お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

普通に釣り

2010年08月12日 | 採集


 息子が夏休みに入ってからというものの、毎日のように釣りに連れて行けと言われ続けていた。そしてようやく今日の夕方時間が取れたので、普段は行かない少し遠い港まで釣りに出掛ける。急遽決まったので何の準備もできなく、ただ釣りができればいいという感じで行なった為、採集だとか標本という事は全く考えていない。港に着き堤防から海の中を覗くとネンブツダイやハタタテダイなどが目に付く。釣りを始めるとまず最初に釣れたのがマダイの幼魚。幼魚とはいえマダイという事で子供達は喜ぶ。その後もマダイの幼魚が続けて釣れる。せっかくだから魚ボラの標本用に確保しようかと考えた矢先、奇形が釣れてしまう。奇形個体が混ざっているとなると、恐らく種苗放流されたもののようである。これで標本確保というのは無くなる。その後、我々の隣に別の家族が釣りに来る。なんとサビキ釣りを始め、そのコマセに誘われこの辺りの魚達が全てそちらへ行ってしまい、それから全く釣れなくなってしまう。辺りが暗くなり最後に1尾釣って帰ろうという事になり、大物狙いでテトラの横を狙う。するとミナミハタンポが釣れる。ミナミハタンポは定置網で獲れるのだが鱗が剥げ易く、完全に鱗の残った個体はなかなか確保できない。今回は釣りの為、鱗は綺麗に残っていて標本用に持ってこいである。氷など冷蔵できるものはないものの迷わず確保する。持ち帰り綺麗な状態で撮影しようとしたのだが、撮影用の水槽に入れると腹腔内にエアーが入っていて浮いてしまう。そのエアーを取り除こうと魚をいじると鱗が少しずつ剥げてしまう。水槽に標本を沈めるまでにかなりの鱗が剥げてしまい、結局は定置網で確保した標本とかわらない写真となってしまう。やはりハタンポは難しい。
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