宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

耳にも目にも(3/23~3/29)

2023年03月29日 | 週報

木曜日更新を目安にして金曜日になることが多いのだけど、今週は前倒しで水曜日に。

3月25日は「矢野顕子の歌とピアノで宇宙へ行こう。『君に会いたいんだ、とても』」(コンサート@大手町三井ホール)をストリーミングで視聴した。

(3月31日まで視聴可能)

すばらしい宇宙の映像など視覚効果と一体となって、音だけで聴くのとはまた違った感動が。野口聡一さんの朗読が入る構成で、その良さを味わいつつ、矢野さんが歌にすることの意義もあらためて感じた。

これは現場で直接体験したかったなー…

同時に、もっと良い音響設備があれば...とも思った。今まであまりそういうことは思ったことがなかったのだが。音が立体的に聞こえてほしかったということかな?…と後付け。

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音響設備で思い出すのが、amazon で注文してこの週に読んだ『私はカレン、日本に恋したフランス人』『モンプチ 嫁はフランス人』(じゃんぽ~る西 祥伝社)のカレンさん。

彼女は元テレビ局の技術部長で音響マニア。成田空港内のアナウンスの音がリアルに日本好きになるきっかけだったらしい。

家のオーディオシステムは自分で組んでいて、いろんなスピーカーやヘッドフォンを持っている。

そして、著者である夫・西さんが仕事中パソコンで音楽を再生していることが耐え難い。(ひどい音質で音楽を聴くことをやめてほしい)

カレンさんの音へのこだわりについての西さんの考察が、私にもつきささった。

仕事も家事もテキパキこなすカレンさんに対して、ダラダラする時間が長くやり始めても集中できないという西さん。

「良い音響で聴くことはとても重要でストレス解消になります」と言うカレンさんの、音へのこだわりこそが彼女の集中力の源になっているのではないか、とのこと。

そう言われてみると、音質が気になることとテキパキ度は連動しているような気がする。(音楽家でダラダラしているイメージの人はいない、ような。また自分の中で、昔よりも音を注意深く聴くようになって、相対的にではあるが、テキパキ動けていると感じているので。あくまで相対的だが…)

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さて、じゃんぽ~る西さんの一連の著作がおもしろかったので(『おとうさん、一緒に遊ぼ』も育児エッセイというよりも、実態を観察しての絵本についての考察が興味深かった)初期の『パリ愛してるぜ~』シリーズも読みたくなった。

しかし、この調子でまた本が増えていくのも抵抗が…

電子書籍なら場所を取らないし、価格も安くなっているし…と、ふと Kindle 端末の購入をまじめに考える。

前週、紙の本の「形」に感動したばかりなのに矛盾しているが。

検索すると、専用端末は「目にも優しい」というのを見てぐっと気持ちが傾いている。目への影響は超重要。

全部また 巨大企業 amazon の利益になると思うと、若干抵抗があったりするけど…


「形」に感動 (3/16~3/22)

2023年03月24日 | 週報

先週久々に amazon で買い物をし、今週受け取った。

今回はコンビニ受け取り指定にしており、ネットで確認するともう届いているようなのだが、なかなか通知メールが来ない。じりじりと待っていたのだが、おかしいと思ってまたネットを確認すると、あら、メールが来るわけじゃなかったのね。メッセージセンターというところで確認した認証キーを、ファミポートに入力して(ファミリーマート受け取りだから)、出てきた伝票でぶじ交換。

今回受け取った段ボール箱は贈答用菓子箱くらいの大きさ、中身は分かっているけど(本とCD)、プレゼントみたいで嬉しい。

さて、「中身は分かっているけど」と書いたが、実は分かっていなかったことを知り、ふいうちをくらって感動した本があった。

それは『酒ともやしと横になる私』(スズキナオ シカク出版)

本の判型がっ。

今回注文するにあたり、ネットで「文庫サイズ」と目にして、そこでまず「おや、普通の単行本サイズじゃなかったのね」と意外に思っていたのだが、実際は文庫本よりも横に少し短い、手帳サイズ。それがなんともいえず良いのだ。

なるほど、これは普通の書店には並ばないわけだー。(大都市と関西圏には普通にあるのかもしれないけど)

私、この本をここ2年くらい読みたいなーと思っており、いろんな書店に行くたびに、気にしてみていたのだが、ない。スズキナオさんはこの2年の間に新刊がまあ出ており、そのタイミングで一緒に入荷してたりしないのかなと思うのだが、ない。(新刊は割と普通に並んでいる)

かといって、わざわざ注文するほどでもないかな…と、あまり行かない書店に行ったときに気にしてみる、というくらいに留めていたのだった。

が、今回の注文で、他の本やCDをまとめて注文しようと決めた際に、「そうだった、この機会にこの本も」とにわかに思い出し、そそくさと追加。

この本のことを頭の片隅においていた期間が長かっただけに、意外性が大きくて感動もひとしお、ということだろうか。

そもそも私は、本に関しては読みやすさが第一で、凝った装丁の本はむしろ嫌いなほうだったので、それなのに、見た目に感動している自分が意外でもある。

だけど、この本は外観がほんとうにいいんですよ。

写真では分からなかった良さ。

表紙の、黒白基調の宇宙空間に地球の青というのがまた良くて、ちょっと光沢があって地球が光ってるのがいい。

それらがまたわざとらしく大げさじゃなくてさらっとしてるのがいい。

軽い紙を使っているのもいい。手触りもいい。

あ、これで読みにくかったら、感動は半減というかマイナスなのだが、手のひらに収まるこのサイズ、普通に読みやすい。

内容も期待にはずれず、よかった。(もったいないのでまだ読書途中)

引用すると、本全体の印象から外れてしまうようだけど、ぱっと開いたページにあった

「私はよく平日、道に立って発泡酒などを飲む。それも、路上で酒を飲む自分の姿を速足で道を行き交う人たちに見せることで『あなたたちのスピード感とは別の速度の生き方があるんじゃないでしょうか?』という提案を投げかけているつもりなのだ。」

というのが、衝撃的だった。

やっぱり、そういう「つもり」があったんだ!!

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他のことも書きたかったのだが、長くなったので今週はこれで終わり。


映画館で観た(3/9~3/15)

2023年03月17日 | 週報

今週は久々に映画館へ行った。

「3回化の法則」=ネットで3回感想を見て、そうそう観に行かないと、と。

「au マンデイ」で観た。すぐ感想書いておけばよかったな。

「BLUE GIANT」

よかったわ~なんといっても音楽がかっこよかった!

終演後の帰り道、さっそくサウンドトラックを車の中で聴いたのだけど、なんか違うな…映画館ってやっぱり音がいいのねー。

あの音楽を聴くためにもう1度映画館に足を運びたいくらい。

もちろん、劇伴音楽として、単体じゃなくて画面を観ながら聴くからこそよいっていうのもある。

原作は全然知らなかったので、最初はやっぱり実写のほうがいいなーなどと思っていたのだけど、実写だと逆にいろいろ支障あるかな…..音楽に没入している感覚はこういうふうに絵とアニメーションで表すのかーとか参考になった。(なんの参考かと言われると困るが、感覚を目で見える形にする手法というか)

主人公たちの演奏を「演技」として考えると、やっぱりうますぎと思ったりするけど、ミュージシャンの方々が、本人ではなく役柄になりきって演技として演奏することなんてそうそうないわけで、貴重でおもしろい試みだ。

お話としては、スマホ時代の主人公たちがやるアルバイトが工事現場というのが違和感あったのだけど、2020東京オリンピック前で建設ラッシュという背景があったのかな。音楽やってる子がガテン系は危険だろうーたとえ直接手指を使わないにしてもーと思っていたら…

あと、ロックバンドは同じメンバーで続けることを目標とするけど、ジャズはそうじゃないというのが、門外漢としては、そういえばそうだな、なんでだろうと興味深かった。

主人公たちの性格って結構漫画的に誇張されていると思うのだけど、その漫画的な感じが懐かしかった。主人公たちの若さをいとおしく思ったり応援したりする年長者的な気持ちもあったけど、彼らのスピリットが伝染して、私も(なにがなんだか分からないけど)やるぞっという気持ちになったりして。

ほかもいろいろあって、長らく読んでいなかった漫画をまた読んでみようかなと思って、ほとんど初めてレンタル店でDVDではなくコミックの棚を見てみたのだが、「BLUE GIANT」は借りられていて無かった…話題作はそういうものだよね…

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ああ、なんだかうまく書けない…他は

NHKEテレ「シン・にほん聴こう」(他番組でも思うのだが司会森山直太朗さんの話術がおもしろい。ザ・ブルーハーツ、当時は聴いていなかったけどいい曲いろいろ)

朝ドラ「舞いあがれ!」も終盤。最初のほうのエピソードや人物が後半にうまく活きてくると、途中観なかったりしたことががぜん悔やまれてくる)

読んだ本『限りある時間の使い方』 理想主義・完璧主義のために結局なにもできないで関係ないことばかりしてしまう感じ、当てはまりすぎて胸が痛い…自分が時間そのものというのになるほど。


歌詞が届く(3/2~3/8)

2023年03月10日 | 週報

3/2NHK「うたコン」に、東京スカパラダイスオーケストラfeat.長屋晴子(緑黄色社会)が出演、『青い春のエチュード』生演奏を初披露。

最近は積極的に情報を仕入れておらず、正直、ここのところの若手人気アーティストとのコラボには良い印象がなかったのだけど。

これ、よかったわ~。

翌日からapple music でリピートしている。

なぜそんなに良いと思ったのかを考えてみた。

そもそも、緑黄色社会、いままでもテレビでみかけていたけれど、実はヴォーカルが苦手な感じと思って、例えば紅白歌合戦でも録画をスキップしていたんだよねー。せっかくおもしろいバンド名なのに、直球の熱唱系というのが違和感あった。

でもそれが、スカパラの演奏とはぴったり合っている。

そして長屋さん、ものすごく歌うまくないですか。

ただ声がいいというだけでなく、歌詞がはっきりしっかり届いてくる。

「うたコン」の初見ではまず川上さんの作曲がいい!と思ったんだけど、谷中さんの歌詞も、またこの季節にぴったりの私が好きな世界観。

変わってしまうことが怖くて告白しないで卒業すると決める片思いの歌なんだけど、恋をすると、ほんのささいなことも、大げさに捉えてしまうもの。

谷中さんの大仰な歌詞と長屋さんのドラマチックな歌声が、その心情に実に合っているのがおもしろいなーと思った。最近の少女漫画は全然分からないけど、シャープな描線、コマぶち抜きで、擬音もズガーンと大きく描かれている漫画みたいな感じで。

谷中さんが片思いの詞を書いているという若干の気恥ずかしさを、長屋さんの歌声が吹き飛ばしてくれるばかりか、歌詞カード無しで歌詞の良さもよく分かる、ありがたいヴォーカルだ。

で、流れで、Saucy Dog の彼や、幾田りらさんとのコラボ曲も、あらためて聴くと、それぞれいい! がぜん新アルバムも楽しみになってきた。

 


歌詞が届くといえば、矢野顕子&野口聡一『君に会いたいんだ、とても』について書いておかなければいけないのだ。

いやこれ実は矢野さんの最高傑作なんじゃないのと思っている。

まぁいつもそうなんだけど。

野口さんによる豪速球の直球を、バットの真芯に当ててフルスイングしたら場外大ホームランになった的な。

投球の威力で球の伸びが違うのよ。

そこにバッターの選球眼(この球をどう打つべきか)と日ごろの鍛錬が合致して、歴史的ホームランになったと。

スタイルとしては、子どもの作文に曲をつけて歌った「たいようのおなら」を思い出すなー。(アルバム『ただいま。』所収)あれも大好きなのだ。

聴く人を選ぶかなーという気もしないではないけど、そこは宇宙ファンの人が初めて聴いて、歌詞への共感から逆に矢野さんの演奏スタイルになじんでいったりするんじゃないかな。


ささやかな日常から(2/23~3/1)

2023年03月02日 | 週報

早くも3月。

今週の大きなできごとは、ついにエアウィーヴのマットレスパッドと枕が我が家に届いたことだ!

以前泊まったホテルのベッドがエアウィーヴを導入していて、寝心地がよかったことも決めてのひとつ。注文するまで時間がかかったが。

届いてさっそく敷いて寝てみると、なんだかしみじみにこにこ嬉しい。

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テレビ

『プロフェッショナル 仕事の流儀』「平凡な日常は、油断ならない~歌人・俵万智~」

「言葉から、言葉紡がず」というフレーズ、なんだか分かる気がする。

言葉になっていない心の動きや瞬間を言葉で表せることが喜びなのだなー。

子育てが一段落したら、ご両親の介護かぁとか…とため息が出たり、持病の薬を飲んでおられるところにどきっとしたりするが、番組でも言っていたけど、俵さんなら、老いのあれこれも創作の糧にしていくのだろう。

短歌は「魔法の杖」ということだが、老いに必要なのはまさにこういう「杖」だなー、などと、ふと。

ゲスな感想だが、俵万智さんの髪の美しさつややかさにびっくり。

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短歌で思い出して、穂村弘さん選の雑誌『ダ・ヴィンチ』連載『短歌ください』続編は文庫になってないのかしらと検索して「明日でイエスは2010才篇」(角川文庫)を購入。なんとなく単行本ではすぐには買えず、図書館に入るのを待っている…がなかなか入らないなぁー。文庫で続けて出してほしいー

と、思って今日図書館に行ったら、穂村さんのデビュー作『シンジケート』の新装版が。2021年の発行だからずいぶん遅いけど、とにかく借りた。

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コミックエッセイ

『理想の父にはなれないけれど』(じゃんぽ~る西 KADOKAWA)

タイトルからすると自分にはまったく関係ない本のようだけど、父としてどうこうというよりも、子どもたちの日常のささいなあれこれと、それを観察する西さんの視点がすごくおもしろい。

泣き叫ぶ前の「タメ」とか、騒いだ後、憑き物が落ちたようによい子になってるところとか、抱っこしたときに後ろから見た子どものほっぺの形とか。

子どもの成長過程はどれもこれもかけがえのない瞬間だけど、こうしてすくいとってもらわなかったら、部外者(私)が一緒に楽しむことはできなかったし、また当事者にしても、忙しさに紛れて忘れてしまうようなことかもしれない。

そこが、結構、短歌で日常を切り取るやり方と共通していて、私は好きなんじゃないかと思った。

面白かったので、じゃんぽ~る西さんのもう1冊『おとうさん、いっしょに遊ぼ』も買ってしまったよ。

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私も、散文ではあるけど、ささやかな日常の中の宝石のようなあれこれを書き表したいーという意味をブログタイトルには込めていたのだが…

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そうそう、3月1日は矢野顕子&野口聡一による『君に会いたいんだ、とても』が配信開始!

宇宙にそんなに興味のない私としては、そこまで楽しみというわけでもなかったのだけど、大体こんな感じだろうという私の思い込みは、良い方向におおいに裏切られた。知ってはいたけどあらためて矢野さんはすごい人だ!

ピアノ演奏のいろんなヴァリエーションが聴けるのもいいな。

まだ聴き始めたばかりなので、感想はまた。