うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

ストのもたらすもの

2006-03-12 07:52:20 | フランス(教育・学問・社会)
土曜日は朝のニュースが無いので、昼のニュースを見て吃驚り・愕然。
今朝未明、ストの続きで大学に立てこもった300名余りの学生たちに対し、自衛隊・警察による力ずく撤退騒動(若干の武力衝突も)があったとのこと。
画面に映る映像を見て
止めて、私の大好きな階段教室めちゃめちゃにしないで!


そう、こちらの大学では、かなりの建物が、日本で言えば歴史的建造物として保護されるに価する、古い建物をそのまま使っています。(住まいもそうですけどね。)
そして、そういった建物内部の教室では、やっぱり建築当時のままなのか、調度品も古いけど、とてもしっかりした作りの素敵なものが揃っていて、中には今回の階段教室のように、大きな絵が飾られてあったりします。
ホント、この階段教室はとりわけ雰囲気のあるお教室なんですよ。
…時々近くを通りかかると、授業中でもこっそり覗いちゃたりして、ウットリ



幾ら立てこもるって言ったって、そういう内部を結果的に壊すことになるなんて、学生たちも警察も、あまりにひどい
反対するのもいい、撤退させるのもいい、でも。
何もあんなにメチャメチャにしなくたって



結果、11人の学生が捕まったそうです。
別に私の大学の学生だけではなく、いろいろなところから結集した積極活動学生だと思うのですが。
そんなことまでして、何になるんだろうか。
…私にはやっぱりよくわかりません。
勿論、政府のやり方に反発したり態度に表すのは、無関心より遥かにいいかもしれませんけどね。
何だかこんな闘い、虚しく感じるのは私だけ
まぁこれで、少しでもいい社会に変わっていけばいいのですけど…。


そんな私の嘆きを表す1枚というわけではありませんが。
(あまりに綺麗じゃない写真でゴメンナサイ。)
真ん中のグレーの部分が普段のセーヌ河の散歩道。
左の船は、セーヌ河に浮かぶカフェになっているんですけどね。
今日ばかりはお客さんもほとんどいませんでした。。。
…パリでも雪解けの水なのでしょうか…。

それでも、まだまだ春遠く。
のパラつく寒い土曜日でした。