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マインド・コントロールとは何か 価格:¥ 1,427(税込) 発売日:1995-08 |
第3章 マインド・コントロールとはいかなる技術なのか より
マインド・コントロールは社会心理学的テクニックである
~前略
ハッサンはそれらを現在の心理学的見地から再分析し、彼自身のカルト研究と統合して、行動コントロール、思想コントロール、感情コントロール、情報コントロールの四つの構成要素にまとめた。そして彼は、マインド・コントロールでは露骨な物理的虐待はなく、その代わりに催眠作用が「グループ・ダイナミックス(group dynamics)」と結合してこれらのコントロールをおこない、個人のアイデンティティ(信念、行動、思考、感情)を破壊して、それを新しいアイデンティティに置き換えてしまうと述べている。
~中略~
集団にはたらく力としてのグループ・ダイナミックスは、一般的にマインド・コントロールにどういう作用を与えるのだろうか。結論を先にいうと、群集心理とリアリティの構築、つまり知覚された現実感の構築である。
群集心理の代表的なものは、ル・ボンやリンドホルムが指摘するように、群集状態が人に暗示性を高めることに効果をもつということである。そうしたテクニックは、第二次大戦の時代、ドイツ大衆をマインド・コントロールしようと試みたアドルフ・ヒトラーの例にみることができよう。彼はナチの正当性を大衆にアッピールするために、集会の部屋をいつも狭すぎるようにして熱狂と興奮をつくり出し、聴衆の三分の一をナチの党員で埋めさせ、しかも熱心な支持者を最前列に配置したという。
またグループ・ダイナミックスを応用すると、個人の知覚する情報の確からしさを操作することができる。たとえば、それには「集合的無知(pluralistic ignorance)」と呼ばれる現象がある。同じような状況下にいる周囲の人々の中で、自分だけが逸脱していると信じてしまうという事態が、そこに集まっている複数の人びとに起こることをさす。その結果、だれ一人として「正しい」とは思っていないことであるにもかかわらず、結局、その場にいる全員がそのような状況下で与えられた規範に遵守した行為をおこなってしまうという。
チャルディーニによれば、第1章で説明した九〇〇人もの信者が集団自殺したガイアナの人民寺院の事件では、こうした状況があったと述べている。人民寺院の各メンバーは、教祖の「自殺せよ」という命令に対して、自分だけが罪深く、内心では死を躊躇している、という認知が生じたと考察される。つまり、自分だけが集団規範を内面化していないという認知がはたらき、より極端な服従が起こってしまった。その結果が、こんなにも多くの信者が一度に毒杯をあおぐという大悲劇になったと説明する。
少し専門的な文章で理解が難しいかもしれませんが、言っていることは簡単です。
「周りが従っているのに、(教義や指導に)疑問を持つなんて自分はなんて信心が足りないのだろう」と強く感じてしまうということです。
そしてその結果、より活動で成果を挙げようと自分を追い込んでしまう。自分が望んでいたことではなかったのに、です。
周りが本当に心から従っているかの確認はされません。そして同じことを周りの人々も同様に考えてしまう。それが集団心理です。
「皆が言っているから」「皆がやっているから」とされると弱いですね、特に日本人。
話は変わりまして、またブログの紹介をしたいと思います。
左のリンク集にもありますcanary_windさんの「創価学会の彼女との関係」というブログです。
今回はこの中のコメント欄のやりとりが、アンチ創価ブログてしては稀なものがあったのでご紹介。
「敗訴の証拠」(創価学会の彼女との関係)
この記事のコメント欄に学会員さんから「創価学会が当事者で敗訴が確定したものはないでしょう」と投稿されます。
そこでブログ主さんや他のコメントで「樽沢裁判」(有名ですよね?)が原告創価学会で敗訴していると指摘されるんですが、なかなか認めない。
しかし、半年後、この学会員さんから、実際に東京地方裁判所で判決文の閲覧をして創価学会の敗訴を認めましたと報告のコメントがされるのです。
ネット上のことですから、そのまま逃亡も充分あり得る状況において、このやりとりは非常に稀であったと思います。
ちなみに「樽沢裁判」の判決文です。
上記のコメント欄は非常に多くのコメントが投稿されていますので、全部読むのは大変だと思いますが、時間がある方は一読の価値ありです。
時間がないよ~という方は、5番(最初の投稿)と96番(結論)だけでもどうぞ。
今回このコメント欄のやり取りを紹介したのは、「白バラ通信」にて同じようなコメントを投稿されていた学会員さんがいらしたので、ふと思い出したのですよ。
「白バラ通信」の方にコメントしようかとも思ったんですが、荒れてもご迷惑ですしね。他の方のコメント(白バラでね)にもありましたが、基本的に相手にしないという意見に賛成ですし。
しかしコメント欄でのことですので、ご存じない方も多いかと思い改めて紹介させていただきました。なかなか見ない事例ですのでね。
ではでは、いよいよ梅雨本番のジメジメお天気が続きますが、皆様体調などお気をつけて!元気に夏を迎えましょうね。