goo blog サービス終了のお知らせ 

宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

魂のふるえ

2013年02月10日 | 音楽
フィギュアスケートのこととか、ロシア語本気でがんばる!とかいろいろあるんですけど、まずはこれだ!

--------
矢野顕子さんの新しいアルバムを買ったんですよ。
タイトルは『矢野顕子、忌野清志郎を歌う』。
まったくあさはかなんだけど、これはいわゆる企画物だと思っていて、オリジナルアルバムほどの期待はしていなかったわけなんですよ。
商売っていうとなんだけど、音楽業界を活気付けるために「会社」の人がひねり出したアイデアなのかなぁ、と。
もちろんおふたりの関係性からいって悪いものになるわけはないけどね。
買わないっていう選択肢はないけどね。
なんて余裕かましたりもして、で、事情もあって購入も発売日から2日遅れだったわけなんですが。

帰り道のカーステレオで聴いて、びっくり仰天!
あわわわわ、なにこれ! すごいよ!
そして号泣、は行きすぎだけど、とにかく泣いちゃったよー。不思議だよー。
聴きながら思ったのは、こういう腰抜かすほどびっくりする体験、またしたいな、これからもどんどんしたいなということ。
ぱっと思いついた言葉は「腰抜かすほどびっくり」だったけど、これがいわゆる「魂がふるえる」ってことなのではと次に思った。
久々だったんだな、この感覚。
もうちょっと前はもっとビリビリビリビリ震えていたはずなんだよ。
それはそれで大変だったわけだけど、久しく忘れていたなー
あーもうこの体験だけでご飯3杯いけちゃうよー

となんかちょっと意味不明になってきたけど、説明可能な感動ならこうやって書いてみたりしない!からいいのだ!
あーライブに行きたいなあ。抽選とかあったのに、見逃してたよー、いまからでも大丈夫かしらん。
ライブにテルミンとか入るのってこういうことだったのねー。
『多摩蘭坂』の音響効果(っていうんですか)入りの、私いつものライブのより好きかも。
あー私、実は清志郎さんの魅力というか、好きな人はほんとに好きみたいなのが、なんでなのか実のところよく分かってなかったのだ。
アルバム『夢助』の、特に『毎日がブランニューデイ』と『誇り高く生きよう』は最高最強のラブソングだ!と思っていて最近も聴いていたりはしたけれど。
(だから今回のアルバムに入ってるのもやっぱりねーと嬉しく)
今回『セラピー』とか聴いて、ああ清志郎さんてこういう人だったんだなぁ・・・そりゃ好きになるよね、とちょっとまた泣いた。

またちょっと思ったのは、
クラシックのピアニストって自分で作曲するんじゃなくて、バッハとかモーツァルトとかの曲を、自分の解釈で弾くわけじゃないですか。
グールドのバッハとか、演奏者の個性が輝きながら、原曲の魅力を新しい角度から伝えている、と。
クラシックの世界に置き換えてみると、矢野さんのスタイルって、全然変わったことじゃないんだなー。
と、あらたな発見のように思った。
(発見とか言ってるのは私だけで周知のことなのかもしれないが^^; ポップスの世界でカヴァー曲が増えてるのって、そうやってその曲が「クラシック」になっていくっていう・・・ことなの・・・かな・・・)

迷わず行きましょう

2012年09月21日 | 音楽
(10/4記)
もう2週間近く前のことですが
大貫妙子コンサート@野々市市文化会館フォルテ
に行ってきたことは記録しておかねばなるまい。
22日には富山市でもコンサートがあったのだが、個人的都合にてこの日に参加。

結論を申し上げますと、大貫様および出演者の方々がつくりだす音楽、ステージは本当にステキだった!
実を言うと直前まで行こうかどうしようか決めてなくて、当日券で行ったのだけど、本当に来て良かった! この機会を逃さなくてよかった!と思った。

(セットリスト)
(ギターの小倉博和さん登場 一節弾いた後、大貫様登場)
1.Beautiful Beautiful Songs ~歌がうまれてる
(意外な選曲で嬉しかった^^思えば、私の初ナマ大貫様はBeautiful Songs のコンサートだったような)
(ピアノのフェビアン・レザ・パネさん登場)
2.あなたを思うと
3.横顔
4.色彩都市
5.緑の風
6.私のフランソワーズ(ユーミンの曲のカヴァー。フランソワーズ・アルディのこととは知らなかった。10代の女の子っぽい曲で懐かしい感覚に。好きだー)
7.春の手紙
8.つばめ(小倉博和)
9.クリーンナップ(小倉博和)
(小倉さんの独壇場。大貫様はステージを去って一休み)
10.この道(山田耕作)
11.星めぐりの歌(宮沢賢治作詞作曲だそうだ。おもしろい曲だった)
12. snow
13.風の道
14.突然の贈りもの
15.メトロポリタン美術館
16.a life (坂本龍一さんの曲に歌詞をつけたもの。アルバム『UTAU』買うのをすっかり忘れていたー買わなくてはっ)
17.美しい人よ
EC 懐かしい未来
(空気と水と安全な食べ物があれば十分じゃないかという言葉が印象に残った)

遠くからの観賞用にオペラグラスを持っていったのだけど、なんと5列目が当日券用に解放されており、近くでステージが堪能できた。
とても嬉しくはあったのだけれど、会場後方はほぼ空いていており、興行的には厳しい結果なのかな・・・という寂しさがあった。2日ツアーではなくて北陸1ヶ所だけで、もう少し小さい会場ならば・・・とも思った。
しかーし! 終了後の観客満足度はすごーく高かったのではなかろうか。コンサートが進むにつれて私の会場への印象が変わった。義理立てとか有名人だからちょっと来てみたというのではなく、いい音楽を聴きたい人が集まっているのだという、何かとても温かい一体感を感じた。それはやっぱり大貫様のステージマジックなのだろうか。さすがだー。
そうそう大貫様のコンサートではプレゼントタイムというのもあったのだね、とアンコール前ステージに駆け寄る人を見て思い出した。日本酒渡してる人もいた^^

CDを聴くと初期の声はか細くはかなげで、今とは違うなと思うんだけど、今の太め(?)で包容力のある声のほうがずっと魅力的に感じられる。天性のものではなく大貫様の今日に至るまでの諸々があっての賜物だから、なお尊く感じられるのかな。

一期一会の喜び

2012年08月21日 | 音楽
今年もブルーノートに矢野顕子トリオを観に行った。(前のトリオは「矢野顕子グループ」と名付けられていたけど今は「トリオ」なんだ!と今気づく)
ファーストステージを予約して行ったんだけど、調子に乗ってセカンドも観る。
平日だと比較的座席に余裕があるからか、こういうこともできるのがいいね。

矢野さんの衣装はピンクと黄色のワンピースに緑色のスパッツ。私はこういう配色好きだー。
セカンドではゴールドのワンピース。ウィルさん(ベース)、クリスさん(ドラムス)もセカンドでは衣装替え。こういうのも嬉しいね。
演奏曲目は、前日までのセットリストをウェブで予習していったので、そういう点で驚き!とかはなかったんだけど、演奏はやっぱり、というかさすが、というか新鮮でステキでゴージャズだった。
昨年、一昨年と観ているわけだから、予定調和的というか、良い意味でマンネリな満足があれば、それでモトがとれたというべきところだが、そうではなく、年々「新鮮」であるところがすごいんだねー。
ライブCDには、同じメンバーでの同じ曲目も納められているのだが、やっぱり生演奏はぜーんぜん違う! CDは生演奏の記憶を脳内再現するきっかけに過ぎないのだね。

新曲(Full Moon Tomorrow)すごーく良かった。また聴きたいなぁ。
「ポケットいっぱいの秘密」最初のスタンディング・パフォーマンス(っていうんですか)、ミャオミャオ言ってて変わっててかわいかった。ピアノに戻ってからのアンサンブルすごかった。
アンコールGasoline and Matches でのウィルさんのマッチに火を付けるネタ、あれ、火事にならないでちゃんと消えるのが不思議。

ベースのウィル・リーさんは今年還暦を迎えるそうなんだが、全然そんなふうにみえない。というか、年齢という概念がそぐわないというか、いや、コドモか大人かと言われれば大人なんだけど、なんというか(「というか」が多いな)ふいに年齢のことを言われるとすごーく不思議な感じがした。

セカンドステージ、ちょっと個人的に盛り上がりすぎのお客さんに対して、矢野さんはにこやかに「お黙りなさい」と言ってて、私は溜飲がさがった。ライブでは許容範囲なのかな・・・と少し悶々としていたので。でもそのお客さんもその後もウィルさんとハイタッチとかしてて、和やかでよかった。
またMCで「年々私たち(トリオ)の bonding が強まってー bonding・・・日本語で言うと『絆』? やな言葉(笑)」と言っていたのが、個人的に「矢野さんやっぱり好きだー」な発言で、印象に残った。
言わずもがなだけど、bonding 翻訳したら「絆」なわけで、その言葉が表す中身がイヤなんじゃないんですよ。マスコミとかがあまりにも「絆」濫用するから、その言葉に嫌気がさしてしまうわけで。と私は解釈した。そういうことへの敏感さって人を分けますね。

今年の特別カクテルへの命名は「宿題無し」。このセンスも好きだー。
グレープフルーツとキウイがベースでセージの香りがアクセント。
某料理をお薦めする際に「矢野さんがこういうお料理がお好きということでご用意しました」とサービス係のお姉さん(という呼び方でいいのか?)は言っていたが、それはほんとうだろうか。

とにかく、今この場にいられる喜びをかみしめる数時間であった。
「一期一会」という言葉をふいに思い出した。
茶道やってなくても、パフォーマーの人ってそういうのが身についているのかな。

(思い出してみると、ファーストはちょっとグダグダ感があって、夜更けのセカンドのほうが演奏がさらに良かったようにも思うし、やっぱり初日とか最終日最終公演だと力の入れ具合が違うんだろうなー、そういう点で3日目の平日はちょっと中途半端かなー、などと日時による違いを思ったりもしたのだが、そういうのも含めて、こういう演奏の日はこの時しかないという意味で等しく貴重なんだな)

「好き」を再認識

2012年08月11日 | 音楽
矢野顕子リサイタル@長岡リリックホールへ行ってきた。
長岡ってうちから結構遠いんですよー。
車だと8号線をまっすぐ行けばいいわけなんだけど、私の運転技術では・・・^^;
で、どうしようかなー、日帰りできないしなー・・・と、ためらいも当初あったわけなんだけど。
いやはや、本当に行って良かった! 
矢野さんはやっぱり特別な人だ。好きだーーという気持ちを再認識した^^
そういえばピアノ1本のライブを観るのは2年以上ぶりなのだった。

長岡リリックホールはモダンですごく良いホールだった。
会場の形が台形というか、座席が末広がりに並んでいて、端の席からでも見やすい。

ひとつひとつの曲がピアノ、歌声ともほんとにステキだった。
アレンジメントがまたさらに進化した感じ。
そして「深い」。
そしてMCはおもしろい^^
そして、今回はいきあたりばったり(悪い意味ではなく^^)ではなく、あらかじめかなり構成を考えてあったのかなと、MCの流れから思った。

セットリスト
1. CHILDREN IN THE SUMMER
2. David
3. 春風
4. All The Bones Are White
5. 恋愛宣言
6. 夏の終り
7. 塀の上で (「ロンドンオリンピック」「羽田空港国際線」というタイムリーな話題から)
8. コニャラの歌~そうめん(コマーシャルの歌)
(日清製粉の歌で「粉(こな)もん」→「コニャラ」なんだそうです。「そうめん」いい歌なんだけど「そうめん」のリフレインに笑ってしまう)
9. いつのまにか晴れ 
10. SUPER FOLK SONG
11. Night Train Home
12. こんなところにいてはいけない
13. 砂山 (インストゥルメンタル 新潟(佐渡、だよね)にちなんで)~ ラーメンたべたい
14. ひとつだけ
EC1. 釣りに行こう (信濃川からの連想らしい)
EC2. GREENFIELDS

おもしろいMCを採録したいのだが、文章にするのが難しい~。
そうそうPerfume のDVDを参考資料に、ああいうダンスをステージでやるかもしれない、そうです。
(前日参加のライジングサンロックフェスにて、最前列を陣取ってPerfumeのダンスを全曲そっくりコピーしているおじさんファンの一団がいたそうだ。ひぇ~見てみたい^^;)

やっぱり体力だ!

2011年12月11日 | 音楽
(12月16日記)

行きました!
矢野顕子×上原ひろみ 今年は2人でさとがえるツアー ~Get Together~ @NHKホール(東京)

が、
夜勤明け→列車で上京→歩き回る→宿泊→歩き回る→帰路夜行バス→職場直行
というのがいけなかったのか、体調絶不調に。
前日食べたものが良くなかったのかもしれないが・・・
食べ物が食べられなくなったのには、我ながらびっくりした。
静養と赤玉はら薬のおかげで(?)、やっと完全復調^^;
今回の収穫は、体調が良くない人はこういう気分でいるのだということを実感できたこと。
今まで全然分かっていなかったのね・・・

パンフレットによると、上原ひろみさんは飛行機から降りて3時間後にステージに立っていることもあるそうだ! すごい!
炭水化物を取るようにしているというのに、なるほどと思った。
そういえば、あれだけ熱い演奏を繰り広げているのに、全然息切れとかしてなさそうだもんなー。

以下、コンサートについての覚え書き

・おふたりの声による開演前アナウンスに心和む。

・私の座席は2階のいちばん奥だったのだけれど、会場全体をバランスよく見渡せたので、まぁよし。

・登場したおふたりの衣装は、ショッキングピンクと紺色の色違いの配色。
実は私、この日はショッキングピンクのリュックと紺のセーターといういでたちで、内心色が合わないなーと気にしていたのだけれど、ふたりの衣装がこれなんだから、全然OKだ! と俄然自信を持つ(?)

・新アルバムの曲から始まると思いきや、「そこのアイロンに告ぐ」からのスタート。他にも「ずいずいずっころばし」に「My Favorite Things」を合わせた未収録曲があったり。

・MCはいつもより少なめな印象。今回のピアノはヤマハ2千万円!のもの、Cape Cod Chips のお話など。アメリカのポテトチップス一袋ひとりで食べたら大変なことになると思うのだが、ひろみさんは、エネルギーへの変換率がものすごく高いのだろうな・・・とあらためて思う。

・今回は2部制で、15分間の休憩の後、それぞれのソロからスタート。
おふたりの衣装はシルバー系のキラキラしたものに。
不思議なのだが、1部では、すごいなと思いつつも遠くに感じていたステージが、ソロになると急にぐっと間近になった印象があった。以前3階席でソロを聴いたときも全然遠くに感じなかったことを思い出した。
これこれこれだよ、これが聴きたかったんだー、って感じ。
矢野さんの「しあわせなバカタレ」には涙腺決壊。
次の糸井重里さん作詞のもよかった。
ソロ2曲だけだったのがほんとに残念。
もっと聴きたい人はリサイタルへっていうインセンティヴになって、興行的にはいいのかも(^^;少なくとも私はそう思った。また強行スケジュールになるのでたぶん無理だけど(T_T))
ひろみさんのソロは、今田耕司の番組での生演奏で長谷川潤が泣き出したやつで(たまたまテレビを点けたらやっていてラッキーだった)、こちらもすごくよかった。

・その後はまたおふたり揃って。
ソロの後はもう、1部で感じたような「遠さ」はなかった。
圧巻の「りんご祭り」、アンコールの「ラーメンたべたい」の後も、拍手鳴り止まず、おそらく予定外のダブルアンコール、「Green Tea Farm」でほんとうのお開きとなった。

私は今回ツアーの元になっているアルバム「Get Together」、すごく好きで毎日聴いているし、コンサートも楽しかったのだけど、でも、これを言っちゃあおしまいだが、やっぱり、この2人の組み合わせ<それぞれのソロやリーダーバンドでの演奏、かなぁ・・・とうっすら思った。
ピアノが2台だからこそ生まれる格好いいフレーズがいくつもあるのは感じるんだけど・・・
しかし、矢野さんにとってはひろみさんとの演奏はすごくチャレンジングなことなのだろうし、その成果がまた別なところで表れるのだろうなー

えー、とにかく、まとまらなくなったけど、今回個人的には、体調管理の大切さをあらためて感じたということでー

ピアノバカ

2011年08月30日 | 音楽
(9月8日記)

TOYAMA JAZZ MEETING というのが県民会館でありまして、行けそうになったので急遽チケットを取って行ってきた。

出演は
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
ケニー・バロントリオ

まぁ、上原ひろみさんが目当てで行ったわけなんだけど、出演順が、1.ケニー・バロントリオ、2.上原ひろみトリオ だったのに驚いた。
関係ないけど、NHK『のど自慢』のゲスト2人が歌う順番は、人気・実力に関わりなく、必ずデビューが早い人が後なんだけど。
年功序列みたいなのは、あちらの人は気にしないのかな?

ケニー・バロントリオは、スタンダード・ジャズ中心で(たぶん。あんまり分かってないんですが^^;)聴いていてほっとする感じ。肩の力が抜けているけど手抜きじゃない。
最初の曲が、『I hear a rhapsody』で、ジャズについてほとんど知らない私であったけど、この曲は、聴き込んだビル・エヴァンスのアルバムでおなじみ、なんだか嬉しくなって、すっと演奏に入り込めた。
また、「My favorite song...」という紹介で『Blue Moment』(だったかな?^^;)という曲をやったのだけど
「If you are over 30...(後は聴き取れず^^;)」と言っていて、たぶん「30歳過ぎの人だったら、きっと分かるでしょうー」というようなことを言いたいのだと(勝手に)思い、over 30 の私としてはまた嬉しくなったのであった。

20分の休憩の間にピアノも違うものに交換されていた。そして上原ひろみトリオ登場。
ひろみさんの富山での演奏は3年ぶり。
あの時は他のメンバーも「若い」と思った記憶があるけど、今回のメンバーは、ベースにアンソニー・ジャクソン、ドラムスにサイモン・フィリップスという布陣。
サイモン氏の姿は、私の席位置からはドラムスセットに阻まれてほとんど見えず。
でも演奏終了後の3人で並んだときの笑顔はちゃんと見えた。
アンソニー氏はマウスピース(おそらく)を出し入れしていたのが印象的。熱い演奏だと歯軋りしてしまうのだろうか。
そして、上原ひろみさんは、前から見るとチュニックだけど、後ろ姿はショートパンツ姿、足元は赤い靴というキュートないでたち。
くりだす演奏を一聴して、「うーん、やっぱりCDとは違う」
小学生みたいな感想だけど、まず音がデカイ。叩きつける力強さが違う。
演奏に度肝を抜かれていると、MCはあのかわいらしい声で、そのギャップが好感度のゆえんだろうか。
それにしても熱い演奏だった。CDのライナーノーツに似たようなことが書いてあって影響受けてるのかもしれないけれど、観ているうちに「ワーカホリック」ならぬ「ピアノホリック」、「ピアノパカ一代」といった言葉が頭に浮かんできた。
ひろみさんももう30代、気持ちの上でも体力的にも脂が乗っている時期なのだろうなーなどということも思う。
最後は会場多くの人がスタンディング・オベイション。
地方の会場だと「お約束でやっとこう」みたいなこともあると思うけど、今回はほんとに客をスタンディングさせてしまう熱狂があったと思う。
歴史的な大舞台とかではない一地方の一公演なのに、これほどのめりこんだ演奏をみせてくれるひろみさん(とメンバーのおふたり)にまた好感度が増したのであった。

今年もブルーノートに

2011年08月20日 | 音楽
(8月30日記)

8月20日(土)矢野顕子トリオのブルーノート東京公演を観に行った。(1st stage)

日が経つと「楽しかった!」以外の記憶が薄れてしまうのが困りもので・・・
今、あちこちのサイトを覗いて、「おお、そうだった!」と楽しさの詳細を甦らせたところ。

この日は、猛暑から一転涼しくなっていて、湿度は高かったものの体力の消耗が避けられて助かった。
久しぶりに来た青山・表参道周辺は、またなんだか変わった感じ。スパイラルビルが内部改装中?でその名前がなくなっていて、目印としていた私としては迷ってしまう。『変わるし』って感じですねー。まぁもともとよく知らないんですが。
終演後歩いていたら、MUJIカフェを見つけ、シャンパンなんかも出しているし、ごはんはここで食べたら安上がりだったかも・・・と思う^^;いや、後述ですが、ブルーノートはお料理もいただく価値のあるものですから^^;

ブルーノート今回のスペシャル・カクテルは「私を離さないで」。
小説(映画)の題名から来ているのか? 矢野さんからは特に由来の説明もなかったから、今回はブルーノートの人による命名なのかしらん。ブルーノートのサイトによると「ネクタリンのサングリアとプラムのリキュールをベースに夏によく合うすっきりとした味わいに仕上げたカクテルです。」
おいしかったけど、小さなグラスだったもので、喉が渇く私は「ハロー!トゥモロー」というカクテルも追加でいただく^^;

店員さんお薦めの「うずらの赤ワイン煮マッシュルーム添え」(だったかな?)を、つい注文。後で2人の店員さんから、それぞれ「いかがでしたか?」と聞かれる。うーむ、相当お薦めだったのか、せっかくうずらを仕入れたのに、注文が入らず困っていたのか。店員さんのおっしゃるとおり、小骨の多さがちょっとネックだったけど、ともあれ、さすがブルーノート、おいしかったです。

ポラロイドカメラのサービス、頼む人がいなさそうだから、今年はなくなったのかなと思っていたら、終演後カメラ係の人が現れた。継続しているのね。

肝心のライブは、やっぱりとてもステキだった!
時間は短いけど(1時間半くらい?)、とても充実していた!
音楽でずっとごはんを食べている人たちなんだなー、それってすごいことだよねー。
(と同時に、ドラムスのクリス・パーカー氏のように、配管工事(でしたっけ?)も絵描きもやり、かつ良き父親でもあるというのも、ステキだなーと思う。)
んでもって、矢野さんとベースのウィル・リーって、70年代からのお付き合いなんだよねー。
みんな元気で、ますます演奏に磨きがかかって、素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられるって、素晴らしいことよねー。

セットリスト(よそのサイトを見させてもらいました<m(__)m>)
1.You Really Got Me
2.Happiness
3.家路
4.Joy
5.いいこ いいこ
6.変わるし
7.Let's Get Out of Here
8.The Rubberband Man
アンコール
1.All The Bones Are White
2.Gasoline and Matches (原曲だとたぶん燃え上がるような熱い関係ってことなんですよね?矢野さんとウィル氏だと、また意味合いが変わってほほえましい感じ)

他の日にやっていたという『愛があれば?』と『湖のふもとでねこと暮らしている』も聴きたかったなぁ。
『家路』(後の『ごはんができたよ』につながる歌詞内容だなぁと思った。72年作ということは矢野さん17歳!?)を聴いて、久々にこれが入っているアルバム『いろはにこんぺいとう』とその後の『ト・キ・メ・キ』を聴いてみる。うわーんやっぱりすごいんですけど。
私としては、21世紀版ライブの『ト・キ・メ・キ』を聴いてみたいなぁー。(YMOメンバー+コーラス山下達郎・吉田美奈子という最強ライブ音源がありますが)

1年遅れで「やもり」に

2011年08月08日 | 音楽
「やもり」というのは、矢野顕子さんと森山良子さんのおふたりによるユニットで、『あなたと歌おう』というアルバムが去年発売されたのだが、買っていなかったのだった・・・
(アルバム1枚買うのも躊躇するような状況で・・・^^;?)

で、1年遅れで先日このアルバムを購入したんですが、いいですよおこれ。
「やもり」の公式サイト(http://www.やもり.com/)の対談もおもしろい。(今年初めて見た^^;)

なんか、文化人類学的(?)に「おんな」って感じがするんですよねー。

本日も真夏の洗濯日和でしたが、ステレオデッキでこのアルバムを聴きながら、洗濯物を干していたら(室内窓際で)、こう、なんというか、「小確幸」な気分になったもので、記録してみる次第。
車の中で聴いていたとき(旧型軽四なので走行音がうるさい)と違って、アッコちゃんのピアノがクリアに聴こえたのもよかったのかな。

『恋愛宣言』の「長生きしましょう」というフレーズが、沁みるなぁ・・・

ところで、このアルバム定価が3,150円なのだけど、なぜか2,520円で買えた。
なにか値引きがあったのか、はたまたレジのお姉さんが間違えただけなのか分からないんですが・・・^^;


ブルーノート東京へ行ってきたよ

2010年08月21日 | 音楽
今年も矢野顕子トリオを観に、猛暑の中、上京したよ。
21日のファーストステージを観た。
去年に引き続き、ベースにウィル・リー、ドラムスにクリス・パーカーという布陣。

今年のカクテルは、命名「さるすべり」
スイカがベースの、やさしいお味。

ブルーノートのひとは今年もとても慇懃だった。
(慇懃(いんぎん)というのは誉めているのだよ)
混んでいたせいか、お料理が出てくるのがかなり遅くなったのだが、係のひとはそのことにえらく恐縮していて、いろいろサービス(?)してくれた。
(EX.並ばないで精算してもらえた。お勘定割り引いてくれるのかしらーとまで期待してしまったが、さすがにそれはなかった^^;)

そうそう目新しいこととしては、写真撮影サービスをやっていた。
頼めば、無料で撮影してくれるみたい。(ポラロイドかな)
終演後、入口ガラスケース(本日の演奏者ポスターが貼ってある)のところにも待機していた。
うーむ、たしかに携帯カメラではなかなかうまく撮れないし、いいサービスかも。でもたぶん加工しないとウェブにはアップできないね。

さて、肝心の本番。
トリオ登場にぱぁっと心が明るくなる。
会場中にハッピーなオーラがいっぱい。
ぐんぐんと自分の中に元気がチャージされてくのが分かるくらい。
やー、とんと娯楽から遠ざかっていた昨今だったので。

セットリストは以下のとおり(順番あいまい)

1.Kyoto(京都慕情)
2.People Got To Be Free
3.David
4.Dreaming Girl 
5.Chinsagu(てぃんさぐぬ花)
6.ISETAN-TAN
7.Just the Two of Us
8.Nothing Ever Stays The Same(変わるし)
9.ROSE GARDEN
EC1.You Really Got Me
EC2.All The Bones Are White

途中、パーカッションアシスタントとして、ラッセル・パーカーさん登場。
名字から察せられるとおり、クリス・パーカー氏の息子さん。
「来年(今年だったかな)大学に入学されるそうです」との矢野さんの紹介に、会場ざわざわ。
それはやっぱり「若い・・・」っていう意味の反応かと(私はそう)
若さがまぶしい観客層だったのね。
でも、今年見かけた中には、ちょっと変わった感じの若い人もいた。細見武士つながりで来たのかなーとちらっと思った。
いいことだね!

矢野さんのソロが「Dreaming Girl」だったのは、ちょっと嬉しかったなぁ。
「Just the Two of Us」ウィル・リー氏のヴォーカルがすんごくかっこよくて、矢野さんコーラスとのハモリが最高。
全体に、ウィル氏の元気いっぱいお茶目なパフォーマンスが印象的だった。
クリス氏は、常に冷静で穏やかな感じで、その対照がかえって相性いいんだろうなと思った。
「てぃんさぐぬ花」では、ウィル氏と矢野さんがなんかいろいろやって(よく分からない)、冒頭のあの森と鳥の雰囲気を再現していて、びっくり。
アンコールの1曲めもステキだった。
あれはオリジナル曲? アルバムに入れてほしいな。

(後日付記:↑違った。kinks の曲らしい。洋楽疎いものでもので・・・余談だけど、他の日に演っていたらしい『The Letter』も聴いてみたかったなぁ)

ラストの「All The Bones Are White」、久々に聴いたけど、なんだかいろいろ感じるところがあって、しみじみ深く聴き入った。
年を取ったせいだろうか?
矢野さんはどうして今回この曲を選択したのかな。

---
終了後、ロビーでは、クリス氏の絵の販売が盛況のようで、本人みずからひとりひとりお客さんと言葉を交わしていた。
買わなかったんだけど、置いてあったスケッチブックを見たら、たとえば、日本滞在の印象(神社の鳥居みたいのとか、街の風景)を、さらっと描いたようなのがあって、いいなぁと思った。
私もこういうスケッチブック持ち歩いて描いてみたくなった。

音楽堂に行ってきた

2010年05月08日 | 音楽
矢野顕子2010ここが音楽堂!弾き語りツアー、最終日、神奈川県立音楽堂に行ってきた。

音楽堂は昭和29年開館とのこと。
その割にはとてもきれいで新しくみえる。(改装したのかもしれないけど) でも、新築ホールには醸し出せない空気がある。
この空気は実はとても貴重なものなのだとあらためて思う。みなとみらいの建物群を見た後だからかも。
私の席は、幸運にも(段差のため)、矢野さんと目線がばっちり合う、個人的にはほぼベストの位置。神様(か何かは分からないが)ありがとうありがとう。

グランドピアノのほかに、舞台上には、立花ハジメ氏によるオブジェも。
思い出のために箇条書きすると
・(正面右)天井からぶらさがる椅子
(座面はレコードジャケット。正面から見ると何だか分からないんだけど、椅子の形の影が背景に映るのがよかった)
・(中央)天井からぶらさがるブリキ(?)の物体(リモコン付)
・(正面左)天井からぶらさがるベニヤ(?)板。
(ペンキ付。『LOVE IS HERE』ツアーで使った箱を再利用したとのこと)
・(ピアノ椅子の後方。台の上)ガラスの帽子(?)をかぶったブナの木
(これはハジメ氏の知人作とのこと。移動のために高額の保険がかけられているそう)
・(右隅。床の上)Aの字のネオンサイン(これはごく普通)

登場した矢野さんお姿は、ロングのウェーヴィーヘア、風呂敷のような(?色柄がよく分からない)ドレスに、黒のレギンス。足元はきらきらしたサンダル。
(アンコールでは、紫のドレスに。頭には、ティアラのようなきらっきらのカチューシャが)

拍手の響きがとても心地いいのにまずびっくり。嬉しくてずっと拍手していたくなる。
演奏ももちろんとてもよかった。
途中、「あー気持ちいいっ」と、純粋にピアノの音を楽しむための即興(?)演奏も。
MCもおもしろく充実。
(全部書くと長くなるので割愛。
が、ちょっとした話題にすぎないけど、楽屋から見えるおもしろい(ヘンな)ビルの話と、横浜出身の知人が音楽堂周辺はいちばん横浜らしいところと言っていた、彼はおそらく今の横浜を知らないんでしょうけど・・・という話には、旅行者の私にはいろいろ思うところが・・・)

特に印象に残ったのは、
・忌野清志郎さんの新曲(RC時代につくられていたそうだが)『恩赦』のカヴァーから、『きよしちゃん』の流れのときは、キヨシローさんが来ていそうな気がして、天井から吊り下げられているオブジェ付近をみつめてしまった。

・『さあ冒険だ』の「犬に道を聞いて~」の後、「猫に道を聞いて~」と言い換えて「なおさら分かんなくなっちゃうかもしれないけど~」「こんな狭いところ通れないよ~」とうたっていたのが、おもしろかった。不思議の国のアリスみたい(?)

・『ひとつだけ』でも、またキヨシローさんのことを思い出した。

・力のこもった新しい曲のあとの『ひとつだけ』とアンコールの『中央線』には、スタンダードな良さというものをはじめて感じた。昔ながらのシンプルな(ってのも変だけど、新しいアレンジではない)奏法にしみじみ。やっぱりいいなぁ。

・と、しみじみしていたら、ん、ラストの曲は何? 出だしでは分からなかったが、『いい日旅立ち』だった。なんというアヴァンギャルドさ。観客おいてけぼりの(おいてかれるのがいいんですけど)、つっぱしりぶりに、なんだかすごーく嬉しくなってしまった。そうそうそうこなくっちゃあって感じ。

毎回思うことなんだけれど、やっぱり来てよかった。
今回は、特に、ひと粒で三度くらいおいしかったような感じ。
今年もコンサートの日程が詰まっていそうで、はためから見ても、近年の矢野さんは忙しそうだ。
貧乏な観客としては辛いところだけれど、やっぱりなるだけ機会を捉えて、ライヴに足を運ぶようにしようと思ったことであった。