お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

メカジキ

2010年06月09日 | 市場

 今日は帰港すると他の定置網の人に変わった魚が獲れたと教えてもらい、見に行く。その魚は既に水揚げされておりブルーシートが掛けられているが、特徴的な長くて平たい剣状の吻が顔を覗かせている。メカジキである。メカジキはここでは珍しく、これまでに市場に揚がっているのを1度だけ見たことがある。その時に写真に収めてはいるが、その個体は水揚げ時は既にこの特徴の吻が切り落とされていた。今回の個体はまだ吻も残っている。この個体はお隣の定置網で漁獲された。メカジキは大変に暴れる魚なので、普通は電気ショックなどを使い捕らえるが、ここらの定置網にそのような装備はない。暴れるメカジキとの戦いの跡がこの個体の頭部に確認できる。滅多に獲れない魚なのでもちろん魚ボラの標本用にも欲しいが、このサイズではどうにもならない。
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リュウグウノヒメ

2010年06月09日 | 市場

 今日は水揚げをしていると漁協定置の人にあげられないけど珍しい魚が獲れたと教えてもらう。生かしていて水族館に既に連絡済のようである。見に行くとリュウグウノヒメである。リュウグウノヒメはうちの定置網でも何度か獲れた事はあるが珍しい魚である。今まで獲れた個体からすると結構小さく、標本にはもってこいのサイズである。見た感じ生きてはいるものの、既に横になってしまい水族館での飼育展示にはちょっと難しそう。水族館に渡すのを諦めて譲ってくれないものかと思う。その後、仕事をしていると漁協から電話があり、水族館が受け取りに来たが既に死んでいたようで、水族館の職員が私に渡してくれと漁協職員が頼まれたそうである。私も仕事中で手が離せなかったので漁協の冷蔵庫に入れて置いてもらう。仕事終了後、個体を受け取りに行く。見るとまだそれ程傷んではいない。魚ボラの標本用に確保する。リュウグウノヒメは背鰭・臀鰭が非常に大きい。個体は小さいものの、展鰭状態で撮影用の水槽に入るか心配である。だが、水槽を斜めにして標本は何とか入り、写真を撮ることができた.。
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