お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ツチホゼリ

2010年06月01日 | 市場


 今日は水揚げ作業をしていると漁協職員から呼ばれる。このような時は珍しい魚が揚がっていて名前がわからないという場合が多い。何が揚がったのかとワクワクしながら向かうとやはりここでは見たことのない魚が活魚で水揚げされている。体形からハタ科の魚であることが分かるが見たことはない。だが体全体に小黒点が密在している点で心当たりの魚がいる。ツチホゼリである。ツチホゼリは水族館で実習をしていた時に扱った事があり知っている。でも、この個体は全身が灰色のまだら模様で、白い部分は青み掛かっていて綺麗であり、このような体色のツチホゼリは見たことがない。でも全長で30センチ程のまだ若魚と思われ、恐らく小さい時期はこのような体色なのだろうと思う。小さかったので安いだろうと思い購入し、もちろん魚ボラの標本用にと確保する。心配は撮影用の水槽に入るかであったがギリギリセーフで無事に撮影できた。ネットで調べるとよく似た体色のツチホゼリの方が多く確認でき、これが普通の体色なのだろうかと思うも、検索図鑑には変異が出ていて、こちらが変異個体のように載っている。真相はまた魚ボラで!
コメント
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