今日は土曜日で夜間採集の日。だが、今年の夜間採集は本当に収穫が無く、毎回ワクワク感がゼロ状態。それでも一応見に行く。港に着き水面を覗くと早速ロープに寄り添う細長い魚を発見。見覚えのある魚で採集。見るとオニカマスの幼魚である。オニカマスの幼魚を採集するのは久し振りである。だが、今までなら迷わずオニカマスと即座に同定していたものの、最近の定置網ではオニカマスの成魚は獲れず、毎年獲れるのは近似種のヤシャカマスばかりである。ヤシャカマスの幼魚は今までに写真やネットですら見た事がなくその容姿はわからない。両種は非常に良く似ているため幼魚も似ているものと思われる。普通に考えれば定置網で獲れているのがヤシャカマスなのでこの幼魚もヤシャカマスの幼魚の可能性がある。ところがヤシャカマスは今までに大きな成魚しか獲れていないので黒潮によって運ばれて来た個体と思われ、この地で再生産しているとは考えにくい。という事でヤシャカマスではなくオニカマスの幼魚と思われる。一応魚ボラの標本用に確保したのでDNA解析をすれば種は判明すると思われる。今回はその他、モヨウフグ属幼魚、スジイシモチ属の幼魚など種を特定出来ない幼魚ばかりとなり、最近の夜間採集では面白い日となる。
オニカマス?幼魚
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