僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

雄弁は長命、沈黙は短命

2009-10-16 21:51:37 | Weblog
昔は「沈黙は金、雄弁は銀」という諺が普通でした。
けれど今は男でも何も言わず、沈黙をまもっていると無愛想な面白みのない人と嫌われてしまうでしょう。

私も大学生ぐらいまで無口でおとなしく、素朴で控えめでした。

高校生のとき、出産した姉のお見舞いに持っていく苺を八百屋さんに買いに行きました。
「あの~っ、そのいちごください・・・」と言ったら
そこの大将に
「もっとハキハキと話した方がいいぞ!なに言ってるかわがんね!」
と言われてしまいました。

今は人と接する職業柄、いやがうえにもしゃべらなければなりません。
社会人になってから26年、昔に比べたら随分おしゃべりになってしまいました。

時に口がすべって他の人に眉を顰められる事もあります。ま、でも極力考えながら話してはいますが・・・

渡辺淳一氏によると、年齢をとって弱る、大きな理由が「孤独」にあるといいます。一人で淋しい。心を割って話し合える友達がいない。誰からも話しかけられず、自分から話しかける相手もいない。その孤独感が、気持ちを滅入らせ、血の巡りを悪くし、様々な組織に退行性の変化が生じるそうです。

この孤独感を癒すには、おばさんたちと同様に明るく、騒々しく、たいして意味のない会話を交わせばいいのだそうです。
お喋りは、ウォーキングや体操同様、人の身体によく効く運動なのです!