初めて知る高齢という現実

最近、弱ってきたオット82歳。
何とか二人で明るく過ごしたいとあがく毎日を記録します。
だんだんグチに移行?

・反省物語

2007年06月15日 14時21分33秒 | 老いへの道
しとしとと梅雨らしい降りかたです。
今年は遅れたそうですが、きれいに『梅雨』って感じで
入梅してくれました。

コレステロールって悪者と思っていませんでしたか?

脳にとっては、大切なモノらしいです。

『コレステロールが増えた神経細胞を調べると、
情報伝達物質を受け渡ししやすい状態になっていた。
一方、コレステロールの合成を妨げる薬剤を入れると
脳の情報伝達機能が抑制された。』
(産業技術総合研究所関西センターの小島正己・主任研究員や科学技術振興機構の鈴木辰吾研究員らのグループが
ネズミ(ラット)を使った実験で明らかにした)

とのことです。

今までの悪者が善人になり、
やたらに摂らないようにすると、ボケになる、
そういえば塩分についても、似たようなこと言われていましたね。

学問とは遠いところに住む、中高年は
右だ!それっ!
左だ!それっ!
と右往左往。

毎日、三度三度、頂く食べ物は、命の泉です。
若いから、元気だからとおろそかに考えていると
年取ってから、シッペ返しを受けます。

年金と同じね。

若いとき、「どうにかなるさ」と構えていると
老年になってから、
「アリとキリギリス」のキリ氏のように
さまよえる老人になります。

生きていたら、めでたく老人になります。
老いに備える心がけが、身を救います。
あとさき考えないと、めでたくない生活となり
生きることだけで苦しくなります。
心がけが大事であります。

これは成功物語ではなく、シッパイした者が語る
反省物語であることを、心に刻んでお読みください。

やり返せる人生であれば、10歳ぐらいから
やり直したいです。

時間が来たよ~。
泳ぎに行ってきま~~す。







・うへっ

2007年06月12日 14時14分23秒 | 老いへの道
2~3日前のことですが、
なんともこの映像が頭の中を行ったり来たりで…

ブログで吐き出せば、少しは軽くなるかと…
思い切って書きます。


えー?なんのこと?


気を持たせるようですが、躊躇する気持ちも
すこーし分かって下されたく存じ候。

車で出かけた時のこと、
そのおうちの前を通るとき、玄関から奥さんが
出てこられました。
会釈しようかな…と思った時、車には気も留めず
裏手に行くために、くるりと向きを変えられました。


その瞬間、私の目が…テン。
だってその奥さん、お尻がマルミエ。


エプロンを掛けていました。
前から見ると、不自然さはありません。
んー、スカートが短いと思ったかな?

スカートのはき忘れは想像できます。
でもパンツはき忘れはナイでしょう。

いつ、どうして脱いで、そのまま外へ出る
ことになったのか、どう考えてもその背景を
想像することが出来ない私です。

それに、そのことに気付いた時の奥さんの気持ち。


一瞬のことなので、誰にも気付かれなかったと
ホッと安心されたでしょうが、そ・の・じ・つ…

ちゃんと見られていたし、
ブログにまで書かれていようとは…

アァ、私って悪いことしているかなぁ

良心は痛みますが、あの光景を忘れたいのは
私なのです。


二度と再び、こういうことはしないで下さい。






80歳は超えている奥さん。









・マジメな話

2007年06月05日 15時18分51秒 | 老いへの道
久しぶりに元職場の友人達と、電話で会話。

それぞれ50台の半ばに達し、子のこと親のことに
悩むお年頃なのです。

Bさん、親御さんの体が思うように動けなくなり
一所懸命に看護でも介護でもしようという気持ちは
あっても、理想と現実のギャップに悩む毎日です。

疲れて考えることは、自分が迎える「その時」のこと。

私は延命処置は一切要らないし、寝込んだとしても、
「『放っておいて』と今から宣言しているのよ」
という悲しい話。

不自由なく介護してあげたい気持ちは山々なれど…

「長ごう病まんで、早う逝かにゃんね。」

昔は冗談で言っていたこと、真顔も真顔
大真面目で話し合います。

これ、必死の念願であっても、滅多に聞き入れられる
ことでないのが…
努力の仕方が分からんし。







・老いが来る…

2007年05月29日 16時32分15秒 | 老いへの道
昨日upした松岡氏のこと…
日ごろ困った人と思っていたところに、思わぬ事態に
ショックを受け、書いてしまいましたが、
思いやりが足りなかったかナーと、いささかの反省。

感情的はいけません。と思いました。

今日は夫の機能病院診察で、半日過ぎてしまいました。
右手の震えが進んだようですので、薬を増やしてみよう
と言うことになりました。

5年前の軽い脳梗塞の後遺症で、歩行が少々オカシイです。
歩き出すと落ち着くのですが、最初はノーグー。
完全じじ歩き…
ダンディ気取りなので、気にしているのは本人。

しかし、はっきりお医者さんはおっしゃいました。
一度詰まって、不自由になった部分は元には戻りませんと。

そうと分かれば、今あるものを大事にしなきゃーね。

じじもばばも無理しないでボチボチを合い言葉に
体大事に過ごしましょう。



・見失い勝ちの日々

2007年05月19日 09時34分57秒 | 老いへの道

昨夜、NHKで「プレミアム10」
「神様がくれた時間」と言う題で、映画監督の岡本喜八さんと、
奥様のみね子さんの最後の300日のことを放送していました。

岡本さんは81歳になって、食道がんが発覚しそれも末期
という状態、手術もできないということで、
夫婦で自宅介護という道を選ばれたのです。
映画監督という夫を助けて、みね子さんはプロデューサー
をされて、陰に日向に、夫とともに映画の道を歩んで来られました。

食事が飲み込めない夫のために、毎食刻んだり、砕いたり、
好きな肉を食べるのに、すき焼きをつくり、
野菜と肉をミキサーにかけて、どろどろの状態にして、
食べる、食べさせる日々です。
ステーキを焼き、普通に口に入れ噛んだ後は出す
と言うワザで栄養を摂ったのですが、
それも出来ない日がきます。

パジャマを着せないで、最後まで普通の服に着替えて、
二人で撮りたいと願っていたシナリオの読み合わせ、
書き直しを、気分のいい日にやり続け、普通に普通に
日を過ごしました。
やがて病気が分かってから10ヶ月後に監督は力尽きます。


病院暮らしをいやがる夫の最後を、看取りながら、
覚悟したこととはいえ、妻も疲れ果てます。

命が尽きる頃、現実が分からなくなる夫の言葉
「あなたは誰ですか?」に、ショックをうけますが、
犬の散歩に出かけた折に、
娘さんに
「オレは今好きな人がいるけど、一緒になっていいかな?」
と恥ずかしそうに言い、「その人、どこにいるの?」
「今、犬の散歩に行ってるよ」と現実とない交ぜになりながら、
愛する人は奥様のみね子さんでした。


みね子さんは、監督が亡くなった後、何をする気力もなく、
1年ほど閉じこもりますが、今は、映画の世界から離れ、
同年代の人たちと、卓球を楽しまれるように、立ち直られました。
夫より先に私のほうが逝くかも知れないなど思うように、
看護はエネルギーを消耗します。

岡本監督は幸せな方でした。
理解し合い、信じ合い、二人の愛を全うされました。

羨ましいし、そうありたいと、願いますが、さてと…

経験者の言葉は、有難いですね。

真似できないまでも、そうあらねばと言う指針を
示してくれます。


 


・その日まで

2007年05月18日 12時38分24秒 | 老いへの道

先日、新聞に載っていた文の中から
お借りします。

 「年をとったら 出しゃばらず 
 憎まれ口に、泣き言に
 人の陰口 愚痴言わず
 他人のことは 褒めなされ
 聞かれりゃ 教えてあげてでも
 知ってることも 知らんふり
 いつでも アホでいるこっちゃ」


振り返れば何のこと、全部反対のことをしております。

こりゃ、あの世に旅立つまで、直らないのでは
ないかと心配になりました。

ま、頑張る気持ちがあればいいかと思い直しました。

だって

『阿弥陀仏 此(ここ
)を去ること 遠からず

と4月のカレンダーにあり、この仮の世も
一時のことだそうです。

去る日いつでしょうねぇ~

 

 


・楽しくない話 2

2007年05月17日 14時52分52秒 | 老いへの道

写真投稿が続いたので、文章を書く脳が退化しています。

ほんと、真っ白で何も浮かびません。が…

先日、書きました義弟の手術のことですが、
その後の知らせでは、どうも芳しい様子ではありません。

腸から、食事を注入して摂っているのですが
食事を入れると化膿が出てきて、痛がるそうで
今は、点滴が頼りです。

食道とともに、声帯も切り取りましたので、声も出せず
聞いただけで、絶望的展開です。

管でつながれ身動きもならず、それでも本人は帰りたがって
口の動きで「外出、外出」と訴えるそうです。

奥さんである義妹も毎日、中津~大分間を車で移動しながら
夫を見舞っていますが、帰宅するときはイヤがって
「帰るな」と言う意味で奥さんの手を、ありったけの力で
ピシャピシャ叩くそうで、聞いただけで、痛ましくなります。

どう良い様に見ても、難しい状態のようです。

お医者さんは、「今は横ばいの状態で、悪い方に向かっている訳ではない」と、言われるそうですが、見た目、良くない様に見えれば、楽観は許されないということなのでしょう。

奥さんもほとほと疲れています。
子ども達は、時間があれば帰ってきて様子を見ていますが、
何ぶんにも住まいが関東なので、思うようになりません。

どうなるのでしょうか?
義弟はうちの夫と10歳違います。
まだまだ67歳ですから、逝くのは早すぎます。

義妹と電話で話して、悩みを聞くだけです。

楽しくない話ですが、人生いろいろと思って読んで下さい。

 

 


・月命日の日のグチ

2007年04月26日 09時50分10秒 | 老いへの道
26日、毎月のお参りにお坊さんが来て下さいます。
お花や、おかざり、お供え、お布施の準備も済んで
お待ちしているところです。

仏説阿弥陀経を、ご一緒にあげます。

今朝は咲き初めの芍薬を持ってきて下さった
お友達のお陰で、お仏壇が一段と華やかです。
芍薬だけど、ボタン色…

有難いことです。
いろいろ助けて頂くことばかりです。

食欲がないわけではないけど、食が細いオット。
メインのおかずに眼も呉れず、まず漬物、漬物…
むっとするか、がくっとするか、そ知らぬフリをするか…
毎度のことなので、見ないフリ…

気に染まぬものには、手も出しません。
だからといって、アチラ様に合わせると
コチラ様のストレスが溜まりますので
たまには、コチラ様の好きな物をダダーッと
並べ奉ります。

これ、イジワル??
ということで、これもストレスですyo.

おしゃべりの種もないし
ピンクの生活はかすみっぱなし。

折角お坊様がいらしゃる日なのに
このバチアタリ奴。
えぇ私のことでござります。




・楽しくない話

2007年04月25日 09時30分41秒 | 老いへの道
昨夜遅く大分に住む義弟の長男から電話がありました。

この義弟7~8年前に脳梗塞を起こして、
半身不随という不自由な体なのです。

67歳。ほとんど、車椅子の生活です。

毎日のように養護施設に出かけて、
愛すべき性格でそれなりに人様と交わり、
交流もうまくいって、生活していたのですが
一昨日の23日、食道癌が再発して、
切り取ったそうです。

再発と書きましたが、舌癌も一部分切り取っています。
幸運と言うべきなのでしょうが、梗塞で入院中に
癌が見つかり、早めに取れたということで
それからは毎月検査して、「もう大丈夫」と
安全宣言を出されるところでしたが、
またも、癌の奴メが繁殖していました。

大手術だそうで、2度に分けて手術されるそうです。
悪いところを切り取り、切り離してあるので
あと体力をつけてから、切り離した部分を
くっつける手術をするんだそう。

2度目が何時なのか分かりませんが
むごいことが出来るんですねぇ…
モノとしては、理屈は分かりますが
何ともイヤハヤ…

助かるためには仕方のないことなんでしょうね。
子ども達は関東に住んでいるので
連れ合いも60歳を過ぎ、一人で看病ができるのでしょうか。
手伝える地域だといいのですが、離れているし…

こちら、見舞いに行くのさえ行けるかなぁ
と二の足を踏む状態…

老いると楽しい話はありませんねぇ。











・増してきた「惚け力」

2007年04月24日 09時33分05秒 | 老いへの道
昨日のブログで「法悦」という言葉を使って
間違っていたかも?と気になっていましたが
いま、辞書で調べたら、間違っていなかった。

(仏法を聞いたり信仰したりすることにより
心に喜びを感ずること。法喜。)
とあり、正にピッタリと感じました。

その時知人の××さんに会ったのです。

親戚ではありますが、別の人と思い込んで
「先日は有難うございました」などトンチンカンを
言い、そして「あっ」と気がつきました。

そこで「ごめん、○○さんと間違えてた」と言えば
済むのに、無理やり話を合わせるもので
アチラも眼を白黒…
こちらも冷や汗…
人間正直に生きなければと反省…反省…

そして間違う自分を観察。
似てもいないのにナゼ?

先ず、○○さんしか会わないはずという思い込み、
○○さんに渡す写真があったのに、持ってくれば
良かったと家を出てから思っていたこと。

つまり○○さんについての印象が強かったので
とっさに取り違えたらしいです。

赤瀬川原平さんの「老人力」渡辺淳一さんの「鈍感力」
ワタクシメの「惚け力」
並べたら悪いか!!??

とみに増してきて、将来楽しみな毎日であります。