僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

アジアンタムブルー  大崎善生

2009-10-04 23:14:44 | Weblog
大崎善生のアジアンタムブルーを読んだ。2006年に阿部寛、松下奈緒主演で映画化された作品である。


“アジアンタム”とはシダ科の観葉植物。涼しげにハート型の葉を揺らすその姿は若い女性に人気だが、枯れはじめると手の施しようがない、そんな繊細さを持つ。その状態は“アジアンタムブルー”と呼ばれるが、ごくまれにその“憂鬱”を抜けだし、再び青々とした葉を茂らせることがあるという。
この映画も同じように、悲劇的な状況を抜け出し、ひたむきに愛を奉仕しあう“大人の恋愛物語”だ。
作品の中に、興味ある文章があった。抜粋を掲載する。

永遠という概念を考えると頭が割れそうに痛くなる。そんな時、私はあるふたつの言葉をいつも思い浮べる。その一.中国の古い言い伝え。千年に一度空から天女が降りてきて、三千畳敷きの岩を羽衣で一掃きする。そしてその岩が磨耗してなくなるまでの時間を永遠という。

その二。 宇宙が無限である意味はただひとつ。膨張を続けているということに他ならない。概念には定義というものが必要で、そしてその定義は要するに自分が気に入ったり、ある程度納得できれば何でもいいのだということがわかった。

正し正しくないはとりあえず置いておいて、私はこのふたつの話を思い浮かべるだけで何だかずいぶんほっとする。

芋煮ともって菊

2009-10-04 22:28:45 | Weblog
山形名物の芋煮ですよ!


これからの季節、川原で石を組んで竈(カマド)をこしらえ、薪で火を焚いて鍋をかけます。醤油味で牛肉、コンニャク、ネギ、里芋、キノコなどをいれて汁物を作るのです。ある程度食べたら、うどんとカレーのルーを入れてカレーうどんにして食べたりします。里芋がホクホクして美味いですよ!
庄内地方の鍋は、味噌味ベースで豚肉を入れます。貴方はどちらが好みですか?

そしてもうひとつ、今からの時期は菊(キク)がシャキシャキして美味いです。

モッテギクという品種になります。