宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

昔ばなしの謎

2023年02月25日 | 日常の記録

昭和に放送していた『まんが日本昔ばなし』に不可解で忘れられない話があった。長年経って、ふと、その謎が解けたように思ったので書いておこう。

詳細はあいまいだが。

ある村に織物が上手で評判のおばあさんがいた。

あるとき何かのお告げで、おばあさんに不思議な糸巻きがもたらされた。

その糸巻きからは上等な糸がいくらでも出てくる。いくら織物を織ってもなくならない。

しかしひとつだけ守らなくてはならないことがある。

それは、決してその糸巻きのことを疑問に思わないこと。

糸巻きのおかげで、おばあさんの織物はますます評判となり、大口の注文がくることになった。

糸がなくならない糸巻きのおかげですいすい仕事がはかどる。

しかしそこでふとおばあさんは疑問に思ってしまったのだ。

「ほんとに不思議な糸巻きだこと。どうして糸がなくならないんだろう」

とたんに、糸は切れてしまってそれっきり出てこなくなってしまった。

注文に間に合わせるために、おばあさんは糸をつむぐところからやらなくてはならなくなってしまった。無理がたたっておばあさんは死んでしまうのだった。

おばあさんは何も悪いことをしていないのに、なぜこんな結末になるのか、まったくわけが分からなかった。

しかし最近になってようやく、疑問に思うこと=悪いこと と庶民に刷り込ませるための話だったんだなと思い至った。

お上のやり方に疑問を持つとひどい目に合うということの暗喩だったんだな、と。

この歳になるまで、このお話のことをわけがわからないと思っていられたことが不思議で、でもありがたいことだったんだなと思った。

疑問を持つことは大切と言われていたものだった。


テレビに慰められる(2/16~2/22)

2023年02月24日 | 週報

相次ぐ訃報や戦争が終わらないことで気持ちが暗くなる。

晴れた日には自然と嬉しい気持ちになるが、そんな平穏な日々が断ち切られた人のことを思うと辛い…

今週はあまり余裕がなく、おもしろいことは書けそうにないけれど、とにかく何か書いてみよう。

テレビ

『ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2022秋冬』。

今回の内容はブログをよく読んでいた頃のことだったので、それがビジュアル化されていることが興味深い。

それにしても、シングルファーザーとしてのあれこれや、犬を飼うことや、人とのつきあいや、そもそも異国に住むことも、みんな面倒くさくて大変そうなのだが、その面倒を乗り越えてこそ、こうして観ていて気持ちよくステキな画面がつくれるのだろう。

合言葉は「熱血~!」をちょっと今年は見習おう。とにかく元気出た。

『関ジャム完全燃SHOW』トーク&未公開SP

坂本龍一さんの「A Flower is Not a Flower」の複雑な和音の付け方に、フランスの音楽家、ラヴェルやドビュッシーの影響がみられるというお話に、なるほど具体的に教えてくれてありがとう!と膝を打った。(と言ってもよく分かっていないが、「影響をうけている」というのはそういうことなのかー、と)

で、収録アルバム『/05』を久々に聴きまして、15年以上前の演奏なんだなー50代の頃かーなどと思ったり、曲調のせいかなんなのか、悲しくなってみたり…

『孤独のグルメ』

こちらで深夜にやっていてなぜか録画して連続して観た。主演の松重豊さんは今大河ドラマ『どうする家康』にも出演していて、ゆかりの地紹介のナレーションもやっている。BS『英雄たちの選択』のナレーションもやっている。少しさかのぼるが星野源の『おげんさんといっしょ』にも出ている。気がつけばよく見たり聞いたりしているなぁー、というところで、『孤独のグルメ』での3段階縮小シーンの画面や間合いがふと浮かぶのは、この「気がつけば」という感慨にぴったりだからなんだなー。よくできているなぁー。


フランス語、そしていろんな国の歌(2/9~2/15)

2023年02月17日 | 週報

図書館でたまたま借りた本がおもしろかった。

『フランス語っぽい日々』(じゃんぽ~る西&カリン西村 白水社)

雑誌『ふらんす』での漫画とコラムの連載をまとめたもの。

『ふらんす』はたまーにちらっと見ていたけど、意識して読んではいなかった。

2013年から2020年までの、フランス語がからんだあれこれが懐かしいというか感慨深いというか…オリンピック招致、元東京都知事舛添要一氏、カルロス・ゴーン氏…

著者である日仏カップルのお子さんたちがどのように言語を習得していくかも興味深い。

そして、個人的にとりわけ興味をひいたのがフランスの「歌」について。

コラム担当のカリン西村さんは音楽好きのよう。

とりあえずバンジャマン・ビオレを聴いてみようと思った。

カリンさんは日経新聞で日本語を覚えたそうですごいなぁー

じゃんぽ~る西さんのTwitterに著書の『私はカレン、日本に恋したフランス人』の冒頭が紹介されていて、おっ日本のことを「リュウイチ・サカモトの国」と言っている。検索すると1970年生まれとのことで、ほぼ同世代。この本すごく読みたくなって近隣の書店を探したのだがなかった…近刊の育児エッセイ漫画はあったので代わりにそちらを買ってしまったよ。

Apple Music に入っている「フレンチ・ポップ ベスト」には、バンジャマン・ビオレほか、紹介されていたり聞き覚えがあったりするアーティストの曲が入っていたので、順に聴いてみている。

また、Apple Music には世界の国別に聴かれている曲トップ100が掲げられており、フランスほかいくつかの国の一覧を見てみた。

(以前はロシアのトップ100も見ていたのだが今はない…)

フランスでは今「Aya Nakamura」が人気のようなのだが、検索すると、マリ出身で日本との関わりはないそうで。テレビドラマ『Heros』の登場人物「ヒロ・ナカムラ」から取ったそうだ。

中国の上位がほぼ「Jay Chou」なのも気になるし、今K-POPは「NewJeans」がアジア各国で上位に来ていて、ジャケット(って今は言わないのか)がかわいいので聴いてみたらなんだかよかった。PVも見てしまった。

日本人アーティストではやっぱり藤井風さんは聴かれているんだなーとか、ほか宇多田、米津、YOASOBI あたりは分かる気がするのだが、10-FEETが入っているのに驚いた。が、映画スラムダンクの主題歌だからなのねーと後で知った。

とりとめなくなってきたが、気に入った曲は歌詞をじっくり味わって聴きたいものだ。


週報(2/3~2/8)

2023年02月10日 | 週報

観たテレビ番組についてだらだら書く。(録画)


「クラシックTV 石若駿と打楽器の魅力」

今は打楽器かっこいいと思うけど、昔は偏見があった。中学生の頃は、ブラスバンド部だと管楽器が花形で、打楽器担当は指名されて仕方なくやっているようにみえた。そんな自分は他人の評価に左右されるつまらないヤツだった…などということをふいに思った。やっぱり好きと直感を追求するのがいちばん。


「ねほりんぱほりん 元K-POPアイドル練習生」

今K-POPアイドルに求められる人材は、個性よりもつくられたコンセプトに合わせられる人、チーム全体のために自分の欲を捨てられる人、ということでまぁアイドルって大体そうなんだろうけど、韓国芸能界は特に壮絶。

出演者キムさん(仮名)が言っていたかっこいい言葉を書き留めておこう。

「でかい夢を持ったら壊れても1つ1つのピースはでかい」


「突然ですが占ってもいいですか。草彅剛×井川遥×宮澤エマ」

携帯電話番号末尾4桁を足した数字での占いというのが、まぁ眉唾物ではあるが、私も草彅くんと同じ19だ。気分にムラができやすいというのは合っているような…それにしても草彅劇場、なんだか周りがひくほど喋っていたが、まぁバランスは保っていて、いいことも言っている。番組関係ないけど、以前広末涼子さんのインタビュー記事で、草彅くんから「僕たちはもう過去の人なんだよ」と言われたというエピソードに、ちょっと衝撃を受けた。


「日曜日の初耳学 豊川悦司」

映画の宣伝のためのバラエティ出演なのね。

「愛していると言ってくれ」の頃よりも今の方が良いなと思う。

一生俳優ではなく、違うこともやりたいというのが、昔の俳優とは違うところだな。


「大河ドラマが生まれた日」

個人的には淡島千景役がともさかりえというのが感慨深い…


あさあけから

2023年02月07日 | 日常の記録

2月6日は早朝出勤。

昨夜は遠くに見えた月が、ぐんと近くに迫っている。ほとんど満月。

地球と月との位置関係がとっさに頭に思い浮かべられない。模型がほしいな。

お天気は快晴。

北陸の冬は曇天が多くて珍しいからか、朝焼けの美しさに静かに感動する。

「朝焼け」といえば思い出す曲、「終りの季節」と「風をあつめて」を聴く。

どちらも細野晴臣さんの曲。

(「風をあつめて」は松本隆作詞で「あさあけ」だけど。漢字では「昧爽」と書くのだと、今回検索して初めて知った…)

帰りは「終りの季節」のカバーも入っている矢野顕子さんのアルバム『オーエス オーエス』を久しぶりにまるごと聴いた。

あらためて名盤。

懐かしいというのもあるけど、昔は音楽としての素晴らしさがよく分かってなかったからなー。今も分かっているとは言い難いけどまぁ昔よりは。

「Hi Hi Hi」は「デモテープ1」での炒めものの音に合わせた歌唱が忘れられない…と思い出したり。(NHK-FM「サウンドストリート」のコーナーに寄せられた聴取者のデモテープ集。テイトウワ氏、槇原敬之氏ほかに混じっての炒めもの…これなら自分でもできそうと思ってうらやましかったのだと思う)

「きょうのわたくし」や「素顔」は、自分の思春期の感覚を思い出す。

「HIGHLAND」で歌われたタイの国の雰囲気は、今はずいぶんと変わっているんだろうな、とか。

「ラーメンたべたい」オリジナル版はやっぱり別格。

最後に入っている「ASSEMBLY」のコーラス、坂本美雨さんの声に聞こえる。息子の風太くんの声は入っているけど美雨ちゃんは参加していない。やっぱり親子で声質が似ているのかなー。

美雨さんといえば、というか美雨さんに限らずだけど、小さいお子さんがいるお母さんって、人生の夏、1日の時刻に例えると真昼にいるんだなーという感じがする。やっぱりお母さんは太陽だから(?)

「GREENFIELDS」に「よく晴れた冬の朝」という一節がありますが、冬の朝には、懐かしいことやいろんなことを思うなー

・・・ということを忘れず書き留めておけという指令がどこかから下りたので、1日遅れだが日記として書いてみる。

「早起きは三文の徳」とも言うし…三文の価値については自分がどう捉えるかによるね。


週報(1/27~2/2)

2023年02月03日 | 週報

またもや金曜日更新である。

立春を新年の始まりとして、1月中に2023年の目標を考えようとのんびり構えていたのだが、いまだ漠然としている。

「こまめに書く」(手帳・日記・ブログなど)ことを目標のひとつに考えていたのだが、さっそく木曜に書くと決めていたブログを書かずに寝てしまう始末であった…まぁ今日は節分で、新年は4日からなので、ぼちぼちと。

節分といえば、今は恵方巻が豆まき以上にポピュラーなようだが、私が「恵方巻」という言葉を初めて耳にしたのは1989年か90年の頃だった。当時聴いていた関西圏のラジオで恵方巻の話をしており、関西ではそんな風習があるのかと印象的だったのである。でも当時、実際に恵方巻を食べたり、スーパーで見かけたりしたことはなかったような…


テレビ

「関ジャム 完全燃SHOW」の恒例企画「2022プロが選ぶ年間マイベスト10曲」

今回シンガーソングライター佐藤千亜妃さんが初めて選者として参加。昨今男子女子で分ける時代じゃないのかもしれないけど、「女子」らしい視点が入った感があって新鮮だった。K-POPの人気も分かった。

結構好きな感じの曲が多かったけど、覚えられない…今後もっと話題になって、あ、あの時のって思うのだろうな。(しかし編曲の人の「100回嘔吐」という名前は覚えたくもないのに忘れられない…)とりあえず水曜日のカンパネラの「エジソン」や他の曲を聴いた。

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「旅するためのドイツ語」

出演の鎮西寿々歌さんがおもしろい。

ドイツ語学習よりも、もはやコント番組として観ているような気もする^^;

しかし、私は鎮西さん以下の以下のドイツ語力なので楽しく観ているけど、真剣に学習している方にとってはどうなんだろうと思わないでも…ない…

いや、でも学習2年目とはいえ、一通りの文法学習もまだなのに、ネイティブスピーカーと普通の会話をするのは、ほんとうに大変だと思うのですよ。

しかし、鎮西さんは会話の切り口が新鮮でおもしろく、それは言語能力そのものよりも大切なような気もする。ドイツ語でどう言えばいいかは相方のシュテファンさんが教えてくれるし。


チェーホフ『桜の園』

たまたま手に取った岩波文庫の短編集『可愛い女・犬を連れた奥さん 他一篇』が思いのほかおもしろく、続けて戯曲に進んでみた。

文庫を買った30年前(?もうちょっと後だったかもしれないが)は、こんなにおもしろいとは思っていなかった。読んでおかなければという義務感が大きかったかも。

個人的には、自分の家が永遠にあるわけではなく、いつか手放す(無くなる)日が来ると実感する今日この頃なので、それが、この作品に魅かれる理由なのだと思うけど、時代的にも、何か変わり目というか今と重なるところを感じるからかなー-