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聞けてよかったこと、聞きたくなかったこと(2)

2008-07-09 13:09:00 | お笑い!
昨日書いた、神保町花月1周年記念前夜祭イベントに関する日記の続き。しつこいようですが、神保町花月が好きな方、神保町花月に興味はあるけれどまだ行ったことがない方は、ここから先は読まない方が良いと思います。

トークの中である芸人さんが笑いを取るためにお芝居の最後の部分の脚本を変更してもらった、という話をしていました。それを聞いて私はその芸人さんが出演した別の作品を思い出しました。そのお芝居の中でその芸人さんが取った行動は、私には「笑いを取るため」という言葉ではとても片付けられない、むしろお芝居を台無しにするひどいものにしか見えませんでした。脚本を変えてもらったことをちょっと自慢気に話すその芸人さんに、私は直接聞いてみたくなりました、「あのお芝居で、もしお客さんの中に三國連太郎さんや緒方拳さんなど有名な俳優さんがいたら、同じ行動を取っていましたか?」と。

他にも、大事な稽古に参加しなかった芸人さんの話、演出家さんがいない時には手を抜く(これは冗談かもしれませんが)芸人さんの話などがあったのですが、トーク全体を聞いて感じたのは、実はほとんどの芸人さんが神保町花月の作品にそれほど愛着を感じていないのではないか、またお芝居に出演することへのモチベーションが1年前と比べるとかなり低いのではないかということ(私がそう感じただけで、実際はわかりません)でした。確かに自分たちで作り上げてきたネタを披露するのではなく、他人が書いた脚本をこれまた別の人にあれこれ指示されながら演じることに対して高いモチベーションを保ち続けるのは難しいと思います。そのうえ連日の深夜の稽古、長時間の拘束、チケットの手売りなどしんどいことだらけ。端役から主役に這い上がるチャンスもそれほどない(その点はんにゃやライスは見事にステップアップしたと思います)とすればインセンティブなんて無きに等しい・・・?

でも、ですよ。芸人さんだけでなくお金をもらって働く人なら誰でも、その仕事を成し遂げるために多少はイヤなこともやらなければならないものだと思うのです。どんなに好きなことを仕事にしていても、めんどくさいことは絶対にあるはずだし、100%自分の思いどおりになるなんてないですよね? チケットを買い、いろいろなところからわざわざ神保町に足を運んでくるお客さんがいることを思えば、大事な稽古に参加しないなんてありえないんじゃないかと。モチベーションがない、台詞も覚えられない、誰が見ているかによって力の入れ方がまったく違う、そんな人は最初から舞台に立ってはいけないような気がするのです。

お芝居に関してはド素人の私が、内部事情もよくわからないまま、エラそうなことをいろいろ書いてしまいすみません。神保町花月がこの先どうなるかわかりませんが、芸人さんはもちろん、お客さんもスタッフさんも「社員」さんも、とにかくみんながハッピーになれる劇場のあり方を模索してほしい、ただそれだけです。そして、これからも神保町花月のお芝居を見に行くことで、私もこの劇場の発展に少しでも貢献できればと思います。(無難にまとめたなぁ。>私)
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