宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

今年もNHKを観ているよ

2024年07月09日 | 週報

2024年も、はや下半期に入ってしまった。

なんでも忘れていくので、観たテレビ番組などをさらっと覚え書き。

『老害の人』
主演の伊東四朗氏が中心かと思っていたら、意外と群像劇だった。

ベテラン、中堅、若手俳優さんそれぞれがよい雰囲気。

三田佳子さん、高橋惠子さんの老嬢姿がしょぼくれていなくてステキでいとおしい。

個人的には三田佳子さんへの世間の称賛がまだまだ十分でない気がする。

中年女性ながら、嫁姑もの以外のテレビドラマで主役をはって高視聴率をとれる稀有な存在、というのがかつての私の認識であった。(今検索すると80年代後期から90年代前半が大衆人気という点ではピークだったのかな。1941年生まれというのにびっくり)

オールロケだったのかな?画面に映る風景をみるだけでものんびりしたよい気分になる。監督が、映画監督でもある松岡錠司氏とあって、なるほどーと。

『燕は戻ってこない』

原作は読んでいないのだけれど、桐野夏生小説のテイストだなーと思う。現代の貧困と代理母というドキュメンタリー的題材だけど、春画画家のりり子の存在と、彼女の家が所有している古い邸宅とそこに住んでいる人たちの存在に、フィクションとしてのおもしろさと、ほっとするような感じもあった。

いやー配役が絶妙にうまくて、俳優さんたち皆さんががそれに応えるすばらしい演技。もっと話題になっていい気がするのだが。(稲垣吾郎、内田有紀、黒木瞳という「ザ・芸能人」な方々の雰囲気が、逆に日本社会で人工的に異常な手段で子供を望むアンリアルさをリアルにしているというか)

うかつにも結末はまったく予測していなかったので、驚いてその後のことも考えさせられてしまった…

『うたコン』

甲子園特集ということで、東京スカパラダイスオーケストラも出演。生演奏ではなくてスタジオ別収録ということで、観客席にいた「GAMOさんこっちこっち」タオルを持っていた人は、ちょっと残念だったかも。スタジオでは、今回他歌手とコラボの高校吹奏楽部の面々がライブ会場の観客役に。真面目な生徒さんたちらしくちょっとぎこちないノリが逆にほほえましい。でもみんな満面の笑みで楽しそう。やっぱりスカパラの威力はすごい。これをきっかけに生徒さんたちも「スカパラ甲子園」観に来てくれたらいいなー、などと。

スカパラと同年デビューだったのですね、同じく35周年という真心ブラザーズも出演。「どかーん」という曲が甲子園での定番曲にもなっているそうで。で、この曲と「ENDLESS SUMMER NUDE」を披露したのだが、うわっサマーヌードめちゃめちゃいい曲ではないですか。極個人的にキリンジ「エイリアンズ」と双璧の「自分が知らなかった90年代の大名曲(「ENDLESS…」は1989年らしいが)」

当時はほんとうに聴く曲が偏っていたのね私…

今はサブスクリプションという便利なもので真心ブラザーズの曲もひととおりすぐ聴けてしまうのである。

遠出の外出がしづらくなってきた昨今、どうしてもテレビの話題が多くなりますな…前からそうだったか…


名セリフと理想

2024年06月13日 | 週報

まめに書かないと、ちょっとしたどうでもいいことが書きづらくなる。

ちょこちょこっと覚え書き。

NHK連続テレビ小説『虎に翼』、今日の桂場氏の台詞

「正論は見栄や詭弁が混じっていては駄目だ。純度が高ければ高いほど威力を発揮する」

そうそう、さすが、名台詞、などと思った。

絶賛中のドラマで自分も絶賛しているのにこんなことを書くのもなんだけど、出征前の優三さんが寅ちゃんに残した言葉、全方位型の気配りで(がんばらなくてもいいし、必ずしも目指す道まっしぐらでなくてもいい…とか)まさに理想形だが、こんなことを言うてくれる人は現実にはおらんわな…と思ってしまうのは、自分には優三さんのような「利他」の心がないから、か…

変わらず面白いのだけど、なんとなく前と違うなと思うのは、寅ちゃんの年齢が、演じる伊藤沙莉さんの実年齢を超えてきたからかな…とふと思う。職場でのリアル中年感を出すのは結構難しいような…でもきっと大丈夫。

ドラマ中では「スンッ」で表されるあの感じ、分からない人には全然分からないんじゃないか、スンッじゃない言い方はないかと思ったりするが、他にうまい言い回しも思いつかない。しかし私にはよーく分かる。私なんて公の場ではほとんどそれだけで過ごしてきたような…?

連ドラの話だけで時間がなくなってしまった…


晩年様式

2024年05月17日 | 週報

yahoo! で見かけた記事

「伊藤みどり54歳が、国際大会を連覇。宇野昌磨と坂本龍一の美学を胸に『私の生きざまを伝える』」

「坂本龍一の美学」におやっ?と思い、読む。

国際アダルト競技会に出場したみどりさん、プログラムに選んだ曲は坂本龍一さんの『Aqua』。坂本さんの最後のピアノソロ演奏の映像を見る機会があり、どうしてもこの曲で滑りたいと思ったという。

このピアノソロ演奏を記録した映画『Opus』を、私は先日観たところだったので、この記事に書かれているみどりさんの気持ちがよく分かった、というと僭越すぎるけれど、この映画から受けた感覚をみどりさんが体現しているーと思った。

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最初に、坂本さんの生前、この演奏をNHKの番組で観た時は(配信は観られなかった)、痛ましい気持ちが先に立ってしまい、演奏も全盛期の輝きは失われ「衰えた」ように思ってしまった。

なので、映画を観に行くのも少しためらいがあったのだが、映画館で観た感想は上記と大きく異なっていた。

一音一音、音が生まれてから完全に消え去るまで、全部の時間が丁寧な心配りで耳に届いてくる。「衰え」を予想していたからなおさらだったのかもしれないけれど、思いがけないほどの力強さも感じた。

演奏している姿からは、坂本さんが自宅の庭に置いていたというグランドピアノを想起したりもした。風雨にさらしたままにして、どのように自然に還っていくかを観察していたという。

安直な例えのようだけど、年輪を重ねた木、のようにも見えた。

坂本さんが亡くなってまもなくの、浅田彰氏による追悼記事(談)に「見事な『晩年様式』の達成」とあって、その時はよく分からなかったのだけれど、なるほどーと腑に落ちる感もあった。

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そして、記事中のYou Tube 動画で見た伊藤みどりさんのプログラム『Aqua』は、とてもステキだった。

40歳過ぎてスケートを滑る楽しさにハマった身としては、みどりさんの一つ一つの滑り、動きが、ほんとうに驚嘆すべきすばらしさ。

そしてなによりも、記事中にもあるけれど、スケートの楽しさ、スケートができる喜び、幸福感がいっぱいに伝わってくる。

みどりさんはお元気なので「晩年様式」というと語弊があるけれど、フィギュアスケーターとして、全盛期とはまた違う感動をもらった。

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自分事として、ここのところ、足裏、足首、膝の不調があって、認めたくはないけれど、トシをとってからスケートにハマった影響もあるのでは…と思ったりもして。…もともと膝を曲げるのは苦手で、腰を落として滑るランジも「どっこいしょ」という感じではあったのだが…

で、足は悪くしたくないし、時間もないし、スケートはもう諦めるべきか…と昨年は1回も滑りに行かなかったのだけど、いやーまたやりたくなってしまった。ぼちぼち調子を整えられるようにがんばろう。

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映画『Opus』、県内では家から近いイオンシネマで公開だったのが意外だった。田舎の日常の中に(映画が)来てくれるのは、ありがたいけど寂しいようなもったいないような。でも館内は周囲から独立した親密な空間であった。やっぱり坂本さんは「師」であった、などとも思った。近いが上映時刻に自分を合わせられないのが悔しい。なんとかもう1回観たい。


下り坂/最晩年/朝ドラ

2024年04月18日 | 週報

またまた「月報」になってしまった。

ブログは書こうとすると時間がかかるのでどうしても後回しになってしまうのだが、自分の中では優先順位上位なのだ。続けていきたい。

ということで、今回は思い付くことをさらっと。

・「下り坂」についてふと思ったこと。

人生、ピークを越えたら後は下り坂、と思うと薄暗い気持ちになる。

「下り坂」イコール「衰退」というイメージだが、ふと、これがジェットコースターだったらどうだろうと思う。

ゆっくりのろのろとした上り坂は、上りきった後一気に駆け下がる(という言葉は聞かないが)ために用意されている。下り坂こそが本番。あっという間に終わってしまうが、その瞬間のために、漠然とした期待不安とともに上り坂を過ごしてきたのだ。

スキーなんかも、滑り降りたいために、わざわざリフトで山を上っているわけで、実は「下り坂」が人生のメインということもあるのではー

と、どう考えても人生下り坂の今日この頃、ふと、視点を変えてみたり。

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「NHKスペシャル Last Days 坂本龍一最期の日々」(4/7)

こうして最晩年の映像が残されて私たちが見られるのは、息子さんが映像作家という職業を選んだからというのもあると思う。不思議。お子さん4人ともの声が入っているのも、なんというか胸を打たれた。一人一人にとってそれぞれ違う「父」なのだと思う。坂本さんに限らずだけど、知っているように思っていた人でも、亡くなった後に残るのは「ひとつの大きな謎」なのだなぁと思う。語られなかった知られなかったものがあって、それは永遠に解明されないのだなー…と。だからこそいつまでも思い出したり、作品を研究したりするのだろうけれど。

坂本さんが日記に書いていた「へんな格好をすると免疫力が上がる」(「ヘンテコな格好をすると落ち込んでいても元気が出る」というウェブ記事を見て)

私も実践しよう。

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NHK連続テレビ小説「虎に翼」、「ブギウギ」がすごく良くて、これを超えるのは大変と思っていたのだけど、今のところおもしろくて楽しみにしている。

脚本家は、以前たまたま観ていた「恋せぬふたり」(岸井ゆきの・高橋一生主演)を書いていた方と知ってなるほど、と。

男女で分ける時代ではないとはいえ「虎に翼」、男性脚本家でこの視点で描ける人はいないだろうな、と序盤「うわー」と唸る箇所がいくつも。

エリート大学生なのに女子学生に野次を飛ばすようなヤツがいたのだろうかという疑問はあったけど、そういえば国会では、現代になっても似たような野次が飛び交っていたような(今現在も…?)


1月下旬からの1か月

2024年02月22日 | 週報

1か月経ってしまい、とうとう「月報」になってしまったが、ここのところ読んだ本や観たテレビなど。

『自転しながら公転する』(山本文緒 新潮文庫)

途中でやめられず、まる1日かけて読み切る。

自分が主人公に近い年齢の頃は、こういうリアルな話は避けて読まなかったのだが、今や、どの登場人物のことも「分かる分かる」と思い、客観的に読める。その分、小説としてのすごさもよく分かって感服しきりであった。後からつけたされたというプロローグとエピローグは作者のサービス精神の表れかと。

テレビドラマ化もされたようで、それは観ていないけど、公式サイトのあらすじだけ見ると、恋も仕事もがんばりたいアラサー女子の日常というよくあるお話のようだけど、この小説はあらすじから受ける印象とは全然違う。どうしてかなと思うに、小説では、主人公が迷ったり行きつ戻りつしながら自分だけの答えを見つけていく過程が、本当に細やかに言葉で書き表されているからかな。それは映像では表せない、小説としての凄みだと思う。

同じころに『自分の意見で生きていこう 「正解」のない問題に答えを出せる4つのステップ』(ちきりん ダイヤモンド社)を読んでいて、ちょっと違うかもしれないけど、『自転…』はリアル生活での実践編のような感じもした。

…以上はちょっと前の話で記憶がおぼろげになってしまっていた。

ちょっとちきりんファンの私、『自分の時間を取り戻そう ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』(ダイヤモンド社)も、すでに読んでいたか、以前はぱらぱらページをめくっただけだったか忘れたけど、とにかく最近通して読んだ。

「たった1つの考え方」とは、「生産性を高める」ということなのだけど、自分の資源(とくに時間)の希少さをひしと感じる今日この頃、考えさせられた。

最後の方にあった「好きなことであれば生産性をいくら上げてもイヤにならない(逆に、たとえば嫌いな仕事はダラダラやり過ごすことしかできない)」というのはなるほどーと思った。

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テレビでは『不適切にもほどがある!』(TBS系)に、ちょっとはまっている。

このドラマに出ている吉田羊さんは、NHK大河ドラマ『光る君へ』にも出演していて、録画などで続けて観ると混乱してくる^^;

いろいろ書きたいのだが、時間がなくなったので次回。


名言/老いも若きも

2024年01月21日 | 週報

●ふと思いついた自分的名言(迷言?)

「時間と体力があれば優しくなれる」

余裕を持った行動と体調を整えることを心がけよう。

と、書いてみるとまったく当たり前のことだが。

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●ふとつけたテレビが私に何かを伝えようとしている、かも。

1.自分のペースで事を運べないことにイライラしているときに、ふとつけたテレビで、女優の芦田愛菜さんが、2024年の抱負を漢字一文字で表す、というのをやっていた。

愛菜ちゃんが書いた漢字は「慮」

「おもんぱかる」の「慮」

「思慮分別」の「慮」と「配慮」の「慮」、だそうだ。

偉いなーすごいなー

ちょっと泣けてきた。

2.たまたま日中テレビをつけたら「激レアさんを連れてきた」をやっていた。今番組サイトを見ると、本放送は去年の8月だったようだ。地方局で遅れて放送しているのかたまたま穴埋めなのか。

それは

「70歳で芸人を目指し、5年間若手に交じって勝ち上がり史上最高齢でよしもとの劇場メンバーになった人」

1947年生まれの現在76歳、芸名は「おばあちゃん」

47年生まれといえば団塊世代、私からすると、様々影響を受けたカルチャーを生み出した世代、全然「おばあちゃん」ではないわけだけど、この「おばあちゃん」は、風貌物腰ともほんとにふつうにおばあちゃんらしいところが、かえって新鮮。

ウケるためにどうしたらいいかの、まじめな試行錯誤(綾小路きみまろのスタイルを研究)や創意工夫(オチ忘れのないよう事前に川柳を書いた短冊を用意しておく)etc.に、感銘を受ける。

世の中ほんとうにいろんな人がいるなぁー

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●2021年の日記に書いていた名言を採録

どこで見つけてなぜ書いたのかは忘れたが、

それはモンテーニュの言葉

「自分の命の持ち分が短くなるほど 私はそれをより深め より充実させねばならない」

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●図書館で借りた本

光文社古典新訳文庫「戦争と平和」の続きを読もうと借りに行ったら、3巻と4巻が借りられている!まさに自分が読書途中の3巻が!

というのが年末で、年始には戻っているかと思ったら、まだ返却されていなかった。

で、ふと目に留まった本を借りる。

『無人島の二人 120日以上生きなくちゃ日記』(山本文緒 新潮社)

全然熱心な読者でもなんでもなかったのだけど、2021年の急逝は当時ショックだった。

関係ないのだけど2001年発行のanan特別編集「日笠雅水の手相観ルームdeluxe」というムックに、山本文緒さん、大貫妙子さん、日笠雅水さんの座談会があって、当時熟読したものだった…(本は今もある)

読もうかなと思いながらそのままにしていた『自転しながら公転する』、文庫になっていたし、読もうかな。


まさかを越える

2024年01月15日 | 週報

「人生には3つの坂がある。『上り坂』『下り坂』そして『まさか』」

とはよく言われているが、

「2024年は『まさかの年』になる」とのこと。

(「週刊現代」年末年始号で、占星術研究家・鏡リュウジ氏が語っているそうだ)

確かに予想外のことが起こり、これまでの考え方を変えていかないといけないこともありそう。

ということで、今年の主目標は

「『まさか』を越える!」

とにかく、まさかの向こうにたどりつくぞ、と。抽象的だが。

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ブログの週一更新は早くも崩れているが、なるだけ目標に^^;

先週はあまり余裕がなく、主に観たテレビ番組は「紅白」の振り返りだったりして…

車内でも「紅白歌合戦」のプレイリストを聴いたりしている。

あらためて「2023年紅白」として、個人的に特に印象に残ったのは、

紅組はYOASOBI「アイドル」(「紅組」でよかったんだっけ?特別枠じゃなかったよね…と思ってしまうところで、もはや紅白対抗という前提が崩れているけど)

白組は10-FEET「第ゼロ感」

「スラムダンク」からのバスケット日本代表の時事も絡みつつ、何よりも楽曲がかっこいい。「ライブで鍛えた」とかよく言われるけどこういうことなんだなー、会場を一体にする圧倒的パフォーマンスに感動した。リアルタイムで見ていたのでチバユウスケ氏の名前を叫んだのもはっとした。

あと2023年感はないけど、聴けてよかった曲として、プレイリストでもリピートしているのは

Superfly「タマシイレボリューション」(時事を越えて良い曲!)

「セーラー服と機関銃」「ルビーの指輪」(あらためて名曲。お二人の今のお姿も良かった)

そして「白い雲のように」

当時は全然意識していなかったのだけど、上記昭和の名曲の流れをくむ「平成の名曲」ではないですか。藤井フミヤ・尚之兄弟による曲とのことで、フミヤ氏の歌唱が加わったことで、名曲ぶりが際立った。

ぜーんぜん全く関係ないけど、96ー7年頃?の雑誌『CREA』で、坂本龍一さんからのご指名で藤井尚之さんが対談していて、「お兄さんとは全然違いますね」とか言われていたなー、とか思い出した…

企画絡みが多い演歌勢だが、企画に拮抗できる歌唱力があってこそだなーということも思った。

他も書きたいところだけれど、ひとまずこれにて。


2024年の初めに

2024年01月04日 | 週報
写真は、NHKEテレ「2355-0655 年越しをご一緒にスペシャル」内の「たなくじ」。ぱらぱら切り替わる画面をスマホでキャッチする画期的おみくじ。
「今までの努力が」ーわーまだ間に合うがんばろう。
リアルタイムでは視聴できず、今日(1/4)やっと録画を観たのだけど。
 
番組内で発表、辰年の干支ソング「たつこたつ」(歌は柴田聡子さん)、最高!
たことこたつに入っているたつがかわいい。
 
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1月1日は勤務日だったので、早く寝るために「紅白」も途中で切り上げて、残りは後日録画で。
雪も積もらず穏やかな年明けを喜んでいたのだが。
16時10分前と後でまるで心持ちが変わってしまった。
こちらは職場のエレベーターが止まったり、厨房設備が一時使えなかったりしたものの、翌日には復旧。
余震にはおびえたものの、大きな被害がなかったことにほっとしていたのだが。
(道路が液状化したり、水道が出ない地域は大変だが...)
テレビで石川県とくに能登地域の現状を知り、胸が痛くなる。
道路の寸断で支援が届かず孤立状態の地域がいくつもあるというのが辛い。
少しでも早い復旧を祈るばかり。
 
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今日からNHK連続テレビ小説「ブギウギ」も再開。
主人公スズ子さんと楽団の慰問先が富山県高岡市で、数日前の富山大空襲で疎開してきた人達も旅館に身を寄せているという展開。
お正月なのに戦時中の暗い状況から再開はミスマッチだなぁと、年末には思っていたのだが、結果としてなんだか妙に現実にもリンクしているような気もしたりして…
 
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「紅白」の録画を再生する気分にもならなくなってしまったが、でもやっぱり観ておかねば(ミーハー)と。
冒頭の「新しい学校のリーダーズ」から「この人たちプロだわ」と、驚いていたのだが(後でエレカシ宮本ファンと話があり、納得)、感想をひとことで言うと「みんなプロフェッショナル」だった。
みなさんこの場で自分が果たすべき役割を高いレベルを保って果たしているというか。自意識過剰だとなかなかそういうわけにはいかないんじゃないかとふと思う。(アマチュアリズムも私はいいと思っているのだけど、アマチュア=自意識過剰、なのかも)司会の橋本・浜辺の若い女優さんお二人には感心するばかり。
そして有吉氏の「プロフェッショナルへの道」が、今紅白の裏テーマだったのかも…「白い雲のように」、過去の文脈から離れてもいい曲だなぁと思った。
いろいろ書きたいのだが、ものすごく長くなりそうなので割愛して(また小出しにして書くかも^^;)、今紅白のメインをあえて挙げると、やっぱりYOASOBIの「アイドル」かな。「今」が集約された紅白の面目躍如という演出であった。
 
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おととし去年と「ほぼ日手帳」の「オリジナル」を使っていたのだが、今年はA5版の「カズン」にしてみた。
カバーは「シャツファブリック」。とても気に入っている。
手帳としてはかなりお高かったが、先行投資と思って張り込んだ!?
 
絵を描く練習をしようと思って、龍の絵を模写してみた。
絵は実物を見て描くべきと思っては上手くいかなくてやめていたのだが、龍はもともと架空の動物なので、誰かが描いたものを模写するのが当然なのだ。
漠然と見ていただけでは気づかない発見があって楽しい。
(「まんが日本昔ばなし」の作画、あらためてクオリティ高いなぁー自分はうまく描けないけど、他の龍の絵よりも断然愛嬌があって、かつ可愛らしくなりすぎないのが良い)
 
地震後だったので、2022年に感銘を受けたジャズピアニスト上原ひろみさんの言葉をあらためて書いてみた。
 


 

2023年の終わりに

2023年12月31日 | 週報

12月31日の朝NHKで放送していた

「耳をすませば 新たな音楽を追い求めて ~高橋幸宏・坂本龍一~」

30分と短かったけどすごくよい番組だった。

大みそかに観られたことがありがたい。

YMOファンで音楽番組をつくりたいとNHKに入社した人もいるんだろうなぁー。

昔の映像に「30代はやっぱり人生における真昼なのだなー」と思ったり、でも晩年のほうがお二人ともよりステキなお顔になっていることがすばらしいと思ったり。

坂本龍一さんも言っていたが、音楽が楽しめるのは平和だからこそ。

坂本さんは「言いたいことが言えない社会はよくないですよ」とも言っていた。

幸宏さんは「『いま世の中がどういうことになっているんだろう』ということにすごく興味があってほしい」と言っていた。

2024年が良い年となりますように。

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個人的には、ここのところ、身体の経年劣化が顕著に表れてきて(膝とか関節の違和感など…)焦っている。老化を受け入れることは大切だと思うが、とりあえずはサプリメントとか運動とか体にいいことをして60歳まではアンチエイジングの方向でがんばる。


俯瞰と地べたで見る時代

2023年10月09日 | 週報

あらら、これが10月最初の投稿になってしまったが、

ここのところ観たテレビ番組について、まただらだらと。

「細野晴臣イエローマジックショー」

2019年、2020年の放送は録画していたのだが、2001年の放送は観たかどうかの記憶もなかったので、再放送は大変嬉しかった。

冒頭の東京ボーイズから、うーん、いいなぁこの感じ。

このころは高野寛さん、中村一義さんが「若手」だったんだなぁ。

過渡期のスカパラの面々も出演している。(川上さんが「青年」だ!)

細野さんゆかりの同年代の方々、(松本隆、鈴木茂、あがた森魚、小坂忠…)みなさん穏やかで温かい雰囲気がある。突然激昂したりはしなさそう。でもそれはもともとなのか、年齢によるものなのか。

「世界サブカルチャー史 欲望の系譜 日本 逆説の60-90s」

興味があって80年代編の3回分を観たのだけど、60年代、70年代分も観ればよかったなぁー。ついでに言うならやっぱりアメリカ篇、フランス編も観ればよかったなー。まとめて再放送しないかな。

映画「戦場のメリークリスマス」について、カンヌ映画祭のパルムドールが同年出品されたもう一つの日本映画「楢山節考」だったことで、大島渚監督は「世界が思う日本はこちらのほうだった、『戦メリ』は先を行き過ぎていた」(正確でないが大体こんな感じ)と言っていたという。

今に至るまでほとんど意識していなかったけど、「戦メリ」の公開当時は、まだ戦争経験者、従軍経験者も相当数いた時代だったのだ。そういう人たちは「戦メリ」をどういうふうに観たのだろう。

テレビから離れるけれど、たまたま読んだちょっと前の「週刊文春」で、林真理子さんが、西武デパートのストについて書いていて、かつての西武カルチャーのすごさを回顧していた。そこでウディ・アレンの「おいしい生活」広告について「アメリカの著名人がこんなふうに日本の広告に」という衝撃があったと(これまたうろ覚えで正確でないですが大体こんな感じ)書いていて、目からうろこというか、なるほどーと思った。

当時中学生の自分からすると、おもしろい広告だとは思うけれど、なにかと取りざたされる理由が今一つピンときていなかったので。「おいしい生活」というコピーが想像力をかきたてられてステキだったんだと思うのだけど、この1行がお金にしていくらということのほうが当時の話題だったような。そういえば。

後年、俯瞰して見ると、やっぱり興味深く研究対象にしたくなる時代だと思うけれど、同時代を実際生きていた身としては複雑…どの時代もそうだと思うけれども。今だったらホイチョイ・プロダクションの映画も、キラキラしていて楽しそうで観てもいいかなと思うけど、当時の自分には無関係だった。それなら唯我独尊に好きなことを究めればよかったのだが、そこは時代の空気に無関心ではいられないサガが…

「映像の世紀 バタフライエフェクト 竹のカーテンの向こう側 外国人記者が見た激動中国」

1989年の天安門事件において、戦車に一人で立ち向かう青年の姿が話題になったが、あの映像は中国当局による仕込みだったらしいとのことで、驚いた。

言われてみればたしかに、他の映像では逃げ惑う大勢の市民の姿があったのに、あの映像には周囲に人はいないし、あの青年はどうやって戦車の前まで行くことができたのか、ヘンなことだらけなのに、全然疑問に思っていなかった。「青年もすごいけど、轢かなかった戦車の兵士もすごい」とコメントしていた著名人もいなかったか。

「ダーウィンが来た! 崖で生きる!天空の王者ユキヒョウ」

チベット高原に住むユキヒョウにとって、近年あらたに強敵となっているのが、チベット犬なのだそうで。

野生の犬?と不思議に思ったら、中国でかつて、ペットブームによるチベット犬バブルが起こり、1匹1億円(と言っていたような)で取引されることもあったとか。そのため繁殖がすすんだのだが、バブルがはじけて犬は捨てられ野生化したということらしい。

2000年頃はテレビでもチベットの話題がわりとあったと思うのだが、近年耳にしたのは「チベットスナギツネ」くらいか…