お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ギンカガミ

2010年08月17日 | 定置網

 今日は定置網の水揚げ作業をしていると、選別台上で小さな一円玉のような魚を見つける。取り上げるとギンカガミの幼魚である。ギンカガミの成魚は定置網で普通に獲れるのだが、幼魚が獲れたのはこの個体が初めてである。この個体を見ると何だかどこかがおかしい。成魚と比べると成魚では体高よりも体長の方が長いのだが、幼魚はこの個体を見る限りでは体長よりも体高の方が長く、何だかイビツに見える。ギンカガミは体長・体高の割りに体幅が狭く、体はペッタンコである。面白い形の魚なので水族館でも人気者になりそうなのであるが、この魚はとてもスレ傷が付き易く、扱いが非常に難しい。今までにも何度も活かそうとチャレンジしたのだが尽く失敗している。だがこのような幼魚であれば採集しやすく、綺麗な状態で確保できそうである。このサイズが今後たくさん獲れるのであればまたチャレンジしてみたい。
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