うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

フランス語の勉強、初心に帰る

2006-03-17 08:44:49 | フランス(教育・学問・社会)
今日撮った写真ではないのですが。
しかも。
「またぁ?」と言われそうな、ノートルダム寺院正面です。
…家から近いということもあるし、何だか好きなんですよね。
私にとって、パリの浅草寺、みたいな感じ、とでもいいますか。
ついフラフラっと寄ってしまうわけです。

エッフェル塔もかなり大好きなんですけど、ね。
残念ながら、なかなか姿よく見えるところに出向く機会がないのです。
ただの先っぽだったり、写真に撮るにはちょっと遠すぎたり。
…やっぱり基本のシャイヨー宮からが最高だと信じているので、またいずれ足を運びたいと思っています。
そ、自分へのパワー供給のために、ね。
(東京に住んでいると、東京タワーに行かない人が多いみたいですよね。でも、私は東京タワーは「憩い・和み・元気をもらう」場所の1つでした。たまに一人でも行きましたもん。(←他人様、特に遊びの名目で来ているカップル、には奇異に見えたようですけど。)
そして。
それと同じで。エッフェル塔も私にとって「避けたいありふれた観光地」ではなく、「親しみある素敵な名所」なんです。)



さてさて、へっぽこ写真の解説はこれくらいにして。
話題転換、本日の出来事を少し。



…今日から実は、フランス語を日本人の知り合い女性に教えることになりました。
週に1回だけとはいえ、私如きが教えていいのかしらん?という感じですが。

ご主人の都合で来ているフランス滞在も通算すると長く、それとともにフランス語歴も長い彼女、頑張り屋さんで、実は週に3~4回、ネイティブのフランス人にずっと個人教授してもらっています。
ところが。
やっぱり文法とか、ちょっとした疑問がフランス人の先生だとわからない、ということで今回私に依頼されたのでした。

ま、一応こちらで、端くれにもフランス語の教員免許(というか、外国でフランス語を教えられる、フランスの国内資格なんですけどね)も何とか取得、大昔(?)社会科(←法学部出身なので)の日本の教員免許も取ってますから、「教える」ということが決して興味の無い分野ではないこともあり、自分の勉強のために引き受けさせていただくことにしました。

もっと弁解させてもらうなら。
必ずしも、「その道に長けた人=教えるのが上手」というわけではない、という持論があり、こんなフランス語力でも引き受けてしまったのでした。



そう。
以前、踊り(バレエ)を習っていましたが、大人になってから始めるものはやっぱりそれなりの理屈・納得が必要だと思ったのです。
特に、生まれつき飛びぬけた才能がない限り。

もともと上手な人のお教室にいるのは、確かに得るものはたくさんあります。
でも、実際に教えてもらうとなると、才能があって小さいころからやってきた人より、出来ない中で苦労して習得した人のほうが教え上手だったりする。
身をもって感じました。
…私は全く才能が無かったので、面白みは無いものの、自分の体を実験台にしつつ、意識を明確にさせてくれながら、1つずつステップを踏ませてくれる先生のお稽古がとても大切でした。
だから。
自己弁護するわけではありませんが、勿論語学は「ネイティヴだけに教わりたい」という人もそれはそれでいいと思う一方で、母国語で習うことを選択することが決して悪いことではないと思っています。

というわけで。
彼女にとってどうかは、今後彼女自身が出してくれることと期待して、引き受けた者としては一生懸命やりたいな、というところです。



しかし。
文法用語とか結構忘れてたり、彼女のネイティヴの先生の渡す教材が会話中心なので、「ふぇ!こんなのやるの?私うまく説明できないかも。」と密かに思った瞬間もあったり
ま、次回からもっといろいろ準備をしっかりして臨みたいなと思っています。
「教えることは学ぶことなり。」まさにその通りですね。