宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

30年

2021年10月11日 | 音楽
10月9日
「A Change Is Gonna Come ~ Original Love Live at 日比谷野音」
オンタイムというわけにはいかなかったけど、ストリーミングで観る!

すばらしいセットリスト!
あらためていい曲ばかり。
「夜をぶっとばせ」「Let's Go!」「The Rover」と鉄板曲はもちろん「夢を見る人」は嬉しいし、「時差を掛ける想い」も好きなんだー。
近作では「ラヴァーマン」は最近も聴くたびに涙出る、柄が大きく懐深くかつ瑞々しい、いい曲だなーと思っていたのだ。

とは言っても、なにぶんにわかファンなので、知らなかったり、出所あやふやな曲について、音源に当たるために収録アルバム覚書を。

クレイジーラブ(井上陽水曲カヴァー)(「井上陽水トリビュート」)
Bird(「Rainbow Race」)
ミッドナイト・シャッフル(「Rainbow Race」)
Hum a Tune (「Desire」)
LOVE SONG (「LOVE! LOVE! & LOVE!」)

「LOVE SONG」はデビューアルバム収録曲だったのですね!
初期からのファンにはたまらんだろうなー。
もともとどういう想いがあってつくられた曲か分からないけれど、30年前の1991年よりも今聴くほうが胸打たれるなぁ・・・

「30年前は、こんなにいい30周年を迎えられるとは思いもしなかった...」
「1日1日いろんなことをやっていけば、いいことあると思いますよ...」
心からの実感って感じで、ああ、なんというか、30年経ってこういう場を目撃できたことに(配信ではありますが)こちらもとても嬉しくなった。

25周年のツアー(あれから5年ももう経ってしまったのね・・・)では、子供のようにはしゃぐ田島さんが印象的だったが、今回はバンドメンバーが違うためもあると思うけど、より渋く重厚で大人っぽい(というのもヘンだが)雰囲気(?)
ギター演奏もかっこよかったなぁー
とにかく、現在進行形で充実した活動をしておられることが嬉しい。

10月10日 NHKEテレ「The Covers 沢田研二ナイト」で、田島さんが歌う「晴れのちBLUE BOY」も観た! この曲好きなのだー。
ああいうのはジャングルビートというのか、とメモ。

恥ずかしながらロックについて

2021年10月06日 | 
『日本のロック名盤ベスト100』(川﨑大助 講談社現代新書)を読む。

この本は前から図書館にあって、ちょっと読んだことがあったのだが、その時の印象としては
・10位までは、疎い私でもなんとなく納得のランキング。その中ではフィッシュマンズの8位が異様に見えた(知らないから)。
・自分が雑誌コラム好きというのもあるかと思うけど、限られた文字数の中でずばっとストライクを取りにいく筆致に好印象
・なんとなく著者はフェミニスト?女「性」を前面に出したアーティストには辛い印象。
第一部のベスト100の知っている人のところだけぱらぱら読んで、第二部は読んでいなかったのだと思う。

『僕と魚のブルーズ』を読んだ後、にわかに読みたくなって、図書館から借りてきた次第。
返す前に、基本的な覚え書きを。

・「ロック」と「ロックンロール」は同義。
・ロックンロールはアメリカ英語。きわめてアメリカ的な特産品。
・(本書で使用の言葉)「ポップ音楽」の「ポップ」は「ポピュラー」の略ではない。
・ポップ音楽=ロックンロールそのもの+その影響下にある大衆的な商業音楽の全体
・「ロック」も「ロール」も「実際の動き」と「そうなるような気分」の両方を表すための言葉。
・ロックンロールは「人工的」な音楽。「実現せねばならない理想」
・「歌謡曲」「ニューミュージック」「Jポップ」は、分からない多様なものを一束ねにして体制側に取り込み、現状を肯定するために何者かが(あるいは集合的無意識が)広めた呼称。
・ロックンロールは、冷戦を背景にして生まれ、その終結をもって歴史的役割を終えた(?)
・男尊女卑はロックじゃない。

全般に知らないことばかりなんだけれど、言葉だけ知っていたパンクやニューウェイヴがどういうものかとその流れが分かったのもよかった。

第一章ベスト100決定において5つの指標「ロック追求度」「オリジナリティ」「革新性」「大衆性」「影響度」の説明があった。ものを知らない私が違和感を持つとすれば「大衆性」で、これは辺境の地の子どもにまで届くということではない。コアなロックファンが支持しているとか海外の目利きに発見されるということが重要なんだな。
確かに、映画や文学で考えると、評価基準における「大衆性」とはそっちのほうかと納得したり。あらたな発見とかあって、年月を経て変わってくる部分でもあるなと思った。
サブスクリプション(apple music)内で検索すると、聴けるものが結構あってわくわく。

「おわりに」にある、ロックンロールとは「どんな動き」や「気分」をあらわしたものだったのか?の例がステキなので書き写してしまおう。

「クールな気分。その逆にホットな気分。わくわくするような、胸騒ぎがするような感じ。腹の底がカッと熱くなる……エネルギーの渦が生じてくるような感じ。反発力の起点。それら一切合切の、湧き上がってくるエモーションの波を最初に生み出してくれる。水晶体のようなもの。およびその振動を受けたことを全身の至るところで表現する、という行為そのものーーこれらすべてを『ロックンロール』のたった一言で表すことができる。」

中学生の頃よりも今のほうが、この感じを欲しているような気もする。損失補填のため・・・かもしれない?

観た観た

2021年10月05日 | 音楽
10月3日
遅ればせながら、くるり主催「京都音楽博覧会2021」ストリーミングを観る。
会場は立命館大学構内のホール。
前半は最新アルバム『天才の愛』より。
多彩な楽器のアンサンブル。特に打楽器がいろいろ入っているのが楽しい。
こんな楽器をこんなふうに奏でてこういう音になっているのだなぁー、と目で見る楽しみも。
後半は主に初期の曲だったのかな。
去年も書いたような気がするのだけど、私にとってはくるりは青春の思い出でももちろんないし、ビジュアル的にどうこうとかアイドル視しているのでもないし、特別深い思い入れがあるわけでもないのだけど、とにかく、たっぷり聴けて、全然飽きず、すごく良かった。

10月4日
前日録画したテレビ朝日系『関ジャム』伝説のライブ特集プラス藤井風ライブ後のインタビューを観る。
「伝説のライブ」紹介どれもおもしろかった!
特にマイケル・ジャクソンの1992ルーマニアブカレストでのライブ。
登場後1分39秒間完全静止!微動だにせず!
そして首だけ振って7秒!
そして11秒かけてサングラスをはずす!
うわわーそりゃー失神もするわー。ちらっと見ただけの私も大興奮!

藤井風さんの日産スタジアムでの無観客ライブ、オンタイムではないけど、You Tube で観た。
雨の下、本人や芝生はいいとして、ピアノはちょっと大丈夫なのかなーと思いながら観ていたのだったが。
インタビュアー関ジャニ∞安田章大さんはよく知らなかったのだけど好印象。
「讃美歌を聴いているみたい」とかちょっと言えないですよ。
音源とアレンジを変えていたことについての質問もあって、そうか、音源どおりに演奏するものと普通は思うものなのか。自分もプレイヤーの立場に立って「すごいなー」と思ってる感じがよかったな。

9月にさかのぼると矢野顕子さんのソロライブ@ブルーノート東京のストリーミングも観た。
自己都合でじっくり堪能というわけにはいかなかったのだけど、楽しかった!
恒例の命名カクテルは「すれちがう夏」。来年は現地でいただきたいものですなー。