昔の人は辛抱しましたね。
贅沢なんて何一つしませんでした。
仏壇にあげるお灯明でさえ油が減るということで、すぐ消されました。
漬物にかける醤油だって、余るようにかけると叱られました。
食べ物を残すなど考えたこともありません。
たまに鰯が一人に一匹ずつ配られたりすると、
弟達と長く持たせる競争です。
チビリチビリと身をむしって、三日ぐらいは食べました。
母は私達の鰯の頭だけを食べ、身のほうは分けて呉れました。
卵を一個、ご飯にかける贅沢はしたことありません。
たまに…そう…たまにそういうことがある時は、
一個を混ぜて三人ぐらいに分けて食べました。
ご飯を多めにつぎ、醤油で味付けした
卵の匂いのするお醤油ご飯でした。
それでも美味しかったぁー。
鉛筆や消しゴムやノート、買って貰ったのかなぁ、
なんか喜んだ覚えがありません。
冬は寒かったです。ただひたすら寒かったです。
手はヒビだらけ。足もヒビとしもやけ。
外は木枯らしが吹き荒れ、壁の隙間から北風が遠慮なく入ります。
暖房(?)は火鉢だけ、それでも炭は買わねばなりませんので、
たくさん燃やす贅沢は許されません。
わずかな火に手をかざし暖をとる…
トイレだって一度外に出ないと行けないし、
雨の夜など泣きたかったよ。
困ったのはお風呂、五右衛門風呂は下から
燃やさないと湧かないし、薪も風呂を燃やすものは
決まっていて、手がかからなくて、
火持ちのいい薪など燃やすと怒られます。
根シバといって、秋の終わりに小さい竹を鎌で刈り寄せてあったものです。
火付きはいいのだけれど、すぐボーッと燃え尽きてしまい、
しょっちゅうそばに着いていてくべてやらないと、すぐ消えます。
風呂焚きは大変でした。
これも雨のときは、燃えないし風呂の焚口は雨が降り込むし、
傘差して焚口をのぞき込んだものです。
あーやだやだ。
もう、思い出すのもいやになりました。
贅沢なんて何一つしませんでした。
仏壇にあげるお灯明でさえ油が減るということで、すぐ消されました。
漬物にかける醤油だって、余るようにかけると叱られました。
食べ物を残すなど考えたこともありません。
たまに鰯が一人に一匹ずつ配られたりすると、
弟達と長く持たせる競争です。
チビリチビリと身をむしって、三日ぐらいは食べました。
母は私達の鰯の頭だけを食べ、身のほうは分けて呉れました。
卵を一個、ご飯にかける贅沢はしたことありません。
たまに…そう…たまにそういうことがある時は、
一個を混ぜて三人ぐらいに分けて食べました。
ご飯を多めにつぎ、醤油で味付けした
卵の匂いのするお醤油ご飯でした。
それでも美味しかったぁー。
鉛筆や消しゴムやノート、買って貰ったのかなぁ、
なんか喜んだ覚えがありません。
冬は寒かったです。ただひたすら寒かったです。
手はヒビだらけ。足もヒビとしもやけ。
外は木枯らしが吹き荒れ、壁の隙間から北風が遠慮なく入ります。
暖房(?)は火鉢だけ、それでも炭は買わねばなりませんので、
たくさん燃やす贅沢は許されません。
わずかな火に手をかざし暖をとる…
トイレだって一度外に出ないと行けないし、
雨の夜など泣きたかったよ。
困ったのはお風呂、五右衛門風呂は下から
燃やさないと湧かないし、薪も風呂を燃やすものは
決まっていて、手がかからなくて、
火持ちのいい薪など燃やすと怒られます。
根シバといって、秋の終わりに小さい竹を鎌で刈り寄せてあったものです。
火付きはいいのだけれど、すぐボーッと燃え尽きてしまい、
しょっちゅうそばに着いていてくべてやらないと、すぐ消えます。
風呂焚きは大変でした。
これも雨のときは、燃えないし風呂の焚口は雨が降り込むし、
傘差して焚口をのぞき込んだものです。
あーやだやだ。
もう、思い出すのもいやになりました。