宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

春に

2018年03月30日 | テレビ・ラジオ・映画など
24・25日に行った名古屋で、もうひとつ、懐かしい感覚があった。

25日は映画を観ることにして、検索し、
宿泊していたところからも近いしと「伏見ミリオン座」というミニシアターに行ってみた。

この雰囲気。
この観客層。
いろんな言語の映画の予告編。
そして、映画の内容。

嬉しいなー好きだなー久しぶりだなー。
こういう場所はほんとに大事。

観た映画は『ハッピーエンド』
ウェブサイト

これがまた映画館の暗闇に閉じ込められてこそ味わえる映画、というかつまり家でDVDで観てたら途中でやめちゃうねって感じなんだけど、終盤に向かっての静かな緊迫感に、まったく関係なく的外れかもしれないんだけど、将棋の棋譜を読む醍醐味とはこういうものか、知らないけど似ているかもなんて思った。
主役の少女の父親役がマチュー・カソヴィッツで、役者として観たのは『アメリ』以来だけど、老けてないのにちゃんと年相応の医者で父親に見える。
ふと「フランスのクドカン(宮藤官九郎)」という言葉が浮かぶ。ちょっと違うか。
『憎しみ』とか初期作品の頃からのイメージで。年頃も似てるし。(調べたらカソヴィッツがちょっと上だった)

ミニシアターが好きとかいうとスノビズムと思われそうだけど、違うんだよー。
街角にこういう映画館が普通にあってほしい。
富山ではフォルツァ総曲輪がなくなってしまったからなー。
富山の学生さんはミニシアターの雰囲気を味わえないのね・・・
と思って検索したら「ほとり座」ががんばっている。
しかし、20席で予約なしだと入れないかもかー・・・でも近いうちに行きたい。

私は県内でも田舎の人なのでなかなか行けないんだけど、なおのこと、中心繁華街への憧れというか、こうあってほしいという気持ちが大きいのである。

関心が拡散してあれもこれもになってしまうんだけど、映画もまた観にいくようにしたい。

春だ!

2018年03月29日 | 日常の記録
昨日28日夜、たまたまNHK-BSプレミアムで「パン旅。」という番組をやっていたのを観た。
場所は名古屋。ゲストは浅田舞さん。
ウェブサイト
去年の再放送なのね。

大須のスケートリンクも映っていて、聖地詣で的な気持ちで以前からここには行ってみたいと思っていたのだけど、今回も残念ながら行けず。
名古屋、また行こう。

番組中の「アイデア満載の人気店」で店主の方がたしか「パンで驚きやワクワクを感じてもらいたい」的なことをおっしゃっていた。
パンではないんだけど、今回の名古屋旅で印象的だった記憶が「驚きやワクワクって大事!」という感覚だったので、やっぱりねー書いておかなくてはと思った次第。

私が感じたのはパンではなく、ジェイアール名古屋タカシマヤ内のデザイナーズブランドが並ぶフロアだったんだけれども。
フロア一面に並ぶ色とりどりの、いろんなデザインのお洋服たちに大興奮。
地方量販店にはない、攻めてる感じ、「無難」とは対極的なのがイイ!
ある店員さん(ハウスマヌカンという言葉は今はないのか)が着ていたミニスカートにも興奮。
裾にワイヤーが入っていて、ふわっと広がった形が「固定」されているのだ。アイドルの衣装みたい。
これで街を歩くのは勇気がいるだろうなというものを、平常心で着ている。

・・・と書いてみると、ものすごい田舎者の感想みたいだ。実際そうなんだけれども。
加えて、それまで季節感がまだ冬のままで、服は寒さをしのげればなんでもいいやーという感じだったのと。
思想的にも(?)、物質主義からの脱却、断捨離、簡素な暮らし、シンプル、ミニマリズム・・・という方向に傾いていたので、浴びたショックがより大きかったのだと思う。

いやー春が来ていたのねー。
これが東京だったらここまで印象的ではなかったかもとも思う。
控えめ感なしの華やかさが眩しい。
これからもずっとこういう服をつくったり、着たりできる世の中であってほしいなと、にわかに恒久平和を願う気持ちにまでなったりして。

だからといって、自分が着たいというわけではないんだけれど。
買えないし。
でもそういえば昔、女の子のイラストというか漫画というかを描くときに、雑誌に載っているかわいい服をまねて着せるのが楽しかったなーということを思い出す。私が絵を描く動機は願望を満たしたいということが大きかったのかもと思う。また描きたくなった。

(実際にデザイナーズブランドを着こなすべく見た目やメンタリティを鍛えたり、財力をつけたりと頑張るのが、欲望の昇華としては正しいあり方なのかもしれないけど、しんどそうだしやりたくない・・・かといって、オタクの人にありがちだと思うけど、脳内きらきらと実際の見た目とのギャップが大きすぎるのもいかがなものかと思う・・・見た目もそれなりに気を配りたいものだ。プチプラで・・・(^^;)

春だよ

2018年03月24日 | 音楽
3月24日は
くるりライブツアー「線」@Zepp Nagoya
に行ってきました!

3月10日11日に富山金沢公演があり、行けたらと思っていたのだが、チケット購入できず...
そうなるとかえって行きたい気持ちが募ってきて他公演で行けそうなところを探したのだった。
大都市の中では名古屋が一番うちから交通費がかからないのである。
とはいえ、19時開演では公共交通機関では日帰りできず。
貴重な土日がー
しかもフィギュアスケートの世界選手権とも重なってるじゃないのー
と後で気づき、若干やめとけばよかったかなと思わないでもなかったのだが。

前置き長くてすみません。
メンバー登場して最初の演奏が始まった瞬間、
生音サイコー!
くるりサイッコー!
本当に来てよかったー
と感涙にむせび泣いた(?)

知っている曲も
未知の曲も
それぞれすばらしくひきこまれ
「大」が何個付くか分からないくらい大大大満足!

とライブ中ずっと思っていたのだが、あの音の洪水やいろんな流れから離れて、その実感を再現するのは難しいな。

岸田さん含めギター3人編成って変わってるよねー
関係ないけど宿に戻ってテレビをつけたらNHKで「アナウンサーのディープな夜」だっけ?というのでNHKアナウンサー各氏がそれぞれのギター愛を語っていたのだが(高山アナは遠藤賢司愛)ギター愛好者の集まりって楽しそう、私もちょっとやってみたいと思うのだが、やっぱり私は鍵盤派だな(弾けないけど)、くるりの演奏でもギターの重なりにキーボードが入ってくるところが特にシビれる。
ベース、ドラムス、そしてトランペットと、それぞれがいいところでいい音出してて、なんていうのかなー退屈する瞬間がひとつもない。

音楽関係ないけど、前にも書いたが、自分より年下の人がおっさん発言するとなんだか不思議な気持ちになる。順番に若くなくなっていくのね。
でも、年月を味方につけてるくるり、当面はまだまだこれからも楽しみだー

あー去年も思ったんだけど、くるりのライブで私はこれからのために大事な何かを受け取った気がしているのだけど、それがなんなんだか具体的に示せるようになるといいなぁ

今回iPhoneから投稿してみたのだが、慣れない割に無駄に長くなってしまったような...寝転んで打てるのは利点だね...

過ぎゆく2月(3)

2018年03月05日 | にわかフィギュアスケート
引き続きピョンチャンオリンピックについてさくさくと。

今回、個人的にいちばん楽しく観たのはアイスダンスで、それは下位グループといえども、基本的にみなさんすーっと伸びる美しいスケーティングで、観ていて目に心地よいからかなと思った。

シングルの場合、一選手の演技だけ取り出して観るとそんなに思わないのだけど、うまい選手の次だったりすると、アクセルとブレーキを同時に踏んでる車みたいな、なんだかスムーズじゃない滑りというのは気になったりする。
しかし、スケーティングの美しさはフィギュアスケートの醍醐味ではあるけれど、絶対的なものではない。
と、女子シングル金メダルのアリーナ・ザギトワ選手を見ると思ってしまう。
かわいさ美しさはやっぱり絶対的正義!!
もちろん、最高難度のジャンプ構成で、連続3回転ループジャンプが抜けてあわや失敗とおもいきや、後でしっかりリカバリして成功させるとか、技術力精神力の高さがあってこそだけど。
ご褒美の秋田犬(飼育環境があって心から喜んでもらえていればいいんだけど)、名前は「勝利」の意味をこめての「マサル」にするとか(^^)かわいいなー。

アイスダンスが楽しかったのは、選手生活が相対的に長くて数年観ていると親しみがわいてくるというのもあるかなー。
思えばアイスダンス金のバーチュー/モイヤー組、バンクーバーオリンピックでも、全然知らないながら観ていた記憶があるのだった。アイスダンスといえばこってり濃厚演技という中で(←当時抱いていた偏見)、初々しく楚々とした印象だったのだけど、いまやものすごい貫禄が。3大会連続出場で金、銀、金とか、採点競技の忖度事情云々を言わせないレベルの高さ。
上位と下位でははっきりと差があるのが素人でも分かるから、なかなか一般的な注目を浴びるのは難しいけれど、やっぱり村元/リード組、よかったー。FPの坂本龍一メドレーは全プログラムの中でも指折りに好き。映画から離れて、複数曲が共通に持っているエッセンスをストーリーの核にしているのがすばらしいんだよねー。

プログラムと言えば、坂本花織選手の『月光』と『アメリ』、最初はあまりピンときてなかったけど、こういうのを滑りこなせる選手が本当に表現力があると言えるのかなーと思えてきた。ハリウッド映画とか分かりやすく決めポーズ取ったりできる曲じゃなくて、成長期の今これらのプログラムをやらせるコーチはさすがだなーと思う。坂本選手の今後に期待。
あと好きなプログラムと言えば田中刑事選手のFPフェリーニメドレーもハイセンスでいいなーと思っていたのだった。オリンピック選出はこのプログラムの効果もあったと思う。

つくづく、良いプログラムを持ってこれるかどうかが、勝利の大きな鍵と思った今オリンピックであった。
4年に1回オリンピックの時だけ見る人と、シーズン全体、ひいてはオリンピックまで数年間、そのプログラムを何回観たかで印象が違ってくるというのも、フィギュアスケートの特殊なところだな、と。

過ぎゆく2月(2)

2018年03月04日 | にわかフィギュアスケート
もう3月ですが
ピョンチャンオリンピックについてさくさくと。

本日『サンデー毎日』今週号、中野翠さんのコラム『満月雑記帳』を立ち読み(すみません)する。
きっとフィギュアスケートのことを書いていると思って。
うっすらと予想していたが、やはり羽生結弦選手大絶賛。
会場の女たちに混ざりたかったとまで・・・
中野さんと同年代だと共感する人が多いのかなぁー
まぁたしかに『陰陽師』は演者の個性を存分に生かしたすばらしいプログラムだとは思うけれども。

中野さんのコラム集をめくると、このプログラムについて2015年12月にも書いている。
「(・・・)その美しさ、妖しさ、面白さに目が離せない。最後に両手を真横に張って、ピタッとキメる。鋭利なまなざしで。古代日本のファンタジーを満喫した!と思えるエンディングだ(ここで黒手袋と、羽生の日本人らしい切れ長の目が最高の効果をあげる)。」

・・・私は、この最後のポーズだけはどうにかならなかったのかと思う者ですが・・・

しかしながら、中野さんが80年代の感覚を保ち続け、映画に対するのと同じような感覚でフィギュアスケートを観ていたとしたら、興味を惹かれるのは羽生君ではなくて、ボーヤン・ジン(金博洋)選手やネイサン・チェン選手だったのではないかと思うのだ。
特にボーヤン・ジン選手の、品がありつつもちょっとファニーな雰囲気は絶対(80年代のコラムを読む限り)中野さん好みだったはず。
中野さんが好きなフランスの漫画『タンタンの冒険』のタンタンみたいな感じもあるし。
ネイサン・チェン選手も、「鋭利で切れ長の目」っつったら彼でしょう。
まぁ、先に羽生君に魅せられてしまったら、他選手に目がいかないというのも分からないでもないけれど・・・北京での主役は彼らだと思うので(なってほしい)、どなたか中野さんに耳打ちしておいていただきたい。

ああつくづくネイサン・チェン選手のSPの失敗が惜しい。中野さんということでなく、いつもはフィギュア観ないけど羽生君の出る最終グループだけは観てみたという方たちには、ぜひともあのカッコイイ『ネメシス』のいい演技を見てほしかったー。
で、たぶん、羽生君宇野君が出るから見ときましょうという人は、滑走順が早くなったネイサン・チェン選手のFPは観てないんですよね・・・
本当の勝利とは何か分かってたら「勝った」「二連覇!」で感極まってる場合じゃないと思うんだけど・・・

と、中野翠さんのコラムと自分の感想がごちゃまぜになってしまったが、羽生選手には『陰陽師』以上のすばらしいプログラムに巡り合って、王者にふさわしい真の高みを目指していただきたい。
「やっぱり根本的に賢いのだと思う。聡明なのだと思う。感情に振り回されない。自分を冷静に客観視できる。」と2017年3月のコラムに書いていた中野さんの観察眼が貶められないような言動態度もお願いしたい(汗)