初めて知る高齢という現実

最近、弱ってきたオット82歳。
何とか二人で明るく過ごしたいとあがく毎日を記録します。
だんだんグチに移行?

忘己利他

2010年03月29日 07時42分00秒 | 明け暮れ
最近夜の寝つきがよくなりました。
昼間、オットの顔色見つつ過ごしていますので
その疲れかな?
少し本を読んで、早々と寝入りますので
結構なことでございます。

その反動か、今朝四時からのNHK「こころの時代」は
瀬戸内寂聴さんのお話でした。
今年87歳と言うことですが、声のハリのいいこと、
早口で、打てば響くお返事です。
これでも目が片方見えないし、耳は聞こえが悪いので
補聴器はてばなせない、膝も痛むのです、とのことでした。

それでも書くことが大好きで、短いものでも書き終えると
嬉しくて堪らないそうです。
これこそ生きがいであろうと思いました。

話の中で「忘己利他」ということばをおっしゃいました。
(仏語で「もうこりた」と読みます)
“己れを忘れ他を利するは慈悲の極みなり”
なんと慈悲に満ちた行為でしょう。

なんの見返りもなくても、感謝されなくても
お礼のひとつもなくても、それで良しとするこころです。
いや、それで良しとするこころもないことでしょうか。
淡々と、他のために尽くし続ける…

いま、思ったのですが、宮沢賢治と相通じますね。

要らざることを付け加えれば、凡人は
見返りを要求します、感謝されたがります。
お礼の言葉一つを言ってくれたら…気が済むのにと思いますが、
それでは済まなくなるのが、悲しき凡人です。

母性は仏の心です。母性は慈悲心です。

はい、私も母の一人であり、
最近はオットさえ、子の位置に住み込んできています。

「もう、懲りた」じゃなくて
「もうこりた」で頑張りますッ。


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1 コメント

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ありがとうございます (柚子ごしょう)
2010-03-29 14:03:11
今日もいい言葉を聞きました。

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