お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

図鑑「鹿児島湾の魚類」

2017年11月06日 | 日記
 今日、仕事から帰ると図鑑「鹿児島湾の魚類」が届いている。この図鑑は枕崎の鹿児島水圏生物博物館と鹿児島大学総合研究博物館が共同で発行したものである。鹿大博物館が発行するものは非売品であるが、この図鑑は販売も行う。今回の図鑑には魚類検索図鑑第三版にも載らなかったサクヤヒメジにアカネヒメジが掲載されている。そのほか、昨年に新種記載されたタスジフグやダイバーの間でサクランボウと呼ばれて人気の鹿児島湾産の赤味掛かったネジリンボウなど、鹿児島湾に生息する魚類のうち、標本に基づき確認された155科336属494種を302ページのオールカラーで紹介。鹿児島湾は干潟があったりアマモ場やサンゴ礁があるかと思えば、水深が230メートルを越える深海域まであり、多様な環境を持ち備えた海域である。その為、多くの魚種が生息しているものと察するのだが、標本収集には欠かせない漁業は盛んに行われているものの、多種多様な魚種が獲れる定置網の統数が非常に少なく、図鑑に掲載された全体種数は一部に過ぎないと思われる。今後の魚類相調査で新たな発見がまだまだ続くであろう。


コメント (2)
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