先日、朝日新聞の書評で読んだ本が読みたくて
街に出たついでに買った本。
武田百合子さん著「富士日記」である。
覚えていないことを書くのは、失礼ですが
以前、百合子さんの著書を読んだことある。
気負わずたんたんと、ユーモアもあり、
面白い人だなぁと思った覚えがある。
この「富士日記」上・中・下と文庫ながら
3冊あり、今は上を読破中であるが、
この本買っててヨカッタ。
今の私の、中途半端なゆれる心持ちの時期に、
この本を読む行為が慰めになるし、楽しみである。
日記は昭和39年7月から始まり、昭和51年9月まで。
東京が住まいであるが、富士の裾野に別荘を持ち
富士山荘での生活のみが日記になっている。
土地の人々との交わり、その日に買った品物と値段。
富士の気候や天気、木々のそよぎや、小鳥・小動物の
動き、その日の朝・昼・夜の食事の献立など
何でもないことのようで、その時百合子さんの目に
写ったことが、克明に記されていて、思わず引き入れられる。
1925年のお生まれで1993年に亡くなっている。
今計算してみたら、68歳でなくなったのかぁ。
作家の武田泰淳の妻として、この日記も夫の泰淳さんから
勧められて書き始めている。
その当時、出版されることなど頭にないだろうから
言われるままに記録のつもりであろう。
でもイヤだとは一言もないので、もともと文才があり
書くことは、日常の夫を見ていて好きだったのであろう。
1935年に生まれた私と10歳違いの年上である。
その当時の同じ空気を吸っていた社会状況が思い出されるし、
今と比べると不自由さがあった時代だなあと
まさに隔世の思いがする。
でも、地に足をつけて、人々はしっかり生きていたなあと
思わずにいられない。
ある程度の年がいった人にはわかると思う。
ある程度っていくつ?
そうね、50歳より上のひとね。
街に出たついでに買った本。
武田百合子さん著「富士日記」である。
覚えていないことを書くのは、失礼ですが
以前、百合子さんの著書を読んだことある。
気負わずたんたんと、ユーモアもあり、
面白い人だなぁと思った覚えがある。
この「富士日記」上・中・下と文庫ながら
3冊あり、今は上を読破中であるが、
この本買っててヨカッタ。
今の私の、中途半端なゆれる心持ちの時期に、
この本を読む行為が慰めになるし、楽しみである。
日記は昭和39年7月から始まり、昭和51年9月まで。
東京が住まいであるが、富士の裾野に別荘を持ち
富士山荘での生活のみが日記になっている。
土地の人々との交わり、その日に買った品物と値段。
富士の気候や天気、木々のそよぎや、小鳥・小動物の
動き、その日の朝・昼・夜の食事の献立など
何でもないことのようで、その時百合子さんの目に
写ったことが、克明に記されていて、思わず引き入れられる。
1925年のお生まれで1993年に亡くなっている。
今計算してみたら、68歳でなくなったのかぁ。
作家の武田泰淳の妻として、この日記も夫の泰淳さんから
勧められて書き始めている。
その当時、出版されることなど頭にないだろうから
言われるままに記録のつもりであろう。
でもイヤだとは一言もないので、もともと文才があり
書くことは、日常の夫を見ていて好きだったのであろう。
1935年に生まれた私と10歳違いの年上である。
その当時の同じ空気を吸っていた社会状況が思い出されるし、
今と比べると不自由さがあった時代だなあと
まさに隔世の思いがする。
でも、地に足をつけて、人々はしっかり生きていたなあと
思わずにいられない。
ある程度の年がいった人にはわかると思う。
ある程度っていくつ?
そうね、50歳より上のひとね。