初めて知る高齢という現実

最近、弱ってきたオット82歳。
何とか二人で明るく過ごしたいとあがく毎日を記録します。
だんだんグチに移行?

夏の小さい思い出

2008年09月07日 10時47分05秒 | 明け暮れ
この夏、思わぬ夫の病が分かり、
手術のために入院したことで今まで利用した事がなかった
「さくらカード」でのバス利用をすることになり、
小さな社会を垣間見た。

出かける時間帯がお昼前後なので、
若い働く人の姿はなくて、
買い物とかの年老いた方が多く、それも男性は少ない。
最近のバスは「停まってから立ち上がってください」と
アナウンスされて、それなりに優しい。
足腰の衰えが気になっている私に、これはいいなぁと思わせる。

そして、おばあさんが、
買い物の袋を複数抱えてバスに乗り込まれる。
荷物をいったん入り口の段差に置き、バスカードを差込み、
荷物を近くの座席に移し、バスカードを抜き、
そのあと座席に付かれるのを見て、乗客一同もほっとする。
これも何度も経験されたのか流れるように動作をされていて、
感心してしまう。

また、別の方はあまりに手荷物が多く、
(この時期、日傘は必需品であり、
またバスの中では邪魔なものだ)
とうとう見かねて荷物の一つを受け取ってあげたら、
感謝されて降りられる駅まで話がはずむ。
九十歳近いお年だそうで
「最近、薬屋さんが近所にないので、遠くまで買いに行かんといかん」
と嘆かれる。
「今日は百円でいろいろ買ってきた」と満足そうであった。
「頑張っていらっしゃるな」と感心する。

そして、いずれは我が行く道だ、それは近いぞ、と思うのである。