宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

まだ続いている

2010年05月22日 | にわかロシア語
特別に書くネタ(?)はないのですが、ロシア語学習はまだ続いています。
18日発売の、NHKラジオテキスト(プラスCD)6月号も無事購入。

書店などで各種ロシア語入門書を見るにつけ、NHKラジオテキストはよくできているなぁと実感。
書籍は、なぜか、やる気が萎える紙面構成のものが多いような・・・
いや、入門書ではないけど、JTBから出ている旅の用語集のようなものが、久保キリコさんの絵もかわいくて、心ひかれたものの、見ているうちにげんなりして、書店の棚に戻したということもあった。
それは、たぶん、まだ慣れていない言葉を、いっぺんに大量に目にしたために起こった拒絶反応だと思われる。
集中して短期間に言語を身につけるやり方に憧れるものの、体力・資質・モチベーション(早く覚えなければ命にかかわるとかではない)において、私には無理だ・・・
やっぱり、小出しのものに、少しずつ慣れていくほうが、遠回りであっても得策、と悟った連休中であった。

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○音声の大切さをあらためて感じる
5月から、発音練習の際に、ゲストのヴィーカさんが何かロシア語を発するようになった。
恥ずかしながら最初は分からなかったのだけれど、あれは、5月10日に出てきた命令形表現で
Послушайте и повторите.
(聞いてください、そして、繰り返してください)
と言っていたのですね。
「第28課」とかの数字をロシア語で言うのもそうだけど、分からなくても、毎日聞いていると、慣れてきて、いざ、覚えようというときも、スムーズに頭に入るように思う。

(ラジオ放送のもうひとりのゲスト、男性のスラーヴァさんはいつのまにか出なくなっている。「都合により交代で出演することがあります」と、テキストに付記してあるのだが、スケジュールの都合なのか、それとも予算の都合なのか・・・?)

○おもしろい単語
「Tシャツ」という単語が「футболка(フドボールカ)」というのは、おもしろいなぁと思った。
これは、「футбол(フドボール)」=「サッカー」から来ているのですよね。
サッカーが普及する前は、ロシアの人はTシャツは着なかったのだろうか?
というか、Tシャツ=サッカー選手のユニフォームだったのだろうなぁ。


つながりがありそうな言葉といえば、「открытка(アトクるぃートカ)」=「絵ハガキ」という単語は、「開ける」という意味の動詞「открыть(アトクるぃーチ)」と似ている。
「絵ハガキ」と「開ける」・・・
絵ハガキって、ここではない場所の景色を見られるものだから、「どこでもドア」的なイメージで「開ける」との関連があるのかな? ・・・と勝手に想像してみる。
(辞典類を持っていないもので・・・)

○ロシア語 on Twitter
プルシェンコ選手がツイッターを始めたというのは、ロシア語学習者には嬉しいニュースであった。
(私はアカウントを持っていない(今のところ取る気がない)ので、該当ページを眺めるだけですが)

http://twitter.com/Evgeniplushenko

つかの間で止まってしまってますが^^;
ほんとの初学者でも、
「おお"Да, это я!"だって。英語で言えば"Hi! It's me!"ってことね!」
などと、分かる喜びがあった。

つながりで、奥さんのヤナさんのツイッター(http://twitter.com/yanarudkovskaya)も時々眺めるようになり。
(というか、もともとヤナさんがやっていて、入院中の慰みのために(?)、プルシェンコ選手個人のアカウントを開設してあげた、って感じですが)

「Привет!(プりヴェート)」というあいさつ言葉は、ほんとによく使うんだな
(こちらのほうが英語でいう「Hi!」の感覚なのかな?)
とか

5月9日の項に、ザリガニ(?)写真とともに「вкусные!(フクースヌィエ)」=「おいしいよ」とあったのが、ちょうどその単語を「まいにちロシア語」で学習したばかりだったので、嬉しかったり


まぁ、私の今の段階では、ほとんどすべて翻訳サイトにかけないと、意味が分からないんですが^^;
それでも、翻訳と照らし合わせると、なんとなく文の構造が分かったりもして、勉強になる。
短文なためか、Twitter って外国語学習と相性がいいように思う。
著名人の広報活動においては、Webサイトや、ブログは、世界共通語の英語だと分かりやすいけど、Twitter は、その人の母語でやってくれたほうが、嬉しいかも。
(とりあえず、学習のモチベーションがあがる)

葉山でロシアの

2010年05月09日 | にわかロシア語
NHKラジオテキスト『まいにちロシア語』のインフォメーションページで、以下の企画を知り、音楽堂詣での翌日、行ってみた。

「話の話 ロシア・アニメーションの巨匠 ノルシュテイン&ヤールブソワ」
場所は、神奈川県立近代美術館 葉山。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=h

(参考サイト:「ユーリー・ノルシュテインの仕事」 http://www.comicbox.co.jp/norshtein/ )

葉山に行くのは初めて。
逗子駅に降り立ち、バスに乗る。
バスが狭い道を縫っていくのに感心する。
最近のJ-POPにはとんと疎いもので、キマグレンという2人組ユニットが逗子出身ということを始めて知る。この京浜急行バスはキマグレンバスなのであった。
美術館は、高台にあって、海が見下ろせる絶好のロケーション。
併設のレストランでゆっくり海を眺めたいところだったのだけれど、込んでいたので諦める。残念。

アニメーション作家ノルシュテインについては、名前をなんとなく知っているだけだったのだけれど、各作品の細かいデッサン(手の動きだけのとか)とか絵コンテも見られておもしろかった。

アニメーション作品の上映もあり、有名な『話の話』は午後のプログラムだったので観られなかったけれど、以下の作品を観ることができて満足であった。

25日―最初の日
キツネとウサギ
霧の中のハリネズミ
冬の日(発句)
外套(部分)

『キツネとウサギ』はキツネもウサギもいいけど、最後に出てくるニワトリもまた、なんともいえずおもしろい。『霧の中のハリネズミ』は特にフクロウが好き。
『25日-最初の日』は、いかにもソヴィエト連邦時代の作品という不穏な感じ。でもこれも一緒に観られてよかった。
『外套』は、ゴーゴリの同名作品をアニメ化したもの。現在製作中ということで、音声も入っていないためいささか眠くなってしまったけれど、ひとつひとつの動きがすばらしい。

ロシア語学習者としては、全体的な聴き取りはまったくできずがっかり・・・
でも、聞きかじった単語はそれなりに聞こえたから、よしとしよう。
「キツネ」のことを「リサ」というのは覚えた。(でも「ウサギ」の発音は分からなかった・・)

ヤールブソワはノルシュテインの奥さんで、美術監督。アニメーションがもとになっている作品の絵本の絵も彼女が描いている。
夫婦で共同制作というのは素敵だと思ったのだが、なにかの解説文に、ノルシュテインは彼女の描いたものが気に入らず「厳しく叱責した」というようなことが書いてあり、なぜか記憶に残った。それは、やっぱりイヤだなぁ・・・

帰り道は、しばらく歩いてみた。(途中で疲れ果て結局バスに乗った)
お天気がよく、海にはヨットが何艘も浮かんでいた。
いかにも湘南らしい風景が、私には珍しい。
真夏だったらきっとすごい混雑なのだろうけれど、人出もほどほどで、なかなか良かった。

音楽堂に行ってきた

2010年05月08日 | 音楽
矢野顕子2010ここが音楽堂!弾き語りツアー、最終日、神奈川県立音楽堂に行ってきた。

音楽堂は昭和29年開館とのこと。
その割にはとてもきれいで新しくみえる。(改装したのかもしれないけど) でも、新築ホールには醸し出せない空気がある。
この空気は実はとても貴重なものなのだとあらためて思う。みなとみらいの建物群を見た後だからかも。
私の席は、幸運にも(段差のため)、矢野さんと目線がばっちり合う、個人的にはほぼベストの位置。神様(か何かは分からないが)ありがとうありがとう。

グランドピアノのほかに、舞台上には、立花ハジメ氏によるオブジェも。
思い出のために箇条書きすると
・(正面右)天井からぶらさがる椅子
(座面はレコードジャケット。正面から見ると何だか分からないんだけど、椅子の形の影が背景に映るのがよかった)
・(中央)天井からぶらさがるブリキ(?)の物体(リモコン付)
・(正面左)天井からぶらさがるベニヤ(?)板。
(ペンキ付。『LOVE IS HERE』ツアーで使った箱を再利用したとのこと)
・(ピアノ椅子の後方。台の上)ガラスの帽子(?)をかぶったブナの木
(これはハジメ氏の知人作とのこと。移動のために高額の保険がかけられているそう)
・(右隅。床の上)Aの字のネオンサイン(これはごく普通)

登場した矢野さんお姿は、ロングのウェーヴィーヘア、風呂敷のような(?色柄がよく分からない)ドレスに、黒のレギンス。足元はきらきらしたサンダル。
(アンコールでは、紫のドレスに。頭には、ティアラのようなきらっきらのカチューシャが)

拍手の響きがとても心地いいのにまずびっくり。嬉しくてずっと拍手していたくなる。
演奏ももちろんとてもよかった。
途中、「あー気持ちいいっ」と、純粋にピアノの音を楽しむための即興(?)演奏も。
MCもおもしろく充実。
(全部書くと長くなるので割愛。
が、ちょっとした話題にすぎないけど、楽屋から見えるおもしろい(ヘンな)ビルの話と、横浜出身の知人が音楽堂周辺はいちばん横浜らしいところと言っていた、彼はおそらく今の横浜を知らないんでしょうけど・・・という話には、旅行者の私にはいろいろ思うところが・・・)

特に印象に残ったのは、
・忌野清志郎さんの新曲(RC時代につくられていたそうだが)『恩赦』のカヴァーから、『きよしちゃん』の流れのときは、キヨシローさんが来ていそうな気がして、天井から吊り下げられているオブジェ付近をみつめてしまった。

・『さあ冒険だ』の「犬に道を聞いて~」の後、「猫に道を聞いて~」と言い換えて「なおさら分かんなくなっちゃうかもしれないけど~」「こんな狭いところ通れないよ~」とうたっていたのが、おもしろかった。不思議の国のアリスみたい(?)

・『ひとつだけ』でも、またキヨシローさんのことを思い出した。

・力のこもった新しい曲のあとの『ひとつだけ』とアンコールの『中央線』には、スタンダードな良さというものをはじめて感じた。昔ながらのシンプルな(ってのも変だけど、新しいアレンジではない)奏法にしみじみ。やっぱりいいなぁ。

・と、しみじみしていたら、ん、ラストの曲は何? 出だしでは分からなかったが、『いい日旅立ち』だった。なんというアヴァンギャルドさ。観客おいてけぼりの(おいてかれるのがいいんですけど)、つっぱしりぶりに、なんだかすごーく嬉しくなってしまった。そうそうそうこなくっちゃあって感じ。

毎回思うことなんだけれど、やっぱり来てよかった。
今回は、特に、ひと粒で三度くらいおいしかったような感じ。
今年もコンサートの日程が詰まっていそうで、はためから見ても、近年の矢野さんは忙しそうだ。
貧乏な観客としては辛いところだけれど、やっぱりなるだけ機会を捉えて、ライヴに足を運ぶようにしようと思ったことであった。