成仏することの難しさ

先日の星椎水精先生のコラムに紹介された体験談「ご主人の霊感」は、とてもおもしろい内容でしたね。

「ご供養の時間に、浄霊をされる方の霊が末裔の方のところに行かれたと」いうものでしたが、私は今回の体験談を通して、改めて

『成仏することの難しさ』

というものを実感しました。

というのも、今回末裔の方の元に現れた「白い着物を着た霊」というのは、実は平安～鎌倉時代頃のご先祖様の霊だったからです。

（これも、姫路さんが浄霊時に見届けた映像と一致したのです！）

亡くなってすでに1000年近く経とうというのに、未だに成仏していなかったことが、今回の体験談で証明されたのです。

この方は、特に人を殺したとか、自殺したとかの霊ではないのです。

格式は高いのですが、そのような方でも成仏できていなかったのです。

ですから、「自力で成仏する」ということがいかに難しい事なのかという事が、今回の体験談を通して理解出来ました。

何も悪いことをしていない人であっても、この様な状況（1000年経っても成仏できない）なのですから、これが殺人であったり、または自殺者だったりすれば、「成仏はほぼ不可能である」ことが容易に理解できると思います。

そのような事実を考えると、どれだけ世の中の人が、「成仏すること」を簡単に考えているのかがわかります。

さらに、霊能者たちの見えている事、言っていることがどれだけデタラメであるかも。

先日のあるテレビのドラマで、霊がこのビルにいるという事で、霊感のある人が霊能者を呼んでお祓いをしてもらうというものがありました。

霊能者が神主のような恰好をして、「祓えたまえ～、清めたまえ～・・・」とお祈りをすると、その霊が、「強制的に成仏させられるぅ・・」といって消えていくシーンがありました。

霊能者自身が「祓えたまえ」といっているので、それは除霊なのですが、それで成仏していく。

除霊と成仏がごちゃごちゃになっている印象を受けましたが、このような解釈が、一般の人たちのものなのだろうと思いました。

「霊能者やお経で成仏出来る。」

「未練が消えれば成仏出来る。」

といった、とても甘い考えのものです。

その思い込みが間違っていたことに気がつくのは、本人が死んだときでしょうが、そうなってはもう手遅れです。

間違った教え、考え方が蔓延している世の中だからこそ、より一層、真実を見抜く直感や霊感が必要になってきます。

何度も言っている様に、

『霊能者と成仏は無関係』『お寺のお経では成仏できない』

です。

ニセモノや間違った教えに惑わされないように、そして成仏を簡単に考えないように、皆さんにはくれぐれも気を付けて頂きたいものです。


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