の手作り料理を並べました。
会場を快く提供していただいた坂下さんも、長い丸太の杉を縦に切った長いすを準備してくれていました。約20人分の席ができました。
地域の方々も10人ほど集まってきてくれました。
と、そこに、日頃から尾ノ崎集落を心配してくれていた支援者が10人ほど参加し、急遽、テーブルを足して交流が始まりました。巡回中のお巡りさんも飛び入りです。
持参した料理は、ドライカレードックパン、モロヘイヤの煮浸し、きゅうりの漬物、じゃがいものシュブリック風、トマト、オクラ、おにぎり(梅干)、枝豆米粉パン
子ども達も4人参加です。米粉のココアスポンジケーキはおいしかったかな?
「しじみ汁」は坂下清子さんにを作ってもらいました。また、震災後、初めて網にかかった「ひらつめ蟹」と飲み物を提供してもらいました。
交流
参加した野菜ソムリエの料理を紹介し、集落の方々と楽しく交流。
地域の魚や食材の食べ方などを教えてもらい、楽しい話題と笑顔で過ごしました。
長面浦は山に囲まれているので、豊富な栄養を恵みとして牡蠣が育ちます。
まだ、瓦礫が沈んでいます。また行方不明者の捜索も続いています。
長面浦を囲むように集落が形成されていますが、山が津波から守ってくれたと、坂下さんが語ってくれました。
野菜苗植え付け
復興支援をしてくれている「グリーンハウスみやま」から野菜苗(ナス、インゲン、トマト、枝豆他)を購入し、畑に植え付けしました。1メートルほど地盤沈下畑に地盛りしたものの、塩害が心配されましたが、とにかく植えました。(ちゃんと育ってくるよう祈りながら)
参加32人という、ささやかな炊きだし支援と交流が実施できたことがよかったと思います。以前から野菜ソムリエとの交流があった農漁家レストランが再開できたことは嬉しいことですが、現地では食材としていた魚や牡蠣、蟹がとれなかったのです。この日、初めて蟹があがり、坂下ご夫妻の顔には笑みが浮かび、復興のきざしを感じていたようでした。地域は震災の爪痕が残ったままで、水はペットボトルの水を購入、電気はソーラーパネルからという状況で再開です。
地域の復旧は工事車が通れる道路を改修しないと電気工事が始まらないそうです。尾の崎集落の方達は、集団移転か戻ってくるか決心がつかない方も多いようですが、参加された方達が、少しでも元気を取り戻してくれたら幸いです。
今度いつ来るの?と再会を望まれましたので、継続して炊き出し交流ができるようにしたいと思います。
レポート・写真(庄子みつ子)