綾瀬市は、2020年度の新規事業として、「骨髄等を提供しやすい環境づくり」と「骨髄移植後等の予防接種再接種の支援」を行うと3月議会で提案しました。
◎骨髄移植とは
白血病や再生不良性貧血といった血液の病気は、骨髄の組織中にある造血幹細胞のはたらきが異常であるためにおこる病気です。
これらの異常な幹細胞のかわりに健康な幹細胞を注入して、骨髄で増殖させようというのが、骨髄移植です。
ですから、骨髄そのものを移植するのではなく、幹細胞の含まれている骨髄液を、移植を受ける人の静脈から注入するだけです。
■骨髄等を提供しやすい環境づくり
ひとりでも多くの患者が骨髄等の移植を受けられるよう、提供者であるドナーやドナーが勤務する事業所に対し、休業中の経済的支援を行うというものです。
助成内容はドナー本人は、1日2万円、事業所にも1日1万円(ともに上限7日間)。
しかしこの制度が使えるのは、これまでに移植に対する休暇制度を持っていない事業所だけ。これでは、今後、積極的に先進的な制度を取り入れようという事業所がなくなってしまうのではないでしょうか?!
3月2日に行われる市民福祉常任委員会で、改善を求めていきます。
■骨髄移植後等の予防接種再接種の支援
子どもはいろいろな予防接種を受け免疫を獲得しますが、骨髄移植をすると、その免疫が低下したり消えてしまうことがあります。
その時には予防接種の再接種が必要になりますが、これまではそれは全額自己負担でした。今回の支援策で、この費用を県と市が持つこととなります。
実は、以前、この事例の保護者の方からご相談をいただいたことがあります。
ようやく実現できることを非常にうれしく思っています。