初めて知る高齢という現実

最近、弱ってきたオット82歳。
何とか二人で明るく過ごしたいとあがく毎日を記録します。
だんだんグチに移行?

地獄の鬼がくる

2010年05月31日 15時19分42秒 | 老いのあとさき
K病院へN先生の受診に行きました。

「お腹を暖めることで、座薬を減らす努力を
しています」と伝えましたら、それはいいことです、と。

「がんが無かったそうで、良かったじゃないですか。
まだ、手足の強張りもないし、パーキンソンの強い薬を
使う段階ではないですね」

「ふ~ん、そうですか~」と引き下がりました。

オットは先生の言葉を聞き違えて、
「パーキンソンではないそうだけど、いったい何の病気だろうか?」
とのたまい私を驚かせます。

パーキンソンでは、痛みを伴うことは無い…と
キッパリおっしゃいましたから…

これがまた困るんだな~

ま、しかし、こういう症状が出ている病気と
カクゴを決めて、軽く感じる努力しかないということ。

でも、発作のように痛みが来て、それと戦う時間が
オットも私も地獄の時間でありますよ。




バクハツ

2010年05月30日 13時32分38秒 | 老いのあとさき
お、お恥ずかしい…

「修業」などという言葉を使って
ブログを書いたのは、昨日の事でしたのに…

今日は私の感情が一気にバクハツしてしまいました。

朝食のあと、いつもの発作ともいえる
痛みが来て、1分置きに呼びつけます。
体の向きを変える、枕の置き方、首の位置
肩に枕がさわる、腰!、etc…

思い出しましたよ。
赤ちゃんが、ショッチュウ泣いて、茶碗が洗えない
オムツの洗濯しなきゃ~等々。
50年も昔の事ですがね。

自分の世界に浸っているオットは
私のことなど眼中になく、あれこれ言います。

耐えられなくなって、涙が噴きこぼれました。

オットはびっくり。
オレそんなに酷いこと言ったか?そんな顔。

こっちも胸のうち全部は言えませんよ。
だから涙になるのよ。

でも、10%ぐらいは分かったようで
それ以来おとなしくなりました。

「おれ、まだ死にたくないよ」
だってサ。

まだまだ死にはしませんよ。






修業を積む

2010年05月29日 13時22分55秒 | 老いのあとさき
少し明るい日が戻ってきました。

がんはないとPET検査で分かり
痛い腹部を、速攻で暖めることで
パーキン殿も一歩後退されました。

原因がはっきりしないうちは、暖めることにも
躊躇がありますから…
「逆の事していたら、いかんなー」とか。

タオル1枚と侮るなかれ
ゆるく絞ったタオルを約2分、レンジでチン。
アッツアツになりますので、ビニール袋に入れて
お腹に入れて、長い間熱いです。
すぐは冷めません。

気持ち良いのか、うとうとして、目が覚めたら
痛みは去っているというパターン。
昨日は座薬を使わずに済みました。
これって大進歩だ~~い。

これで以前の生活に戻れたら、こんな嬉しいこと
ありません。

パーキンソン病は一度かかると完治はないそうで
少しづつ極楽へ近づきますが、
他の病気だって、年をとれば似たような症状だと
思っています。

で、痛みがなくテレビを見る余裕があり
それで時間が過ごせれば、この世の極楽ですよ。

痛みという修行の時間をくぐって、ちょっとは
ものの見方が違うようになりました。




不思議な布

2010年05月28日 15時36分23秒 | 老いのあとさき
推測が当たっているか、当たっていないのか
誰からも正解は届きませんが、
こちらの気持ちとしては、落ち着きました。

あーじゃない、こーじゃないと
迷っているときが、一番気持ちが波立って
きっとそれは良いことではありません。

「パーキンソン症候群」
その症候群のひとつなんでしょう。
そこまで痛みがあると言うのは
きっと特異な例なんでしょう。

特徴のひとつに手足の冷えがあります。
手も足も、氷のように冷たいです。

朝方、タオルを暖めて、ビニールに包んでくれと
言いますので、その通りにしました。
タオルが適当な重さで、ホカホカと暖かく
それを腹部に置きました。

結構長い間暖かく「こら、よかば~い」です。
実はネットをさ迷って、ここ見つけました。

高いし、ほんとかな?の気持ちもあるし
迷っております。
この、不思議な布のことは、終わりほうです。




刑事の推測

2010年05月27日 19時48分45秒 | 老いのあとさき
つ、つかれました。

「オットの検査の付き添い」とかけて何と解く?

美しい海岸と解く(白砂青松)

はい、整いましたぁ

その心は「まつだけ…」(松・待つ)

疲れているのに、なに書いているんだ?



ところで今日の結果:がんはありません。

辣腕刑事は、ひとつの可能性を否定しました。
がんからくる痛みではありませんと。

パーキンソン病の症候であろう、と
老刑事は推測します。

もう何が何やら分かりもさん。


困ったちゃん

2010年05月26日 17時03分48秒 | 老いのあとさき
中央病院へ行ってきました。
待ち時間の長いこと~

それでも、肺がん手術のM先生が
ちゃんと向き合って下さって、
怖いくらいのまじめな顔で
真剣に話して下さいました。

M先生がおっしゃるのには、
肺がんについては、手術の担当をしたので、
肺がんの変化については責任を持ちます。
が、その痛みについて
詳しいことは調べないと分かりませんし
機器にはっきり出れば、病状も説明できますが
難しくなれば、消去法で見つける…

つまり、敏腕刑事がコツコツと
証拠を突きつけながら、
真犯人探しをするのと似ている…

「西洋医学ですべてが分かるわけではない」
と…

先日聞いた薬剤師の先生とまったく同じ話でした。

そこまでは、しぶしぶでも納得せんとね。

そしてPET検査の予約を取ってくださいました。

明日午後、がんがあるのか、ないのか、
その一点については、はっきりするはずです。

がんも困る…がんでなくても困る~



竜馬のあと

2010年05月25日 14時23分09秒 | 老いのあとさき
楽しいことありませ~ん


それでも搾り出しました。


もうすぐ読み終わる「竜馬がゆく」

読み終わったら、抜け殻になりそう…
江戸城無血明け渡しの直前を読んでいるので
ワクワクしています。
うまいな~司馬遼太郎さん
司馬さんもクライマックスに
渾身の力を注ぎ込まれています。

見てきたよう…
そこに居合わせたよう…

事実よりも、筆の力で面白く、
或いは事実とない交ぜの盛り上げ、しびれます。


それで、その後の抜け殻の私をどう始末するか。

しきりと作中に出てくる、イギリス公使パークスの
通訳官「アーネスト サトウ」のことが知りたくなった。

朝日文庫 萩原延寿著「遠い崖」(アーネスト・サトウの日記抄
全14巻)もっとも文庫版ですから735~945円です。

電話1本で配達して貰えます。
いっぺんには買えませんので、チビチビね。




お手上げ

2010年05月24日 13時43分57秒 | 老いのあとさき
今日は、また病院へ
K病院のN先生、先生のほうが「困った症候群」になりました。

今日はとうとう
「何の病気か思い当たることはありませんか?」

笑っちゃうでしょ?

薬が思うように効かないと申し上げたら
「今日は薬は出しません」

もっともこれは明後日、
中央病院へ行くことになっていますと言ったせいね。

病院へ行く前は痛がったオットも
着いたら平気な顔なので、私に余裕がありました。

そうなのよ。
痛がって「オーイ、オーイ」を連発されると
私も落ち着きを失って右往左往。

痛みがなければ、パーキンソンが進もうと
足がもつれ様と、
仕方がない…と余裕カマスんですが…

もう若くはないもんで、多少のことは
シカタナイっすよ。分かっているんすよ。



そ~して、車のバッテリーが古くなっていて、
暫く動かさなかったところ
とうとうかからなくなりました。

新品のバッテリーと取り替えますが
オットから車に乗るという意欲が無くなったようです。

娘に「乗っていいぞ」なんて言っています。

意外と平和裡に気持ちが変わったもんだ
イタタイタタと言いながら、
諦めがついたのかな?













どうなる?

2010年05月23日 07時22分57秒 | 老いのあとさき
雨音が一晩中続いていました。
風ちゃんの運動会なのですが、明日に順延。
でも明日も雨だったら、またその次?

毎日数時間練習するので疲れる…というメール貰いました。
その練習がハレるように、晴れの日にやらせたいね。
小学校の時は毎年見に行っていたけど、今年は行けないよ。

おじいちゃん家から出られない…
痛みをこらえながらの毎日で大変。
入院しているのと、どっちが良いだろうか?と思う。
この前までは、家で好きなテレビを見て、いいかな?と思っていたけど、
入院のほうが気分的には落ち着くかな?と思う昨今。
まあ、入院させてくれるところがあれば…の話。

最近は、痛みの時間ばかりで休むヒマなし、強弱はあるようだけど。
私もね、格闘技の毎日だよ。
痛みで体を自分で動かせないので、赤ちゃん見たいに抱えてやらないと…

夜などグッタリ(私)
それが顔にでるらしく「ごめんね」とおっしゃるけど…
可哀想だよね。どうしてこうなんだろう…って。

水曜日の中央病院の診察が待たれます。
でも、「検査ではどうもありません」と言われるのが
困るなぁ、イヤだなぁってほんとは喜ばないといけないんだけど。

今日も戦いの幕開け…


竜馬が行く

2010年05月22日 11時39分23秒 | 老いのあとさき


柚子ごしょうさんから面白いですよ~
と薦められて、すぐ買い込みました。
進度に合わせて、3回ほどに分けて買いました。

すっかり長編づいている私は、早く読むと勿体ないと
ゆっくり読ませて貰いました。

福山雅治の竜馬サンに、追いつけ追い越せ!
とうとう追い越してしまいましたが…

高知を旅したとき、もちろん桂浜の「竜馬記念館」を
時間をかけて回りましたし、地元のお友達が
館長さんとお知り合いでしたので、
熱心に竜馬礼賛と行動の記録を、
お話いただいたのですが、カメラのほうに熱が入った私は
友達を写すのに忙しく、お話を聞き逃してしまいました、
っていうか、竜馬さんのことを詳しく知らなかったので、
軽んじてしまいました。
今にして思えば惜しいチャンスを逃したものです。


私は幕末の志士の一人としか思っていませんでしたが
彼の位置は重要であり、時期を見ることにかけては
誰にも負けず、人の肩書きに媚びず、
あの時代の先を見通す力の強さ、
それを飄々と乗り越えて行く竜馬さんは、
時代を超えて今なお人を引き付けて止まないのも、
むべなるかな、と思います。

司馬遼太郎さんは、その時代を一緒に生き、行動を共に
したかのように描写されています。

生涯のことをうっすらと知ってはいても、
手に汗握る、物語です。

実は8巻目は今夜から読みます。
きっと、なみだするのではないでしょうか。