お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

シマガツオ属幼魚2種 その1

2008年05月01日 | 定置網

最近の漁は面白く、一日に入手する標本の種類が多く全てを紹介するには時間が掛かってしまう。今日はこのシマガツオ属の幼魚2種?も漁協定置網の人に頂く。その1種。この個体は見ての通り、尾鰭上葉が長い。検索図鑑によるとこの長さが体長の55%以上という事で  オナガシマガツオの幼魚と同定できる。図鑑によるとこの種は幼稚魚しか知られていないそうである。ところが今は分類学的に混乱しているようでシマガツオ属の1種とされているようである。シマガツオ属の魚種全てが幼魚から成魚までの記録が確認されていれば別であるが、確かに幼稚魚時期には尾鰭が長く、成長に伴い徐々に短くなっていくという魚種は多い。だからこの種も成魚では尾鰭上葉が長いとは限らない。それを考えると尾鰭上葉長では同定できないと思われる。魚ボラの標本用に確保し、冷凍保存する。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シマガツオ属幼魚2種 その2 | トップ | 今年は多いぞフリソデウオ科魚類 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

定置網」カテゴリの最新記事