お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今年も来ました!ヨロイアジにヒシカイワリ

2017年11月21日 | 定置網
 今日はラクダハコフグだけでも収穫なのだが、学生達が来ているので更に標本になるような魚がいないか市場内を散策する。すると尾鰭の黒いヒラアジ類が2個体目に付く。見るとヨロイアジである。ヨロイアジは昨年の今頃の時期に初入網した魚であり、今年もまたご対面。ヨロイアジは昨年2個体獲れただけなので、標本はまだ少ない。今日は学生も来ているのでこのまま鹿大へ持って行ってもらえるので標本用に確保する。ヨロイアジが2個体かと思っていたら、確保してよく見るともう1個体はヒシカイワリである。黒い尾鰭ばかり気になって顔付をよく見ていなかった。更に標本用に確保したので採集した場所を調べる為に伝票を調べると、驚く事にうちの定置網で獲れたものである。今日は定置網漁での漁獲量が多く、沖でこの魚を見つける事は出来ず、更に帰港したら私は特に漁獲の多かったサワラの選別作業を最後までしていたので、他の魚を見ることなく水揚げが終了した為に気付かなかったみたいである。この2種が来れば今後が非常に楽しみである。

ヨロイアジ



ヒシカイワリ
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ラクダハコフグ

2017年11月21日 | 定置網
 昨日、市場で水揚げしていると、漁協職員から他の定置網で珍しいハコフグが獲れ活魚の場所に入れてあると教えてもらう。見に行くと定置網でたまに獲れるハマフグである。水族館用にという事でもなく、ただ名前を知りたいとの事であったので採集された方に電話で名前を伝える。このハマフグは必要ないとの事なので標本用に頂き、船に泳がせて置く。そして今朝、定置網漁を終え市場に帰港すると魚ボラの学生に宮崎大学の学生が来ている。宮大の学生は以前にも魚類相調査に来ており、今回もその続きという事である。うちの定置網だけでなく他の定置網の水揚げ作業も覗いて標本を集めている。今日集めた標本を鹿大へ持って行ってくれるというので、序でに昨日のハマフグも渡す。船を繋ぎ再び学生に会うと先程渡したハマフグは珍しいラクダハコフグだと教えてもらう。自分で見た時にぱっと見でハマフグだと思い込んでいたみたいでラクダハコフグと聞いて驚く。ラクダハコフグは昨年宮崎で標本に基づく初記録として報告されていた。だが、ラクダハコフグは昔から図鑑に載っており、珍しい魚という認識が無く、昨年この論文を見て驚いたのを思い出す。それからは注意して見ていなければいけなかったはずだが、今回気付かなかったことをとても情けなく思う。このラクダハコフグ、生きたまま学生に渡したが、その時は体側に綺麗に模様が入っていたが、その後ラクダハコフグと知って再び見せてもらった時にはその模様は無くなっている。この模様が表れている状態で標本写真を撮りたいところではあるが、このラクダハコフグの体形は撮影時に体を横にすることが面倒であり難しいので、撮影できるだけで良しとせねばならない。


コメント (2)
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