真実と幻想と創価学会

創価学会について色々書いています。ほぼ毎週日曜更新。

マインドコントロールとは何か より「認知的不協和の理論」その3

2014-06-22 21:11:40 | 認知的不協和の理論
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第5章 「人間が変わること」の理解のための社会心理学研究 より

不協和の低減の仕方・1

マインドコントロールとは何か より「認知的不協和の理論」その

 フェスティンガーによれば、不協和の低減の仕方にも、いくつかあるとしている。それには、大きく三つの種類があると述べている。
 まず第一には、行動に関する認知要素を変えるというやり方である。わかりやすい例をいえば、ある人が予知された災難を信じて家を出なかったのに、何も起きなかった。それで考え直し、計画を変更して仕事などに出かけた。あるいは、タバコが健康によくないことをテレビや本などで知った人が、その後、タバコをやめてしまった。つまり、あることを知ったことで行動を変える。こうしたことが、この例に入るだろう。

~中略~

しかし、人の不協和低減は、なかなかこのように単純明快にはいかないのが常である。いま述べた第一の方法と異なり、以下のような第二、第三の仕方がある。
 その第二は、
環境に関する認知要素を変えるという仕方である。この仕方を用いた不協和の低減の例を「イソップ童話」からあげてみよう。あるキツネは、とある場所でよく熟れておいしそうなブドウがなっているのに気がついた。しかし、その位置が高いところにあるので、なんどジャンプを試みても届かなかった。最後にそのキツネは、「あのブドウはすっぱいのさ」といって立ち去った。つまり、「うまそうなブドウ」を「すっぱいブドウ」へというように、環境に関する認知を変えて不協和を解消したということになるのである。あるいは、ある災難の予言を信じて家に避難していた人が、その予言は正しくなかったと信じなおすこともこれにあたるだろう。
 われわれからみると、ある宗教を装った破壊的カルトの予言が明らかにはずれているように見えても、内部のメンバーは、予言は的中してはずれたことがないと主張することが多い。その理由は、彼らはわれわれが認めないようなささいな事件を、予言にあったことと解釈するからである。特に、その予言が期日や規模などにおいてあいまいな表現でなされているときには、こうしたやり方での不協和の低減が簡単に起こるだろう。

先週は記事の更新をお休みしたので、皆さまお久しぶりです。

今回紹介したイソップ童話を例にした認知的不協和の理論は少し前に木花さんのブログでも取り上げられていまして、「あっ、先越されたな~!」なんて思っておりましたw

この第二の解消法である「環境に関する認知要素の変化」は、学会員さんでも多用されているのではないかと思います。

他宗(特に宗門)や無宗教の人が幸福に暮らしていても、「それは相対的幸福でウンタラカンタラ・・・」「過去世の業を断ち切れるのは学会だけだからホニャラララ・・・」みたいなー。スイマセン、実際に使ったことない台詞なんで文言が適切かどうかはちょっと温かい心で受け止めて下さいw

とにかく学会による幸福以外は「本当の幸福ではない」とするのは、この典型例だと思います。

あと異常に(学会にとって)ポジティブに考えることもそうでしょうかね。コメント欄であったお話ですが、希望していた進学ができずに就職となったところ、残業がなく会館に近い勤務地で「これが私の宿命だったのだ!」とか・・・。

さすがに・・・その発想は私にはなかった・・・。斜め上を行かれた気分ですw

また、些細なことや「えっ、それって特別な幸福(幸運)にカウントされんの?」というようなことを功徳・福運として「やっぱり信心の賜物だ」とすることもありますね。

私達から見ればその幸福(幸運)のために支払ったコスト(学会活動や財務)のほうが遥かに膨大で、それが見返りだとしたらデメリットの方がデケーよ!という感じですが、学会員さんたちにとっては見返りの大きさより「見返りがあったという事実」が何より重大なメリットとなっているように見受けられます。

「見返りがあったという事実」=環境の変化、なんですね。

あと、悪いことが起きた場合に「転重軽受」として「本当はもっと悪いことが起きるはずだった」とするのも同じことでしょうかね。

人間はこうした不協和を本能で回避する、低減することをしてしまいます。誰だって心の中に矛盾を抱えて生きていたくはないですからね。

それを都合よく利用するのがカルトのマインド・コントロールというわけです。

さて皆さん、ひっそりとリンク先にブログを追加したりしております。控えめなコメントを頂いたので「リンク先追加のお知らせ」の記事をアップしなかったのですが、たまに知らせずリンク先を追加していることもあるので、気になる方はたまにチェックしてみてくださいね。

では今週もお読みくださり、ありがとうございました。


12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クロさん、こんばんは! (シルバニア)
2014-06-23 20:39:07
クロさん、こんばんは!

「ホニャララララ」に思わず笑ってしまいました^_^

私が旦那に学会辞めたいと言った時に言われましたよ~。
「学会を離れたら幸せになれないと思う」って。
根拠を聞いても答えられないんですよね。
だって本人がそう思い込んでるだけですもの。

あと、些細な事も功徳にカウントって、コレ義母もそうなんです~!
友人に断られても功徳、足を痛めても功徳、そう信じてる人に何が言えるでしょう。
嫁としては「はぁ、良かったですねぇ」と流すしかありません(笑)
ホント都合良く脳内処理されてるなぁと感心します。
返信する
クロさん、こんにちは。 (りりぽん)
2014-06-24 13:04:47
クロさん、こんにちは。

身勝手なコメントで
クロさんに気を使わせてしまい
申し訳なく思ってます。

ブログをリンクに入れて頂き
ありがとうございました
返信する
りりぽんさんへ (マリーナ)
2014-06-25 19:51:46
りりぽんさんへ

はじめまして、二世のマリーナと申します。
りりぽんさんのブログ「はぁ~疲れるよ、創価学会」のファンです(^^)
実はクロさんのブログに投稿するきっかけを作って下さったのも、りりぽんさんのブログでした。
ネットに懐疑的でロム専だった私の背中を押してくれたのは、りりぽんさんのクロさんに対するお礼の言葉でした。
その結果、クロさんはもとより多くの方からアドバイスや励ましをいただき、悶々としていた日々を脱することができました。
りりぽんさん、ありがとうございました。
お礼が言えて良かった!
更新がなくなり残念に思いながら時折、反芻読みしていましたら先日来、時折更新されていて驚き&喜んでおりました。
特に葬儀に関しての記述は、近い将来を考えると決して他人事ではなく複雑な思いで拝見しました。
お悔やみ申し上げます。
と共に悲しみの経験をお話いただき有難く思います。友人葬は参列さえ経験のない私ですが、聞くところによると問題も多く聖教紙上で喧伝しているような麗しい話ばかりではないようですね。それでなくても、葬儀というものは悲しみとは別な次元の煩わしさがあると耳にしますし。
しかし、りりぽんさんのご両親に対する暖かい思いが伝わるお話でとても参考になりました。
未だ課題も多く悩みは尽きませんが、同じ思いの方々の存在に励まされます。
今後ともよろしくお願いいたします。
返信する
クロさん こんばんは☆ (ミルフィーユ)
2014-06-25 20:26:44
クロさん こんばんは☆

今日の聖教【わが友に贈る】は警察の防犯標語か?と思いましたよ(笑)


「女性は無事故第一で!
夜は暗い道を避け
早め早めの帰宅を! 油断は大敵だ。
声を掛け合って進め!」とありました。


いやはやこの手のメッセージ、しょっちゅう出ますねえ。


女子部・婦人部のことがそんなに心配だったら夜の会合やめたらいいのにね。


そうそう婦人部総会、いえ希望総会ですが我が家でやりました。
役職持ち4人なので外部がいるわけでもないし、茶話会みたいな感じでした。

一応最初にDVDを観て池田夫妻のメッセージを読みました。

私以外の3人は既に見たDVDなのに、いちいち反応して頷いてました(笑)

思えば私も昔はそうだったっけな。

地区幹部が私に「ミルフィーユさん、これ活用してください」と6月号のSGIグラフを持って来ました。

久しぶりに見ました。オ~ッ! 池田夫妻2ショット写真だ!
あら、よく見たら聖教に載った5.3の2ショットと同じのでした。
でも聖教よりもカラーが冴えハッキリしてるし、聖教では膝から下は写ってなかったけどグラフの写真は靴の爪先までしっかり写ってました。

奥さんの指輪も新聞ではイマイチよくわからなかったけどグラフでは指輪の緑色が冴えてました。 緑の石はエメラルド?(宝石に疎くて)
奥さん、足首がちょっと浮腫んでるみたいな。

写真の説明はSGIグラフだからか、「Shinjuku,Tokyo,April28」とありましたよ。

それと真ん中に「大型中綴じ付録」があり、はずして広げてみたら表は名誉会長撮影のモスクワの写真と詩。
裏は「今日も元気で」のどでかい歌詞。 グラフの大きさ8枚分のデカさです。

他のページもペラペラっと見たんですが、夫妻の写真が載ってはいるけど何年も前のものばかりでしたわ(笑)

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クロさん おはようございます♪ (ミルフィーユ)
2014-06-27 08:16:53
クロさん おはようございます♪

今日の聖教1面は
中国と韓国ネタが載ってました。
あっ、ケニアも。


ハルビン師範大からの名誉教授称号が決定し、ソウルでは世界創価絵画展が開幕し、ケニアで新婦人部長誕生との記事。


中国の決定通知書に 「池田大作先生の文化・教育事業の発展と中日友好に傑出した貢献を鑑み」とあったようです。

初訪中から40年。いやはや40年も友好深めてきて、ハイその結果は?

日本に対してやってるアレやコレやの現実を見れば……う~ん


3面には名誉会長執筆の随筆が載ってて、今日のタイトルは【創価教育の大道】です。

「私の心は、いつも創価の学友と共に、先駆の学生部と共にある。君たちの勝利こそ、私の勝利だ!」だそうですわ。

2枚写真が掲載されていて、1枚は11年前のもの。

もう1枚は昨年9月に名誉会長が撮影したという創価大学中央教育棟の写真でした。


写真の説明には「創価大学の大発展を象徴する中央教育棟を望む。師はいつも、創価教育同窓の友の活躍を祈り、勝利の明日を見つめている(2013年9月、池田名誉会長撮影)」とありました。

ふ~ん 去年の写真かい…

確か今年の4月5日に夫婦で創価大学に視察に行ったのにねえ。
ウィズダム・ロード、中央教育棟、本部棟、文学の池、周桜、記念講堂、中央図書館…を視察したんでしたね。
そのあと牧口庭園にまで足をのばし写真を撮っていたんでした。

だったら当然大学内でもパチパチ撮っていたでしょうにね。
去年の写真載せるよりも4月5日に撮った写真がよかったなぁ(笑)

翌日の周桜観桜会に行きもしないで、前日にわざわざ視察してるのに(笑)

そうそう先日幹部がこんなこと言ってました。

「聖教新聞は先月からリニューアルしたでしょ。 一番うしろにあった番組欄を9面にしたのには意味があったのよね。

ある外部の読者が今まではうしろの番組欄だけ見て捨てていたそうなの。

ところが新しくなって9面の番組欄を見るには1番うしろの紙面がどうしても目に入り見るともなく見てしまい次第に読むようになったのね。

だから番組欄を中に持ってきたのは凄いことだったのよ。」と誇らしげに言ってました。
ほぉ~ 何でもかんでも、いいほうに考えるんですねえ。

1番うしろは総カラーで、毎日違うコーナーで金曜はエンターテイメントです。

今日はアンジェリーナ・ジョリーの映画や辻井伸行と東京バレエ団の公演案内やTBSの番組案内など。

10・11面はスポーツ&ニュースだし、今まで番組欄しか見ない外部さんにとってどれほど違うわけでもないかと。
幹部が啓蒙プッシュするために大げさなエピソードを仕立てた?(笑)
返信する
マリーナさん (りりぽん)
2014-06-27 23:01:58
マリーナさん

はじめまして。
独りよがりのブログを読んで頂き、ありがとうございました。

学会に関わった者として、
自分なりの言葉で学会を語り
記憶としてただ残しておきたい、と
思ったブログですが、
このようにマリーナさんから
言って頂き嬉しいです。

ありがとうございましたm(__)m

本来、自分のブログでお礼を言うべきところをクロさんに甘え、こちらですみません。

クロさん、
度々、大変失礼しましたm(__)m
返信する
クロさん (セイコ)
2014-06-28 17:19:02
クロさん
こんにちわ。

祥蘭さんやシニフィエさんのところでしゅうえいさんのお名前おみかけして、ブログ読ませてもらってました。
今みたら、リンクしてあったので(気づくのがおそいので)
しゅうえいさんとお母様いい感じでうらやましいです。
うちはもう80過ぎてますし、好きにさせてあげようと思うのですが、時折怒り爆発しそうになったり、うまくいきませんね。
それでも、戦後のあの大変だった時代を生き抜くうえで、母にとっては創価学会が必要だったのだと。
頭ではわかっているのですが、感情がついていかない時もあります。
高齢の会員さん達は、昔はひどく貧乏だったけどこの信心のおかげで今はよくなった。とか、病気の問屋だったけどこの年まで生きてこられたのは信心一筋に頑張ってきたおかげ、だと言います。
確かにそうかもしれない。
でも、周りをよーく見てほしい。
信心してない人だって、貧乏からはぬけだしてるし、健康な人だっている。
学会員さんより心おだやかに幸せに過ごしている人はたくさんいる。
80年以上経って、ガムシャラに頑張ってきた結果がみえる時代になってきてます。
その結果をみて2世3世は離れ、新入会者もいない。
そうゆう現実をみてほしい。
気づいてほしい。

思うのですが母には無理かもしれない。
組織の悪がわかっても、騙されていたと感づいても今更創価コミュニテイーを離れることはできない。
かわいそうだな、と思う反面、恨めしくもあり。
一家和楽ってつくづく罪ですよね。
普通の家庭。普通の日々。それだけで幸せなのに。
何が欲しくて、何を求めてあんなに走り回っていたのか。
立ち止まってみれば、すぐそこにあるって、気づけるのに。
悲しいことに娘が退転(卒業です)して組織に迷惑かけた分私にできることはしようという母の気持ちがわかってしまう。

創価のことは無視してそれ以外で母娘としてやっていけばいいんでしょうけれど。

それにしても公明党、茶番、出来レースとはいえ、国の一大事に。
庶民の党
はどこへ?
組織より国民を守りましょう。
一般紙には毎日のように何等かのかたちで報道されてるのに、聖教では社会面でも全くみませんね。
次の選挙は、ある意味楽しみです。
もう、いやな支援活動もしなくていいですし。

返信する
シルバニアさんへ (クロ)
2014-06-29 16:27:37
シルバニアさんへ

幸福になれる理由の根拠は「信じているから」ですから、ある意味信仰者としては正しいのかもしれませんが、「信じていない・信じられない」人には全く意味を持たないということを理解しなければなりませんね。
前提となるものが違う。何度もこのブログで言っている言葉ですが、この部分を納得されない学会員さんは多いのではと思います。
「信じていない」人は「信じている」人を認められるのに、「信じている」人は「信じていない」人を認められないという・・・のが多いですね。
学会に限らずですが、何かを信じる人の方が非寛容になっていくというのは人間の持つ心理の厄介なところかも知れません。

>友人に断られても功徳、足を痛めても功徳、そう信じてる人に何が言えるでしょう。

学会では悪いことが起こっても都合よく「功徳」とできる曲解論が用意されていますからw
ただ、自分の出来事だけをポジティブに考えるだけならばいいのですが、他人に迷惑をかけたり不愉快な思いをさせているのにも関わらず、それが相手のためや自身の功徳と結びつけて嬉々として同じ行為を繰り返すことは考えを改めてもらいたいものです。
一般社会、隣近所の社会の中で学会が快く思われていないのは、ほとんどがこの迷惑行為を迷惑とも思わず繰り返す末端学会員さんたちのマインドによるものでしょう。
本当に自分だけの中で済ませられる宗教にしてもらいたいものです。
返信する
りりぽんさんへ (クロ)
2014-06-29 16:33:13
りりぽんさんへ

いえいえ、こちらこそ返って気を遣わせてしまいましたね。
リンクに追加したはいいものの、誰にも気づかれずでは寂しいと思ってつい記事に書いてしまいました。
以前時空無限さんの「創価学会批評ブログ」でも紹介されていましたので、ちょっと前から拝見させて頂いていました。
やはり学会員としての経験をお持ちの方のブログは説得力があり、読んでいて引き込まれます。
これからもりりぽんさんのブログ、応援しています。
返信する
マリーナさんへ (クロ)
2014-06-29 16:50:12
マリーナさんへ

りりぽんさんの友人葬の記事は、私も複雑な思いで拝見しておりました。
私の家も父は勝手に母親に入会させられているものの、学会嫌いでそれこそ学会関係のことにはノータッチです。
もしも父親が母親より先に他界したら「名誉地区なんたら」が贈られるのか・・・とか思うとゾッとしました。
私たち子供連中が脱会届けを本部に送ったときに、父親の分も一緒にしてもよかったんですが、父親は大人になってから学会に入っています。
自分の意思とは無関係どころか関知の及ばないところで入会させられているとはいえ、そういう女性を孕ませて結婚したのは父親自身の責任です。
更に言えば、父親として子供が学会に入れられるのをちゃんと止められる唯一の人間であったにも関わらず、これも「知らんところで(母親が)勝手にやったんや」と怒りはしても自分の責任とは思っていません。
父親は今、勝手にとはいえ学会員になっているということは、自分で分かっているのです。
ですから父親が自分で脱会届を送るなり、それを私に頼むなりするまでは放置するつもりなので、父親は未だに名簿上学会員なんですよね。
他の親戚も学会ではないし、いざその時どうなることか・・・。
変な心配ですよね。まったく。
冠婚葬祭など、人並みにと願うだけですのに。
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