世の中、頭痛腰痛その他、慢性的な不調を抱えている人は多いようだけれど、皆さん、おおげさに嘆いたり愚痴ったりすることなく、普通に日常を送っておられる、ようにみえる。つくづくすごい。
本来の意味合いとはまるっきり違うが「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ」という気分である。
自分はといえば、たぶん単純に「老化」による不調なのだけれど、「ちょっと前だったらこんなことは」と過去に執着したり、できない今にわーんと泣いたり。事故や病気から気持ちを切り替えて前向きに工夫している人の偉大さをあらためて感じる。お恥ずかしい。
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そんな日々だったが、5月11日は「矢野顕子×上原ひろみ Tour2025 Step into Paradice」@NHKホールを観に上京した。
最初の共演は、矢野さんが今のひろみさんくらいの年齢の頃だったとかで、そこから今、3度目の共演を高いクオリティで果たすことができるって、本当にすごいことだ。皆が次の共演を望んでいるようだが、脂の乗り切った充実期のひろみさんと対峙するためには、どれだけの体力がいるんだろうーー 人は年齢では測れないし、体力以外に補う力はいろいろあるとは思うけれどもー
(関係ないが、先日テレビで尾藤イサオ氏(81歳!)が往年と変わらぬ印象で「あしたのジョー」を熱唱する姿を見て、年齢というものの不可思議さを思った。)
どの曲もすごくて圧倒されたが(後半の「ドラゴンはのぼる」から「Polaris」にかけての「宇宙組曲」は、まさに宇宙に解き放たれたような感覚と、でもじんわり涙したりもして、特に印象的だった)、それぞれのソロ曲で、矢野さんの「いもむしごろごろ」が始まった時は、「そうそうこういうピアノが聴きたかったの」と思ったのだった。
矢野さんといえば、ひろみさんとの公演の後に、上妻宏光さんとのユニット「やのとあがつま」のツアーもあったのだが、行くのを断念したのは残念だった…「TIBETAN DANCE」聴きたかった…
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なんとか無事に行って帰ってこれたわけだけれど、NHKホールに辿り着くまでがなかなか大変であった。
今回のチケットは電子チケットではなくて紙で発券しなくてはいけなかったのだけれど、その作業をしないままに渋谷まで来ていた。
コンビニならいくらでもあるだろうと思っていたのだけれど、意外や、ない。
いや、ファミリーマートは見つけたのだけれど、今回チケットが発券できるのはセブンイレブン限定なのだった。
そのセブンイレブンが見つからないったら、ない。地図アプリ上にあった店2店は閉店していた。
そんなわけで渋谷の街を右往左往。なんとかかんとか発券して、開演時刻ぎりぎりに汗だくで駆け込むはめになったのであった^^;
まぁよろめきながらもなんとかたどり着けたことで、まだ大丈夫と自信にもなったのでよかった。